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zekku0221

  非廉蟲。 処暑深更熟學書。沙沙黑影齧殘魚。忽持蠅拍三毆打。食後蟑螂亦緩徐。 韻魚(上平)、仄起、七絶。 処暑の深更熟ら書を學ぶ。沙沙たる黑影殘魚を齧る。忽ち蠅拍を持して三たび毆打す。食後の蟑螂も亦た緩徐たり。 注釈。題名、不潔な虫、蜚蠊の覚え方。沙沙、かさかさ。蠅拍、蠅叩き。蟑螂、油虫。緩徐、一般には徐緩とするが平仄と韻の為倒置した。 台所に生ごみを放置していたら夜な夜な漁られていたことが判明した。汚い足で書物を這っていたと思当たり暗澹たる気持ちになった。但し、粘着罠よりも効き目があるので暫く注意して過ごす心算である。毒餌も再び置き直したので心配無用ではあるのだが。

zekku0211

 [0813遅刻投稿] 傚寒山詩。 難逃涔旱蝗。不要玉盈堂。齷齪蒸黎貯。欣欣育夥秧。 韻陽(下平)、平起、五絶。 涔旱と蝗とより逃れ難し。玉の堂に盈つるを要いず。齷齪として蒸黎貯へ、欣欣として夥しき秧を育む。 注釈。題名、「土牛耕石田、未有得稲(即ち道)日」の一節に倣って掛詞を駆使した。涔旱蝗、大雨と日照りと虫害。玉盈堂、金玉満堂。齷齪、こせこせする様、心の狭い様、又、不潔な様。欣欣、喜ぶ様、得意な様。夥秧、多くの苗、禍殃と同音。 手広く商っても制御出来るならば問題は無いのだが、往々にして自分の職能を見誤るものである。鯫生は神経質なので勝ち組の筆頭である総合商社には勤められないし経営も無理だ。但し、他人や機械にやって貰った事を自分の手柄とはしないし搾取もしない。

zekku0141

  不挑戰國無未來。 挑戰不唯沽。以爲身日渝。栽培覇王樹。餓豈齧靑蚨。 韻虞(上平)、仄起、五絶。 挑戰は唯だ沽るのみならず。以て身の日々に渝はると爲す。覇王樹を栽培す。餓えて豈に青蚨を齧らんや。 注釈。沽、売買する。渝、変化する。覇王樹、サボテン、挟み平。靑蚨、銭の別名、蜉蝣の母子の血を二つの銭に塗ると、片方を使っても戻ってくるとの説話による[捜神記13巻]。 金が無いなら支出を抑える。何でも自分でやるに越したことは無い。此れは間違いなく挑戦の範疇なのだが経済至上主義者の仰る挑戦からは排除されている気がしてならない。国内総生産は貨幣に換算しない取引を捉えられない。欠陥のある指標だから必ずしも従わなくとも良いのではなかろうか。勿論団結を阻害する気は無いが、資本家の搾取体制の中に安閑としている以上は二度と金が無いと叫ばない事。努力が足りないと宣ったのは誰か。人を友とせず伖を後生大事にした報いは避けられないだろう。鯫生は仙人掌を齧ります。 _/_/_/_/_/ 団扇仙人掌がお薦めだとか。実も茎も美味しいらしい。

