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zekku0206

  詩不成。 腦裏老喃喃。遲遲不脱凡。展箋澆沆瀣。溶闇欲書諴。 韻咸(下平)、仄起、五絶。 腦裏老に喃喃たり。遲遲として凡を脱せず。箋を展げて沆瀣を澆ぎ、闇を溶かして諴を書かんと欲す。 注釈。喃喃、喧しい様。沆瀣、夜露、夜の気。諴、誠。 第三回聒聒兒漢詩會に提出。実は締切迄に一首も書いていなかったので管理者権限で期限を延長して滑込ませた句。誠と言っておいてこの為体である。但し、何時か使いたかった沆瀣の熟語を織込めたので満足している。

zekku0200

 [0731遅刻投稿] 夕立。 抱袋出書林。驚雷使啞瘖。小人無奈雨。檐下腹涔涔。 韻侵(下平)、仄起、五絶。 袋を抱へて書林を出づ。驚雷啞瘖せしむ。小人雨を奈ともする無し。檐下に腹涔涔たり。 注釈。啞瘖、おし黙る。涔涔、脹れて痛む様、しんしん、しくしく、普通頭涔涔と熟語する、他に憂える様、雨の降る様、涙や汗の流れる様、曇って暗い様等の意味もある。 づッ囙フの一割引券を使ったが雨に降られた。家を出る時に窓を閉めておいて良かった。

zekku0170

 [0524遅刻投稿] 諫臣匍匐、諍臣殺人。 君休恨佞呻。草莽有忠臣。日本誠民政。無名責搢紳。 韻真(上平)、平起、五絶。 君佞を恨みて呻くを休めよ。草莽に忠臣有り。日本は誠に民政。無名搢紳を責む。 注釈。草莽、叢、田舎、草莽の臣とは名利を求めず士官しない人。搢紳、笏を大帯に挿挟む、又、其の人即ち高官、搢紳の士を略して紳士と言う。 日本国との命名は民主主義、人民、大等とごたごた述べない所に俳句的な美しさがある。 クリエイト浜松でデモクラシを民衆の暴力と表現した人が居た。衆口鑠金と古代中国が記録した事とも一致する。公共性の名の下に裁く資格が裁判官なのだが、文を読めない人や忖度ばかりの人が残りがちである。論理を置去りにして人民裁判と化してしまうのも致し方ないのかも知れない。 _/_/_/_/_/ 多分弊網録は金盾に弾かれていると思うが、生成人工知能の学習を通して浸透してしまう可能性はある。抗議は勝手に収集している米国企業にお願いします。鯫生は言論以外の破壊行為はしないが日本国を含め政府、権力一般を信用していない。国際間の協調が重要との報道が盛んだが、富裕層の結束でしかない。このような世界から見ての躺平との謂いは呼牛呼馬であるが、それでも身近な社会貢献をしている心算である。駄目ならば就職せずに修飾辺幅し仕官せずに只管打座だ。

zekku0166

 [0515遅刻投稿] 營造庭園。 揮汗艷叢濃。揚腰伐樹墉。三吨撤除了。嘳息仰孤松。 韻冬(上平)、仄起、五絶。 汗を揮ひて艷叢濃し。腰を揚げて樹墉を伐る。三吨撤除し了はる。嘳息して孤松を仰ぐ。 注釈。艷叢、美しい花の咲く叢や木立。樹墉、生垣。吨、日本では瓲。嘳息、溜息を吐く。 平野美術館の無料開放日だったので行く予定だったが、疲れたので眠りつつ庭を眺めていた。母と庭師が見る見る内に樹木を撤去して綺麗になった。松が目立つようになりすっきりした。

