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zekku0208

 [0810遅刻投稿] 至砂丘途中。 立秋將夕下河漘。飲水三杯發汗新。激浪炎風何日止。詩腸褶曲熱無垠。 韻真(上平)、平起、七絶。 立秋將に夕ならんとして河漘を下る。水三杯を飲みて發汗新たなり。激浪炎風何れの日にか止まん。詩腸褶曲し熱すること垠り無し。 注釈。河漘、川の畔。褶曲、地層が圧力を受けてぐにゃりと曲がる事。 立秋には素直に涼新たと詠みたいのだが、近年の気候は許さない。土用波は不変だが熱風は先祖からの詩心を圧折る。滅びる季節に対して挽歌を捧げなければ文学の存在意義が無い。

haiku0121

  垠堮の䬹人よりの稲の波 堮(ガク,U+582E) 䬹(チツ,U+4B39) ギンガクは限り、果て。チツジンのチツは恐らく地名と解するのが正確だろう。併し、一説に稲を刈る人とあったので今回はそちらを採用した。金偏の字に通じて小鎌の意味ともあった。 果てしない田圃を向こう際から刈り取っていくコンバインが黄金の波を立てて進んでいる。陳腐な表現に落ち込まないように難解な漢語を持ち出す悪癖がまたもや。ただ、稲を刈る人、則ち育てた農家の signifiant (i.e. signifier in English)が食をして至らしむと訓めるのが琴線に触れた。まるで炎帝と我々とを繋ぐ神主を象徴する聖刻文字(hieroglyph)であるかのようだ。資本主義の辺際なる社会の根柢たる敬虔な禰宜を少しくらい神聖視しても罰は当たらないだろう。命のマイニングに励んでいるのが渠等なのだから。