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 二周年自選集(時系列順)

2025年

5月

 歯車は花形螺子にさへ成れぬ夜勤漸く終りて思ふ tanka0041

修司忌や書も街並も画面越し haiku0271

贖罪の小説をこそ青葉雨 haiku0273

サーバ部屋麦克風より麦の風 haiku0277

灘文字を贈る黄髪母の日よ haiku0278

冷戦の狭間に於ける亜流じゃん劣等感に苛まれをり tanka0042

いやマジさ麦酒ビヤは微痾だに癒すまじ senryu0056

乱れ鳥てんてこ舞の古古古米 senryu0057

6月

着包みをカスタムしける関税局 senryu0058

鮐背のネット・テレビを奪いたい senryu0059

追尾走出来ぬ山路の月見草 haiku0300

商人が十人寄れば転売屋 senryu0060

キャンパーのダンバー数は三足らず haiku0305

掲示場愛犬ずらりてふ惹句 senryu0061

スパゲティスパスパ啜り昼寝かな haiku0307

長寿より異世界転生請ひ茅の輪 haiku0312

7月

夏の虫詩篇の染みとなりにけり haiku0313

立て板に水は侘傺の谷を見ず senryu0063

七夕や緯書の刻限二日前 haiku0318

至多の飢えも上下も金もない所ニライカナイがどこかにないかな tanka0051

冷房の効かぬ歌論に招かれぬ haiku0319

釣銭の無くんば額面価値は無し senryu0064

我が国はパソコンの無き駄サイクル senryu0065

アロハシャツ今日もふんわりゼノフォビア haiku0325

魔王軍新人紹介「晩輩はバンパイアです」惨敗汗背 tanka0053

十五拍動詞解せり谷崎忌 haiku0334

8月

来し方の己心と語る木下闇 haiku0336

ネトゲより寝とけ穢土是は金と下衆 senryu0068

白壁の逃ぐる光や秋の色 haiku0346

札抜きのワルありどぶの揚ポテト senryu0069

学友の捲る頁に後れまじ haiku0349

残暑光宿る白栲浜松の鴨江の館にはたはたとあり tanka0056

吾輩は恒に穴開靴下Anarchist King senryu0070

系統外寄生生物鶏頭花 haiku0351

濡れ手もて嘉禾大笑の米相場 senryu0071

返歌

門構しか判らない舊字體關聯するのはなんなんだらう tanka0057

サボ悪savoirと見做し必死にコネ取るconnaître senryu0072

扇置く半目足らぬ盤の側 haiku0355

9月

二科展の書より読みたき即興詩 haiku0357

義義悪悪悪悪 haiku0358

//解虫// 颱去顥穹高。闐阡褐色螯。銀輪咿軋逼。遁若踐鈐韜。zekku0002

末枯路を離る眇の蜾蠃追斜に構ふるは実に清清し tanka0059

鶏肋の如き父なり敬老日 haiku0361

踏み倒せ韻と権威と飲みニティー senryu0075

//説教、次韻憫農其二// 明年當丙午。少壮遺郷土。誰曰妊娠凶。與兒同楽苦。 zekku0006

墓場から子宮帰れや乳臭児 senryu0077

//無職戲作// 中途難採用。東大即無憂。遠望瀴溟果。藪淵存米州。zekku0008

//令息之點心// 拎袋來由校。豆沙丸麵麭。零錢未盡乎。怜悧於交鈔。 zekku0009

//福宜遍// 恒河窮織絍。泫泫孤濡枕。君讀聖書不。娑婆如緯讖。 zekku0010

言の葉の種を鎖せる唇は凍つる三月が解かすなるべし tanka0062

10月

//園藝難事// 除草日澆根。未滋於鈷盆。群蟲垂五十。合作子雟飧。 zekku0012