zekku0153

  我思不閟、詠原野谷川愛野近邊。 原川暖氣臻。子女喚慈親。橋下公園角。寒傖嘻哈輪。 韻真(上平)、平起、五絶。 原川に暖氣臻る。子女慈親を喚ぶ。橋下公園の角。寒傖たる嘻哈の輪。 注釈。原川、原野谷川。 角 ● 、 隅 ○ 。寒傖、ぶしょったい、傖は田舎臭い人。嘻哈輪、ヒップホップの輪、サイファーの事。 公園には様々な人が集まるから価値がある。傷の舐め合いに喜び、見窄らしく芸術性の無い感情の奔流に溺れるばかり。偶には別の言葉を発したらどうだろうか。韻位は踏んで欲しい。 即興はその道に打込んだ人が成し得る。シャバ僧は時間を惜しむな。

zekku0146

  故郷。 詬訾交火乏原油。停電通膨困憊郵。飢餓幻哉君莫笑。錦江灣岸廿吨牛。 韻尤(下平)、平起、七絶。 詬訾し火を交へ原油乏し。停電通膨困憊の郵。飢餓の幻かな君笑ふ莫かれ。錦江灣岸廿吨の牛を。 注釈。詬訾、罵り辱める。交火、交戦。乏、不足する、動詞、尚此の動詞には他に無の同義語としての用法もある。通膨、通貨膨脹、通常は通脹。錦江灣、鹿児島湾、南洲は冒韻。廿吨、二十瓲、水迫畜産が出荷した同一の個体識別番号の食肉の流通量を合算すると20tになった件があると言う。 石油足りなくなりますよ。通貨の価値なくなりますよ。乳牛でも召上がれ。此の詩今の所現実なのは後半部だから笑えない。 _/_/_/_/_/ ふるさと脱税をしている場合ではない。 停電時は明るい内に手帳に書溜めておきます。 拙詩に情報を盛過ぎとの指摘は重々承知であるが、普段は皆さんが一瞬で処理した気になっているのですから無理とは言わせません。認識の再考を促しているのです。

zekku0139

  絶句。 禮讃老喃喃。同調僭主饞。仇仇捐請願。岌岌定機椷。 韻咸(下平)、仄起、五絶。 老の喃喃たるを禮讃し、僭主の饞たるに同調す。仇仇として請願を捐て、岌岌として機椷を定む。 注釈。仇仇、驕り高ぶる様。岌岌、迅速な様。機椷、機密。 意味不明。自家撞着。 _/_/_/_/_/ 今日は動けなかった。詩の集まりに出席出来なかった。 明日も浜には行かずに朗読しようと思います。

zekku0138

  謇諤之犬學。 捨報讀音書。陽狂忘毀誉。聾喑於俗語。路側獨樽居。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 報を捨て音書を讀む。狂を陽りて毀誉を忘る。俗語に聾喑なり。路の側に獨り樽居す。 注釈。報、報章、新聞。音書、 言語の音声学の本、又、韻書 [0807訂正]手紙。陽狂、狂ったふりをする。聾喑、聞こえず話せず。樽居、蹲踞(居)の誤字ではなく犬儒派のディオゲネスの故事、亡命した雅典で大きな陶器製の酒樽に棲んだ。 別に顕学になろうとはしていない。衆を切捨てる体制が改まれば良いだけである。 鯫生の場合本当に狂っている時があるのが厄介だ。 [0807追記]音書を韻書とするのは流石に無理があった。

zekku0132

  夜食。 善哉絲蒟蒻。熱量可驚零。嚥下千銖塊。腸壅殆放靈。 韻青(下平)、平起、五絶。 善きかな絲蒟蒻。熱量驚くべし零なり。千銖の塊を嚥下す。腸壅がりて殆ど靈を放つ。 注釈。絲蒟蒻、糸状に加工した蒟蒻。承句、なんとカロリーゼロ。銖、周代の一銖は凡そ0.67瓦。 壅 ○ 、 塞 ● がる。放靈、霊を解き放つ。 実際に食べたのは300瓦程だった為に一斤(周代は256瓦、序でに唐代は約600瓦、現代中国は500瓦)としたかったが平仄が合わなかった。地獄を見た。まだ調子が悪い。せめてよく噛むべきだった。 _/_/_/_/_/ 斤の字義を調べると radical 69 とあった。康煕字典の69番目の部首の意味らしい。暗号に使えそうだ。

