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zekku0205

  夏至正午。 颱風一去日燒鬟。退在檐陰苟且閑。暗処突然猫子落。母居棚上睨爛爛。 韻刪(上平)、平起、七絶。 颱風一たび去りて日は鬟を燒く。退き檐陰に在りて苟且閑なり。暗処に突然猫の子落つ。母棚上に居りて睨むこと爛爛たり。 注釈。鬟、髪と書くべきだが韻の問題、母を詠んだ爲としておく。苟且、暫く。 第2.5回聒聒兒漢詩會に提出。上平15刪は何回も挑戦したくなる。山の吟が目立つので新風を吹込みたい。 珍しく完全実話。六月の雨の間納屋に間借りしていた猫の親子が台風一過の日に退去したようだ。

zekku0186

  龍脈。 煒長龗。通夜衑。偸賞覿。返柴扃。 韻青(下平)、平起、三絶。 煒く長龗、夜の衑を通る。偸かに賞覿し、柴扃に返る。 注釈。龗、龍、又、神。衑、道。賞覿、鑑賞。柴扃、あばら屋。 第二回聒聒兒漢詩會に提出。 韻の一覧から知らない字で作文した。特に意味は無い。 _/_/_/_/_/ 今日は今月末締切の漢詩大会の二つに応募した。網録に掲載する予定だったが為に詩債が其の儘であり落着かない。それは別として、冊子が届くのが楽しみだ。 断食月第三号の散文が定まらないが、適切な疑問提起をしたいと思っている。詩と金融の主題に相応しい漢詩と其の反歌は六月初めに清書してあるので、締切の明日にはご提出する。 蓉堂居士の俳優美輪明弘六月二十日死行年九十二有感賦詩 を読んだ。

zekku0181

  騙子來電。 賊黨僞郵煎。尋無讀貨籤。不知書秘密。何故要生年。 韻先(下平)、仄起、五絶。 賊黨郵を僞りて煎ず。尋ぬれど貨籤を讀む無し。書の秘密を知らず。何の故にか生年を要する。 注釈。煎、(我が思いを)焦がす、心配させる、目的語を省いた。貨籤、荷札。書秘密、郵便や配達の秘密保持即ち信書の秘密及び無検閲という法的概念。 Googleアカウントログイン中の検索履歴及びApple端末の録音から単語を抽出した数拠が流出したのか鯫生の所に時宜に適った特殊詐欺電話があった。初めに郵便局からとの体の自動音声で個人か法人かを選択させた上で畳掛けてくる。前置きは何も無しに此方の氏名及び生年月日を教えるよう促す。配達物の遣取りに氏名は兎も角生年月日は無関係である事を伝えても引かない。しつこく質すとゆうパックの荷物に不審な点があるとの一点張り。何が問題なのかの説明を省いている。どの荷物か同定不能なので内容物や受付日時、相手方の概略を尋ねるが回答は無い。抑鯫生宛か鯫生発かも定かでない。具体が欠落して応じようがない。鯫生の苛苛の所為か痺れを切らしたのか暫くしたら勝手に切断した。 恐らく前日知人が見せて来た或る商品について転売が過熱していると話合い、翌日鯫生がGoogleアカウントにログインしたまま発送手段を検索していたので、鯫生に後暗さがあると判断し仕掛けたのだろう。身近な内容の誘導でありその点で巧妙だ。未だに固定回線を繋いでいる人、世論調査を受ける七割の人は乗せられてしまうだろう。鯫生も妄想の激しい期間だったらぼろぼろ喋っていただろう。情報産業の大手は今すぐに個人情報収集を止める事で犯罪の撲滅に協力すべきである。 _/_/_/_/_/ 郵便局が個人情報を電話で聞出す事はありません。公式回答は こちら(郵便局の頁) 。 高校の情報教育は作譜の一々よりも情報の取捨選択を徹底させる方が有意義である。犯罪による経済的損失は計知れないし、多様化する社会での意思疎通の重要性は論ずる迄も無い。それに、情報技術者を募るならば直ちに待遇を改善すべきである。 相手に口にさせてそれに乗る形は嘘を吐かずに話を膨らませる事が出来る。だが、独居人の一部と話好きを除き情報を一切出さない者と話す価値なぞ無いのである。 各種犯罪者の跋扈が意思疎通の費えを増やしている。

zekku0160

  遠慮、去聲三十韻其十三。 飧饔多膾炙。零食嘗甘蔗。解渇直防飢。皆抄於烈夏。 韻禡(去声)、平起、五絶。 飧饔に膾炙多し。零食に甘蔗を嘗む。渇きを解きて直ちに飢ゑを防げ。皆な烈夏に抄められん。 注釈。飧饔、夕食と朝食、食事。膾炙、なますとあぶり肉。零食、間食、又、食事を零す。甘蔗、さとうきび。解渇、渇きをいやす、喉を潤す。抄、奪う、強権を発動して家探しするような感じ。 全て人類が招いた事。金融資本主義は恐らく地球を捨てて宇宙に旅立つだろう。ウイルスの挙動である。太陽系を抜けても1+=============……と永遠に入力し続けるのだろう。