//秋分後// 今夕亦勤勞。金暉若桔槹。蒸民甘菽水。群議附羶臊。 zekku0013

AIが安眠妨害訴えて愚図黙らせる日がすぐそこに tanka0064

//聞叫新技術美肌光賣螢光軆酸化亜鉛// 肌膚如蒟蒻。渴望於黃雀。自照止濃粧。心身維𧐔𧕋。 zekku0015

走資派の跋扈してけり古の南華読者は肩身が狭し tanka0065

耕畝忌や從ふ自由選り出さじ haiku0368

//頌松風、得皮字// 嘉哉芋犬皮。消却一家悲。炯炯三饕餮。應殘鑰扊扅。 zekku0017

しとしとと響動めく衆や秋祭 haiku0369

顔の幅程の窓より秋夕焼 haiku0370

//恧平生、得狂字// 予雖傲二郎。未省背爺孃。雁字鶯梭事。纔醫櫟散狂。 zekku0022

//經済戲畫// 人自有明愚。賢耕魯守株。可惆金異用。或養或開窬。 zekku0025

ノンデリと飲んで吏途より外れけり senryu0080

図書館に併設するはすぱらしい senryu0081

11月

//前途、次韻老圃堂// 離殃決出廬。攘臂欲誅鋤。每直無知世。老携恬淡書。 zekku0028

底抜けの明るき平均株価かな senryu0083

▲の∴見ぬ∴∵品∧≠∴だと罵られたよ tanka0067

//告知國恥// 民如累累屍。業卑將忘之。憲法虚言否。人無上下差。 zekku0030

//無冴経済、次韻昌平橋納涼// 富溢浴文明。窮民疾幣軽。卑常高市道。不認自寒聲。 zekku0031

//荒村// 夙夜耕三畹。唯能離討飯。蕭條陋宅崩。輪奐官衙建。白虎恤澆漓。蒼狐隳粹愿。喬遷太纍人。鶱翥忘猜怨。 risshi0002

//濱松旗計畫// 樂都千藝技。市巷翩翻幟。喇叭劈乾風。騷人舒雅志。 zekku0033

//乙巳年静岡連詩會// 蘭堂気韻譚。機警悦秋蟫。結句無迂誕。應思過日甘。 zekku0035

からくりとさくらを紛う冬の街 haiku0378

海鳥と遊ぶ来世を待つ程に草臥れ果つるきのじなりけり tanka0068

//民主的家庭// 與母味餬饘。同爺審貴權。貧居何不樂。矗則避迍邅。 zekku0038

//日本語四行詩宣言// 奈良以来のひねひね律/ 欲無き孤立うっちゃりつ/ 世下り韻すと雖も/ 鳴らせよ大和のスピリツ yokudari0003

//消泡剤// 豆腐の泡消しシリコン/ 殃禍の元かと尻込む/ オーガニック派の妻とは/ 遠からず喧嘩し離婚 yokudari0005

//對Z世代所感// 懛獃庶子衿。正等與嚚瘖。蘞怠何攸念。披繙必得琛。 zekku0043

//甥に告ぐ// ワイドショウに爺が怒鳴り/ 毎度背負ふに懲りてどさり/ 御辞儀せじまじまじ詰る/ 叔父貴の悪しき為人 yokudari0006

飲み会のオフレコの触れ好むまじ sebrty0086

永遠に生きる為には私から詩を取り出してわたとなること tanka0069

12月

//迎智窓、對人工知能之吟// 洵歡新汝訪。万事將滋壯。假使滅人猿。長傳浮世唱。 zekku0046

//黒色購物節// 電視用阿嬌。要煽民衆要。不知搬貨物。奔走黒金宵。 zekku0047

//浄化// 聖なる香りの安らぎ/ 届くる青き小柊/ 胡獱は愚痴に唱ふ「ザラキ!」/ 清打ちはまるでせせらぎ/ yokudari0008

//愚父を諫む// 自称自己啓発名前/ 読めば判る心構へ/ 事象は辞書が詳らか/ 嫁と子を気遣ひ給へ yokudari0009

//日本、光照派遊戯札// 儵忽大瀛頭。將成富國疇。蟻螻穿七竅。背嶺起危樓。 zekku0049

//嘆老父// 已矣禿阿爺。悾悾老面赮。一瞋於孝子。坎坎若呑茶。 zekku0050