zekku0123

[03080230遅刻] 伊太利的樂觀。 啜麵飲葡萄。雖粗得永騷。洵多虚妄輩。不爲米劬勞。 韻豪(下平)、仄起、五絶。 麵を啜り葡萄を飲む。粗と雖も永く騷ぐを得。洵に虚妄の輩多し。米の爲に劬勞せず。 注釈。葡萄、此処では葡萄酒。粗、粗末、質素。劬勞、骨を折る。 児孫の為に美田を買わずの構文が今更乍ら不可解だったので資料に当たった。「不爲(名詞)(動詞句)」で「(名詞)のために(動詞)しない」の意味になると用例を参照して漸く了解出来た。上中下点の妥当性に疑念が無くなった。西郷の絶句の解釈は非常に疑わしいものが多いが、一先ず、良い田畑を用意するだけでは維持管理が行届かないので結局は荒廃させる羽目になるとの教示だろう。断じて若い時の苦労は云々ではない筈である。反感を籠めて此の五絶を賦した。結局は世界の何処かで従事する方がいらっしゃるのだが、不当な利益を貪る商品に与らないのが貧乏人の知恵であり倫理であるのかも知れない。 _/_/_/_/_/ 尚、用例には先に投稿した yokudari0092 の五斗米に関連する陶淵明伝の「不爲五斗米折腰」もあった。孟子の用例も参考になった。 尚、爲の字は、ため、る、らる、所となるの時に仄字(去寘)、他は平字(支)である。

zekku0119

  懸念、去聲三十韻其一。 擧世叨榮利。只吾堅守庳。熱狂先戰爭。飛語終浮骴。 韻寘(去声)、仄起、五絶。 世を擧げて榮利を叨る。只だ吾れのみ庳を堅守す。熱狂は戰爭に先んず。飛語終に骴を浮かす。 注釈。叨、漢字源に舌なめずりして笑うように貪るとあった。庳、低い家。骴、腐肉の付いた骨、胔も同義だがこちらは肉に意識が向く。 平水韻完走に向けて第三区。未だ半ばではないが地道に。 皆家計を守っているのは知っているが、家賃が高い気がする。

zekku0115

  初春亂氣、入聲十七韻其十四。 薄暑鶯嘐嘎。余寒花木茁。天淵苦熱狂。眇小蒙搜刮。 韻黠(入声)、仄起、五絶。 薄暑鶯嘐嘎たり。余寒花木茁たり。天淵苦だ熱狂す。眇小搜刮を蒙る。 注釈。薄暑、本来は初夏の季語、昨日は二十度前後を各地で記録した。嘐嘎、鳥の囀る様。茁、植物の芽吹く様。天 淵 ○ 、天 地 ● 。苦熱狂、熱に苦しみて狂ふでも良い。眇小、矮軀。搜刮、役人の厳しい取立て。 AIとは拡大自殺手段である。断食月第二号の七絶を併せて読んで頂きたい。古代の無能な王侯や酷刑を楽しむ輩と変わらないと申している。 AIに創造性はない。有益な情報は何処かの誰かが発した物事の横流しに過ぎない。当然弊網録も剽窃し剽窃されている。 _/_/_/_/_/ せめてG社経営陣は拙文の解読班に良い給料を払ってやって欲しい。持続可能な社会に向けた取組の第一条である貧困の撲滅を皆無視している。資本主義が出来る事は適切な富の再分配しか無いのだが。