zekku0140

  我復不被騙、去聲三十韻其八。 齷齪衆憨戇。遨遊闐陋巷。翌年爲轉屍。不覺躬沖撞。 韻絳(去声)、仄起、五絶。 齷齪として衆憨戇なり。遨遊して陋巷に闐つ。翌年轉屍と爲らん。躬らの沖撞を覺えず。 注釈。齷齪、ゆとりが無く目先の事ばかりを追求める様。憨戇、痴呆。遨遊、恣に遊ぶ、又、周旋する。闐陋巷、狭い街に一杯になる。轉屍、放置された死体。沖撞、唐突に攻撃する事。 人間の持つ侵襲性を意識しない者が多い。場の雰囲気を保てば自分は悪くないとの他律が目立つ。主体性の無い者が集まると得てして意味不明な慣習を強制する。何故決めたか分からない事柄ばかりで過去の記録を遡れない。検証不可能性は非科学であり、非民主的である。そうして戦場に駆出されて初めて「私は騙された」と叫ぶのである。勿論自戒である。 物価高に苦しむならば娯楽位は金を掛けない方が良い。有名クリエイタの商品を買うよりも、有名クリエイタの発想の元になった物事を観察し、自分で表現に昇華し、周りの人と作品について遣取りすればよい。所詮凡百のクリエイタはこの程度の事で集金しているのである。小学館の新玩具逆転バリバリバースのキャラも何処かで聞いた話である。適切に注意力を割当てれば只で楽しむ事が出来るのだ。作品は味わうが商品を買わない選択は幾らでもある。技術と宣伝力だけはある多くの専門家よりも余裕のある一般人の方が面白い。此れを玄人跣と言うのだ。色々な個性が寄合えば一生飽きる事は無いだろう。 _/_/_/_/_/ 若干設定の練りが足りないが、ケモノの作画はお薦めする。金が無く売り方に賛同し兼ねるので買わないが。 昔の漫画家は実際の人を観察したが、今は網上だけの皮相的な描写に終始している気がする。知人とばかりつるむのではボードレールが散文詩「群衆」で述べる「全てとの交わり (universelle communion) 」に浸れないだろう。其れこそ一時的に恥を知らしめても良いのかも知れない。 作品中に小学館の内実を吐露した表現があれば笑える。そんな自己批判や自浄作用に期待すべきでもないのか。 鯫生は利己的である。自分を愛せずして他を愛せる筈がない。認知科学的には適応不可能の時、自己分解の段階に入ると報酬系が逆に働くらしいが此れが現代の衆愚の動機だろうか。人を疎外する体制を支持して効果的に自滅するのだ。そのお零れで養って貰っている...

zekku0130

  詠懷、去聲三十韻其三。 鈍根狂未瘥。散帙居貧隘。大卒每名声。脆軀頻噤齘。 韻卦(去声)、平起、五絶。 鈍根狂ひ未だ瘥えず。帙を散じて貧隘に居り。大卒名声を每る。脆軀頻りに噤齘す。 注釈。鈍根、鈍く愚かな質。瘥、病の様子が変わり軽くなる。散帙、文巻を散らす、読書。每、貪る。噤齘、歯を食いしばって怒る。 頻繁に大卒批判すると最早学位を目指す気が失せて来た。尤も不真面目で貧乏で非社会的で惰弱なので入学さえ出来ないかも知れないが。鯫生の著作が研究対象になれば実質博士号と同等の効力を持つと夢想している。 _/_/_/_/_/ 一先ず高知県の国民文化祭への提出首を拵えた。¥2,500程の漢詩集購入が楽しみだ。鯫生は手帳を持っていないが、漢詩の部は精神障碍者の費用免除が無かった。俳句と川柳はあるのに。

zekku0040

  戯作。 邪心雖可齭。暇則宜涵咀。爲我亦人常。應扶消苦楚。 韻語(上声)、平起、五絶。 邪心齭るべしと雖も、暇なれば則ち宜しく涵咀すべし。我が爲にするも亦た人の常。應に苦楚を消すを扶くべし。 注釈。齭、ゐる(四段)、酸を嚙んで歯が緩くなる。涵咀、文章を味わう。爲我、楊朱の説。苦楚、苦しみ、ソは同義語。 いると読む動詞を探すと変なのが混じっていたので韻を踏んでみた。この試みが正しく邪心ではある。歯の浮くような言葉が並びますが楽しんで頂けたら幸いです。 遑の字を使う予定だったが、打消しを伴う用法しか見当たらなかったので遠慮した。暇も同じだろうか。閑の字は厳格に判断すると平仄が合わない。