//空想// 魁梧漆黒熊。守圃仰蒼穹。暑至漁山女。寒徴食木通。 zekku0051

//人文愛// 白日の下にグラムシ/ 博士を夢見る吝虫/ 木綿垂の神の御加護か/ 夕餉は母の蕪蒸/  yokudari0012

//歳寒// イソジンがらがら通はす/ 喉の奥にあるエトワス/ 五十路も半ばを過ぎたる/ 閑けき日々遠き師走 yokudari0013

//ラップ風自己紹介// 鯫生の名は鼯鼠之丞/ 破壊神きりり参上/ 創世以前のバンジョー/ 儚む一往深情/ yokudari0014

//滅亡之幻想// 逮宵雲黮䨴。鸑鷟獨毰毸。鶱翥過溟海。復將齎燼煨。 zekku0055

//狂人の戯言// 会合はまるで人狼/ 阿堵物引き付けたかろう/ カインのカイエ顧みず/ 後知恵ばかりこの野郎! yokudari0016

//高卒之嘆// 沈淪學大杉。壯歳試超凡。俗軆非輕捷。融通忌統監。 zekku0057

//羊頭狗肉// 経費を削減しないと/ ツナ缶中身はボニート/ 景品表示法違反/ 繫ぎ留められるかニート/ yokudari0019

//送料無料// 配達員に下すセーフ/ 満ちる小中国政府/ 未知に踊る心持てよ/ 廃するべし多機能絵符 yokudari0021

主幹黎元所唱齊。寒心鬱屈扈狻猊。將嘗難勢無遭世。啻觀論全自混迷。 zekku0059

//ぐらぐら// 心配の種は時々/ 描く杜撰なベン図擬き/ 信者は只管どきどき/ 格式張った言い解き yokudari0024

//辻村氏之展示(繫光、冬至)// 終日留高屋。漫談忘殺戮。煌煌活寫光。靜待陽來復。 zekku0062

//祝祭の日// いもせずゆっくり済ます/ 詞露を今宵も書き澄ます/ 永劫お世話になるまい/ 白い次硝酸蒼鉛ビスマス yokudari0027

//洗脳解除療法士、光照派遊戯札// 掣曳女夢夢。緇衣欲啓蒙。誰知狂大衆。有理是花童。 zekku0064

//宇宙流快勝// 序盤は宛ら太陽/ 徐々に増える敵の火傷/ 諸悪は急場より大場/ 上手下手を分けた埸 yokudari0031

//故建言有之// 情報渦中頻倂呑。國家衰亂荐麾翻。宜爲日語生成器。自給竟爭爭受怨。 zekku0068

//腐儒之愬// 逆耳每消娯。遡源因我迂。遯辭全不可。逐日刻皮膚。 zekku0069

//Chip 'n' Deal// 精々マイクロメートル/ 四方なる存在理由レゾンデートル/ ぜいぜいと走り続けて/ 司法と企業へ筆執る yokudari0033

//過年// 蕩子皆醺櫛比。文人獨醒蓬飄。徐書唐詩歳暮。不覓賀状元朝。 zekku0070

2026年

1月

//更求鷗盟// 將迂忘鷺鵷。游泳與魚黿。義府于輪奐。無掄友輊軒。 zekku0075

//家の灯// 梁を超え段の上/ 暗がりへ進まんとして/ 蔵に広がる万灯会/ 映してみようマントーへ/ yokudari0037

不揃いを捨て結束し広告を出せば三倍パスタの値段 tanka0072

//対話の害 賛// サンデル白熱教室/ 生徒皆記憶喪失/ サンディカリスム的思考/ 正統ならずと排除しつ/ yokudari0041

//所感關於所謂御宅// 巡禮舞臺天降霰。觀千活畫冬中倦。作詩繙讀忽三年。宅趣銅錢寧足羨。 zekku0079

//雁札越巒// 昭和童子耀清眸。積志風船絶本州。踵武生徒今世尚。自爲書簡贈於逑。 zekku0081

//220円の悔い// ココアを脅かす地位/ にはなるまい飲むバスチー/ 俄かに体冷たくし/ 心蕩けて腹くちい/ yokudari0045

//詩材が尽きて自販機を凝視する// 満たされず湧かない佳什/ 此の儘じゃまるで何時か中/ 見た中米のキンカジュー/ 好まないだろう無果汁/ yokudari0046