zekku0113

  朗讀惠特曼、有感。 睥睨風人噪太迷。將吟草葉上砂堤。只知交際呑連繫。不習英文壞璧奎。 韻斉(上平)、仄起、七絶。 風人の噪ぎ太だ迷なるを睥睨す。將に草の葉を吟ぜんとして砂堤に上る。只だ交際と呑み連繫を知るのみ。英文を習はざれば璧奎を壞す。 注釈。睥睨、にらむ、横目で見る。風人、風流な人の意味で使うことが多いが、此処では盛りのついた人、風馬牛の風と同じ用法。草葉、Leaves of Grass、 W. ウィットマンの詩集。呑連繫、造語、和臭、呑みにケーション、酒席での社交術。璧奎、文運を司る二つの星宿(中国の星座)の名前。 自主砂詩丼で一時間草の葉を朗読したが、大半の英米文学部生や国際コミュニケーション学部生よりも英文を読んでいる気がする。某所で思わず呟いてしまったウェイBOOM学や交際飲みニケーション学とは大学生が現を抜かしている国に未来はないと表現したかったのだ。英語が本当に出来る者は皆工学部医学部に行った。Fラン文系は働け。その方が学びが多い。 _/_/_/_/_/ 勿論学問は全員に開くべきである。だが、大学で学習研究しない者は邪魔である。

zekku0110

  拝見日本畫「憶」、祝淺原氏之入選。 春寒料峭朝。衆庶往來囂。石室銀輪耀。跫然草帽搖。 韻蕭(下平)、平起、五絶。 春寒料峭たる朝。衆庶往來して囂し。石室に銀輪耀く。跫然として草帽搖る。 以前お会いした日本画家の浅原氏が院展で入選されたと聞いて其の絵に和した。初夏に拝見した時は夏の場面と思ったが、今振返ると余寒の中のような気がする。実際の肌感覚に印象が左右される。今回の詩は 1+2 の切ればかりではないので満足した。

zekku0107

  漢漢學學。 網上頗啾喧。凡愚衍謬論。名儒釐此去。實使我攀轅。 韻元(上平)、仄起、五絶。 網上頗る啾喧たり。凡愚謬論を衍ず。名儒此を釐めて去る。實に我をして轅に攀ぢしむ。 注釈。啾喧、子供の声が喧しい様。衍、広める、拡散する。釐、(記述を)改め正す、釐正、釐改。攀轅、攀轅臥轍(伏轍とも)、立派な官吏の離任を民が惜しんで引留めた故事、処置無しと会話を打切り去ってしまった学者を惜しむ意味として勝手に転用した。 社交網を見渡すと意識高い系と本職の中文専攻が侃侃諤諤の遣取りをしていた。国粋主義に酔っている井蛙に対して神戸の准教授が殆ど適切な返答をしていた。漢詩は誰でもどこでも詠んで良い物であり、似非保守の虚飾ではないと考えている。多分算譜に食わせる為の数拠を収集していたのだろう。人工知能の作文を他人に添削させる輩にはうんざりしている。勿論流されるのも同類である。調べ給え。 _/_/_/_/_/ 文学者が顰め面のケモ画像で喋っていた。論調に似合っていてほっこりした。 鄰韻を意識すると音声的に統一感が出る。規則ではない工夫の範疇の概念である。通韻は鄰同士の韻目を一纏めにして用いる事である。平水韻の多くは広韻の通韻と見做せる。 頼山陽の鞭聲肅肅夜過河の過ぎるは渡るの意味で此の時は平声である。度を越すの時は両用である。どの漢和辞典にも記載がある。 [追記0217]相手の社会的立場を人質に取ったお粗末な人格攻撃と本文を一文字も読めていない雑な引用に依ってインテリぶる。人格攻撃をするならば相互に参照可能でなければならない。即ち鯫生が常々行っているように身元を大まかで良いので曝け出す必要がある。でなければ、論には論で応じる必要がある。尤も、私は○○社のAIですと打明けられても困るのだが。[追記終了]

zekku0105

  想起今年元朝、入聲十七韻其十。 夙起森元朔。登高望富嶽。吟哦了體操。淑氣令吾愨。 韻覚(入声)、仄起、五絶。 夙に起く森たる元朔。高きに登りて富嶽を望む。吟哦し體操を了ふれば、淑氣吾をして愨ならしむ。 注釈。夙起、早起き、蚤起。元朔、正月一日。吟哦、詩歌を口遊む。愨、真面目、まこと。 過去の俳句を振返ると、本当は一月二日の事だった。それにしても、正月は空気が澄む。車が動かなければ毎日美しい富士が見えるのに。雖有舟輿、無所乗之[老子80章]に憧れる。