末の世の朕と明星四方拝 haiku0388

//冬日雑詠、札遊びより// 龍動ロンドンを練り歩くより/ 炉端でまったりしたいよ/ 老荘思想に偏り/ ろくでなしと呻く毎夜まいよ/ yokudari0048

//事件簿// 丁男誘拐自東瀛。無職工員被暴名。電視報章雖不正。偏頗事故是群情。 zekku0084

//厄介な薬価// つまらぬ我が身にゾコーバ/ 一万八千円をば/ 使っていいものかどうか/ 一番はっきりせぬ相場/ yokudari0050

//極右黨之嘆// 世以酒爲舟。希朋小戸羞。與君同母語。即蓋捨香篘。 zekku0086

//老師の説教// 見ず知らず一々難字/ 騒ぐと老荘淮南子/ 多に読めない汝/ 自らを知れ、さて今何時/ yokudari0057

//飛耳長目// コールドリーディングばかり/ 小煩さげに思い量り/ ホットリーディングについて/ ほっとくメディアの憚り/ yokudari0058

//菲才獨語// 鯫生煩編輯。屢將諛匪什。氷期有鳳麟。所以溫風笈。 zekku0094

//易怒イド// まったりと見るふらっふぃい/ 割り込む政治家殴って良い?/ 待った飲まなきゃレキサルティ/ 悪事わりことに乱れる正書法オーソグラフィ/ yokudari0060

2月

//和韻人虎傳// 侈奢文弱遌風濤。狂疾些癒始得逃。跛鼈無錢心更僻。蒼鷹有績位彌高。漫漫作句稱詩窖。鬱鬱休遊忘富豪。可是既成狼虎類。以亡言語對人嘷。 risshi0004

//首相の動向// 士大夫避ける理由は腕/ 額に汗して演説かいな/ 死体を蹴ってさあ今回は/ ひたひたちゅうちゅうたこかいな/ yokudari0063

//丙午総選擧、和李頎「宿瑩公禪房聞梵」// 幣輕疲衆國衰微。一月諮謀史上稀。列列寒風枯野卉。煌煌烈火亂天機。對男貧庶虚聲沸。自女元君拙詐飛。腦髓化膿生暗鬼。文盲索敵悉依依。 risshi0005

//怒り// 渡り難き世矕せ/ 相当数をひっ捕らえ/ 掃討するは人任せ/ 私の中のヒトラーへ/ yokudari0064

//老父在轟然電視前// 間居不善爺。解謎辴然誇。子莫呵罷馬。宜俱喫麥茶。 zekku0096

恵方巻食べ損ねたり底値さえ四倍はする其処な太巻 tanka0078

文を売る人が言葉を知らなくて伝えられない素直な心 tanka0079

//慰問師之殆遭火災// 燒盡廢輪堆。松林變作灰。雖無如曲突。以壮可爲財。 zekku0097

//虚諫// 不解常山舌。以忠爲冷蔑。無如摸象何。子當居高潔。 zekku0098

//悼強制勞動者、和韻// 支那鑛夫兵火中。飢寒纏縛盡疲癃。怨靈尙哭多留洞。復用狼煙豈不侗。 zekku0099

希土類に喜怒哀楽の商人は飽きねど我は泥に尾を曳く tanka0080

//冬水、酬或俳句// 湖頭看碧漣。朔吹渡催眠。忽歷周星夢。身渝作水仙。 zekku0100

//期日前済み// 冬季五輪と大寒波/ 当然投票に行かんわ/ 不行き届きで災難だ/ 吹雪続きに大漢和/ yokudari0067

//耆艾獨作詩詞超過八萬首、有感// 亂墜風花失貯金。無聊網上覓靈琛。豺狼當絡貪名吠。獅子隱街求友吟。黃髮不誇多詠意。青衫亦慨少知音。眞難邂逅詩英乂。與我賡酬忘抑沈。 risshi0006

//街宣車の凱旋// 圧勝したるは高市/ 自己ブランディングピカイチ/ 爾後物価高収まらず/ 朝臣あっそん未満は海地ハイチ yokudari0068

//聞飯室谷不動堂護摩行之話、夢中参詣、和韻// 赫赫涼秋比叡山。朦朧宿霧見尊顏。明王氣焰誠無限。懺悔眼光應暴姦。 zekku0101

//同工異曲をどうこう言っちょる// 意外とヴィヴァルディは四季/ 以外を知らない不可思議/ 遺骸を蹴って済まないが/ 胃が痛む程同じ式/ yokudari0069

//季冬暁有感、應兩詩友// 寒鴉去黨暴毰毸。發向朝霞曷復來。載籍文人全在地。雲間不可建芸臺。 zekku0103

//或る唄への反感// 不完全な君の温もり/ 完璧に見習う心算/ 感じられぬ機械らしさ/ 深みに嵌れる蝙蝠/ yokudari0070

//憫勞動者// 無非望穀帛。不得逃紛劇。剋薄況云臻。貧居歪骨骼。 zekku0106

//自嘲// 螽斯鳴く傍らに/ きりきりと蟻歩くあり/ 霧吹の汗を纏ひて/ 切岸の穴に在り付く/ yokudari0075

//拝見日本畫「憶」、祝淺原氏之入選// 春寒料峭朝。衆庶往來囂。石室銀輪耀。跫然草帽搖。 zekku0110

//治水治地、得丟字// 四丈濤瀾乍吞舟。連甍無跡舊知丟。侵攻宇宙窮熒惑。盍操機關厲海溝。 zekku0111

//朗讀惠特曼、有感。// 睥睨風人噪太迷。將吟草葉上砂堤。只知交際呑連繫。不習英文壞璧奎。 zekku0113

//人紙土// 縦筋の土塗り楮/ 人身や自然の構造/ 瞳に嗄れた声で/ 「立て、放て、共に行こうぞ」/ yokudari0080

//愛貧歌// 不秀於橫術。毫無攸輔弼。高眠是最良。奈我留圭篳。 zekku0117

3月

//千年後之樂土// 遠孫如掘鑿。考古應驚愕。携帯塑膠囊。模之無釉堊。 zekku0122

//伊太利的樂觀// 啜麵飲葡萄。雖粗得永騷。洵多虚妄輩。不爲米劬勞。 zekku0123

//翠玉座// 抱いた願いを怖ず怖ず/ 申しうずうずする案山子そおず/ 偉大な魔法使いオズ/ 妄信され思い困ず/ yokudari0090

//早春茶會有懷// 每每園中喫抹茶。穆然端座土之家。巨人彊脚存天頂。髣髴將攻裝甲車。 zekku0126

//We'll jack you up!// 三和土の上梁より/ 漂う木霊がそより/ 畳の真ん中胡坐の/ 湛わしきかな若年寄/ yokudari0094

//版画への飢えhunger// 鋭く削った山坂/ 荒々しき生ける巨凷/ 刷る特別の凹版/ 新たに結わえる囙数/ 

//循環洗浄// 風呂配管洗浄/ 付録図無視、長押ししよう/ プロじゃなくても知っている/ 父老は知らなかった模様/ yokudari0096

//詠懷// 鈍根狂未瘥。散帙居貧隘。大卒每名声。脆軀頻噤齘。 zekku0130

//焼肉シミュレータ、其の一// 高得点でも牛タン/ 飽く迄ひた狙い撃たぬ/ 悪魔と犬とが相談/ 狡兎をきと共に討たん/ yokudari0097

 //焼肉シミュレータ、其の二// マウス乱れ腱鞘炎/ 生肉でしょう、ええん?/ 舞う炭と化したハラミ/ なまみだ、一生終えん/ yokudari0098

//濱松// 褐色口琴樓。莊嚴擡夜幬。市民吟絶句。財閥集如鳩。 zekku0131

//夜食// 善哉絲蒟蒻。熱量可驚零。嚥下千銖塊。腸壅殆放靈。 zekku0132

//厭倦// 諂諛爲元首。蔑民忘保守。而嘉戰役乎。諫魯無鍼灸。 zekku0133

//ある男生の弾性(resilience)// 死のうとした心の罅/ 四能に浸る星回り/ 師の恩恵承り/ 詩嚢を肥やす凪いだ日々/ yokudari0101