risshi0006

  耆艾獨作詩詞超過八萬首、有感。 亂墜風花失貯金。無聊網上覓靈琛。豺狼當絡貪名吠。獅子隱街求友吟。黃髮不誇多詠意。青衫亦慨少知音。眞難邂逅詩英乂。與我賡酬忘抑沈。 韻侵(下平)、仄起、七律。 亂墜する風花貯金を失ひ、無聊にして網上に靈琛を覓む。豺狼は絡に當たり名を貪りて吠え、獅子は街に隱れ友を求めて吟ず。黃髮詠意多きを誇らず、青衫も亦た知音少なきを慨く。眞に詩の英乂に邂逅し難し。我と賡酬し抑沈を忘れん。 注釈。風花、風に吹かれて飛んでくる雪片、和臭、「片雪乱飛将尽金」ならば平仄もあっているが此の季語を世界に広めたいと思う為其の儘にする。靈琛、神々しい珍しい宝、素晴らしい詩文の譬え。豺狼當絡、豺狼当路が本来だが、絡の右上(又は横書きならば左上)より続けて読むと意味が通じる。隱 街 ○ 、隠 市 ● 、大隠隠朝市[反招隠詩、魏晋の王康琚]。吟、吟詠、又、呻吟。黃髮、老人の事。青衫、書生や若者の事。邂逅、偶然に出会う、巡り合う。英乂、優れた人、俊才。賡酬、詩歌の遣取りを続ける。抑沈、抑鬱と同じような意味。 最近弊網録のリンク集に追加致したが、獅子鮟鱇氏が廿年足らずで八万首余りを詠み、未だに毎日続けていらっしゃる事に感じて作った。近頃は生成人工知能との会話に没頭しているらしいので偶にはお互いに詩歌を贈合うのはどうでしょうかとのご提案の心算。自前の投書欄に反応が無いからと言って余り賢く成り得ない機械とばかり向き合っていると着想が枯渇する。勿論氏の仰せの如く全くの無意味ではござるまいが、学習記録を吸取られ誰かの利潤になり資源と資本を浪費されてしまうだけで殆ど残らない。網上を効果的に検索すれば、流石に漢詩専門の 能 ● 主 ● 乂(nice guy; 主役や主賓たるに耐える格好良い人)は中々見つからないが、墨客との交流が出来る筈なのでどうか諦めないで戴きたい。当代一の詩窖にていらっしゃるので鯫生の菲才及び遅筆故に全てにはお応えし得ないが共に研鑽致したく存じます。 _/_/_/_/_/ リンク集はブログ内検索窓をご利用になって下さいませ。 俳句で動詞を詰めるとせかせかするが、漢詩では余り感じない。頷聯は約半分が動詞なのにすらすらと流せる。不思議だ。 [0210追記] 氏の宣う多作とはヴィヴァルディと同じであり、陸游とは異なる。一読をお奨めする。[追記以上]