//酿成濱松、匿名討論板// 社會曫臻條見彈。蠻酋戀戀操羈絆。談論板上逐鸞休。深識新詩欒侃侃。 zekku0135

//不一致出不一致// どちらがどちらと聞くうちに/ 土地の薬師を魔女と言う/ ドチリナに転向したる/ ど畜生を罵りたい/ yokudari0102

//謇諤之犬學// 捨報讀音書。陽狂忘毀誉。聾喑於俗語。路側獨樽居。 zekku0138

//挑戦// 異口同音日本語とは/ 尾韻に馴染まない言葉/ 幾度でも反証を出す/ ぴいんと張り詰めた仕事場/ yokudari0106

//不挑戰國無未來// 挑戰不唯沽。以爲身日渝。栽培覇王樹。餓豈齧靑蚨。 zekku0141

//苦楚// ニーチェを探している壁/ に 血も涙も吸われ/ 二進も三進も行かない/ 日知録の著者へ楚/ yokudari0108

//似非隱者// 芳節看花開。投機仰臥苔。犬儒終掬水。不佞買洋杯。 zekku0143

五月蠅なすアラブを知ろし召したるは早苗の誉むる猛きトランプ tanka0084

//詠懷// 未省須春盎。吟魂生氣漲。狂人且保身。至易君無恙。 zekku0144

//詠懷// 抑損談豐沛。睽離編薈蕞。願避衆禽鳹。只夢鳳鸞翽。 zekku0145

要らん火を熾した灰の水曜日 haiku0395

4月

//喞喞、詩會開催之辭// 叢中聒聒兒。寤寐動孜孜。不久風霜至。於吾敎汝詩。 zekku0148

//月桂樹之花// 青天月桂光。靜在野扉傍。被蚧纏嘗液。纖纖澹瓣黃。 zekku0151

//ゲレーロジュニアの本塁打// プラカタ王子はフォーマル/ にジャケット着て畏まる/ 裏方も含め合計/ 二十の国より集まる/ yokudari0120

//世与我而相違// 東大奨めるテクノロジー/ ほっとけこちとら薄鈍爺/ 当代商いに厭きた/ 仏と道連れの露地居/ yokudari0121

//蜂起// 資本家シンジケート成し/ 信じて待つ慈悲は無し/ 新字、嘘八百を済し/ 凋めよ言葉の鰐梨/ yokudari0122

//我思不閟、詠原野谷川愛野近邊// 原川暖氣臻。子女喚慈親。橋下公園角。寒傖嘻哈輪。 zekku0153

//嘻哈輪// 埒破競贏輸。多言聳厥軀。君知神髄否。辣賦拉姦夫。 zekku0154

//譴責// 若此虎狼何。常斟可樂酡。無謀齎戰禍。懇切冀荊軻。 zekku0155

//動物のことば海の庭へ和す// 嗚呼Alas第五福竜丸/ 響かぬエコノミックアニマル/ 日日改まる黒丸/ 烏碧落に休まる/ yokudari0123

//田貫湖晩春拂曉// 協和鳥蟾蜍。嵐包身藞苴。不知時絶頂。鑽石出悠徐。 zekku0157

//詠懷// 梟雄興疢痗。以世爲蒲簺。火海曷年消。蒸民當詬誶。 zekku0158

//目を皿にする// 八巻の功徳捨ててつい/ 病押して頓の追利/ 止まぬ雨四月の墜栗花/ ヤマザキ春のパンまつり/ yokudari0127

//困った古米// 報道さも大黒舞/ 安売りの触れ靡くまい/ 弥助で商人匿い/ 邦帑害う備蓄米/ yokudari0129

//反知性// 李世乭の烏鷺の構想/ 為政者の慕う糠糟/ 威勢の良い声と思い/ 五十背取る機械を壊そう/ yokudari0130

//泯泯たる弥生// 登呂遺跡の時の邑で/ トロイ戦争の最中に/ トロ伊勢海老に騒ぎたる/ とろい成人が居たのか/ yokudari0132

以上188作。

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