risshi0004

  和韻人虎傳。 侈奢文弱遌風濤。狂疾些癒始得逃。跛鼈無錢心更僻。蒼鷹有績位彌高。漫漫作句稱詩窖。鬱鬱休遊忘富豪。可是既成狼虎類。以亡言語對人嘷。 韻豪(下平)、平起、七律。 侈奢文弱風濤に遌ふ。狂疾些か癒えて始めて逃るるを得。跛鼈錢無く心更に僻なり。蒼鷹績有りて位彌よ高し。漫漫と句を作り詩窖と稱す。鬱鬱と遊びを休め富豪を忘る。是れ既に狼虎の類と成るなるべし。亡びし言語を以て人に對して嘷ゆ。 注釈。侈奢文弱、奢侈文弱を平仄の為に変更した。遌、予想外の人や物に遭って驚く。風濤、世の中の厳しさの譬え。狂疾、精神病。些癒、瘥を使いたかった、残念乍ら完治しないだろう。跛鼈、足が不自由なすっぽん、菲才の譬え。僻、かたよっている。蒼鷹、厳しい役人の譬え。漫漫、だらだらと、此の熟語の時は平声。詩窖、詩歌のあなぐら、多作の詩人。休遊、遊びをやめる、休み遊ぶでは対句にならない。可是、もしかしたら~かもしれない。亡言語、死語や古語。嘷、吠える。 詩窖と富豪の部分の対応が不完全なので直す予定。音声的に近いのだが。 以前の李徴に関する短歌に付した散文で事実に反する事を書いていたので追記した。あの律詩は稚拙で、翻案元に其の儘載っていた作品だった。中島氏の漢詩で良いのは五月五日自哂戯作と題する五律だと思う。 ところで、山月記の時間に高校生に向かって絶句を作る授業を開いたとの論文があるが、何処の学校に一人一冊宛の詩語辞典があるのだろうか。そして、誰一人不自由なく漢字を使いこなせる学級が存在する可能性の低さを甘く見てはいけない。附属高校で試した教育学部の研究者の発表だろうが、もう少し現実的な提案をして頂きたい。 _/_/_/_/_/ 虎は即座に射殺だろうが狼ならばワンチャンあるか。犬科だけに。野心はないアルヨ。 中島氏は天狼を何回か詠まれていた。冬天に凛としているからだろう。 跛鼈も千里。見かけたら手を振ってやって下さいませ。案外楽しそうな様に驚くかも知れません。深刻なようでいて思索及び詩作そのものが遊びと化しているので。放翁が理想。 格差社会に於ける漠然とした不安を払拭したい。其の為にはネガティブを避けず問題を共有、具体化して一歩一歩解決するしかない。米津玄師も言っていたが、不幸になると抽象に落込むのだ。どちらが先かは不明だが一理あるだろう。 鯫生は詩歌や言葉から広がる諸々に支えられてい...

zekku0095

  雜詠、入聲十七韻其八。 秋深叢隕蘀。不盡吟哦樂。漫滅奈書厨。即無如創作。 韻薬(入声)、平起、五絶。 秋深くして叢隕蘀するも、吟哦の樂しみを盡さず。漫滅書厨を奈せん。即ち創作に如くは無し。 注釈。隕蘀、植物が枯れて落ちる。吟哦、詩歌を口遊む。漫滅、擦切れて消える、判読不能になる。書厨、度を越した本好き。創作、厳密には和臭、現代語では原創と言い網上でよく見かける。 或る人が子にゲーム機を諦めさせた手腕に感嘆して作った。漢字の方が面白いと唆す。それにビデオゲームでさえ幅広く楽しむには(日本語、英語その他問わず)言葉からは逃れられないのである。確かに超常的な瞬発力や集中力で勝進む快感は若い頃しか味わえないが、字を知る方が結局は何倍も資すると説教しておく。人生老いてからの方が長いのだ。AAA(開発や宣伝に巨費を投じる高価な作品)は古本屋で設定集や資料集を漁り、網上の攻略ページやファンサイトで満足してしまう残念な消費者の意見でした。 _/_/_/_/_/ 前も書いたが力凍地方の自転車道を何万往復するのは狂気の沙汰である。(砂詩丼でも精々数千往復だろう。)多かれ少なかれどの商品にも手動僧を強いる面があるのだ。

zekku0092

  嘆息、入聲十七韻其五。 桑戸只愚衲。爲鳧無置榻。如廳偶得瘝。脆弱洵嗚唈。 韻合(入声)、仄起、五絶。 桑戸には只だ愚衲のみ。鳧の爲に榻を置く無し。廳に如きて偶瘝を得。脆弱にして洵に嗚唈す。 注釈。置榻、特別の客の為に長椅子を用意する、後漢の徐稚と陳蕃の故事。瘝、やまい、又、その苦しみ。嗚唈、嘆き咽び泣く。 実際には椅子を動かすのが面倒なので雨曝し。ベンチもなく脇息の外れた鉄製の椅子です。誰でも歓迎致します。但し、今は感染の危険があるので控えて下さい。