zekku0136

  反戰、去聲三十韻其六。 猶太殲餘燼。花旗翻肇釁。灣頭有石油。放火何宜順。 韻震(去声)、仄起、五絶。 猶太餘燼を殲す。花旗翻りて釁を肇む。灣頭石油有り。放火何ぞ宜しく順ふべき。 注釈。餘燼、生き残り。花旗、米国旗。肇釁、争いを始める。 イランに対して非難するよりも米以、否、トランプとネタニヤフの侵略戦争に不参加を発表し苦言を呈するべき。日本は平和憲法を遵守する以外に生き残る道はない。孟子のような弁舌を繰出して申し訳ないが、不戦は論理以前の問題なのである。抑、波斯湾に派兵するのに要する日数と費用さえ算出出来ない者に侵攻を語る資格はない。其の負担は誰がするのか。

zekku0134

  彌生、去聲三十韻其五。 春來勤墾熂。破屋加塗墍。詠賦奏風琴。烤爐炊饒餼。 韻去(去声)、平起、五絶。 春來りて墾熂に勤め、破屋に塗墍を加ふ。賦を詠じて風琴を奏で、烤爐もて饒餼を炊ぐ。 注釈。熂、野焼きする、雑草を焼く。塗墍、壁を塗る、墍は息を上げながら塗る。賦、心の儘を歌った詩。烤爐、食べ物を焼く窯。 饒 ▲ 餼、 豊 ○ 餼、豊かな食べ物。 今日見聞きした話から豊かな三月の暮らしを想像してみた。農耕は始まってしまっているが牧歌的で充実していると嬉しい。せめて鋭敏な運動神経や協調の必要のない肉体労働なら出来るように鍛えなければ自活は厳しいだろう。

zekku0133

  厭倦、去聲三十韻其四。 諂諛爲元首。蔑民忘保守。而嘉戰役乎。諫魯無鍼灸。 韻宥(去声)、仄起、五絶。 諂諛し元首と爲る。民を蔑して保守を忘る。而も戰役を嘉するか。魯を諫むるに鍼灸無し。 注釈。諂諛、媚び諂う。保守、伝統的な価値観を大切にする事。而、その上。 うんざり。

zekku0111

  治水治地、得丟字。 四丈濤瀾乍吞舟。連甍無跡舊知丟。侵攻宇宙窮熒惑。盍操機關厲海溝。 韻尤(下平)、仄起、七絶。 四丈の濤瀾乍ち舟を吞む。連甍跡無くして舊知丟る。宇宙を侵攻し熒惑を窮む。盍ぞ機關を操りて海溝を厲かざる。 注釈。四丈、12米程。丟、一たび去りて還らず、会意(一+去)、音はチウ。熒惑、火星、又、惑う事、眩惑。機關、複雑な機械、又、大きな組織。 或る方の詩に見慣れない文字があったので韻を踏んでみた。 地震予知が叫ばれて久しいが、海溝付近の海底の測量やアスペリティモデルの解析をして、百年千年後の地震周期予測を記録したり、プレート表面の詰まりを工学的に削って巨大地震の力を分散させたりと言った研究が見つからなかった。昔は洪水を防ぐのが不可能だと思われていた。今は火星に探査機を飛ばす余力がある。何故津波の悲劇を繰返さない努力をしないのだろうか。甚だ疑問である。 _/_/_/_/_/ 勿論歪が蓄積しているだろう現在実際に東南海の域に於ける工事を敢行するのは危ういだろう。だが、富岳を使って計算する位は出来ないのだろうか。或いは東日本で実験が可能かの確認をしたのだろうか。研究者に創造性が無い為に、又、新研究に対する理解が無い為に日本は停滞しているのではなかろうか。

zekku0062

  辻村氏之展示。 終日留高屋。漫談忘殺戮。煌煌活寫光。靜待陽來復。 韻屋(入声)、仄起、五絶。 終日高屋に留まり、漫ろに談りて殺戮を忘る。煌煌と光を活寫し、靜かに陽の來復を待つ。 注釈。高屋、鴨江アートセンター三階、結構天井が高い。談、初稿は描だったが次句と重なるので改めた。殺戮、厳密には死刑の事だが、一般に殺人を言う。転句、平仄の為に倒置したが、きらきらとしたひかりをいきいきとうつすの意味。陽來復、冬至を表す四字熟語を部分的に使用、陰が極まって陽が戻って来る節気である。 世の中が殺伐としているが、平和な時間が流れていた。談笑し乍ら筆を動かしたり陽光を浴びたりしていた。有意義な情報を遣り取り出来た。誠に有難い。鯫生も穏やかな参加型展示を催したい。飽く迄本来の意味の民主主義なのだ。開かれた小理想郷を築ければ幸いだ。

zekku0055

  滅亡之幻想、平聲三十韻目其十三。 逮宵雲黮䨴。鸑鷟獨毰毸。鶱翥過溟海。復將齎燼煨。 韻灰(上平)、平起、五絶。 宵に逮びて雲黮䨴たり。鸑鷟獨り毰毸たり。鶱翥して溟海を過ぎ、復た將に燼煨を齎さんとす。 注釈。黮䨴(雨+對)、タンタイ、雲の黒い様。鸑鷟、鳳凰の一種、紫色らしい。毰(毛+咅)毸(毛+思)、ハイサイ、双声語、鳥が羽を広げる様、羽搏く様。鶱翥、高く飛上がる、高く飛ぶ。溟海、黒々とした大海原。燼煨、燃尽きて灰となる、又、燃焼の残余物。 畳語を韻に用いるのは許容する競技会は多いが、双声語に寛大な大会は存在しないから、提出する時は注意されよ。尚、同じ熟語を王安石が律詩で第二句末に置いている;晴天鏡裏雪毰毸[集禧觀池上詠野鵝]。大漢和の解釈だと、雪のきらきら舞う様とあるが誤りか。青空の下、鏡の如き水面の上に、雪の羽根を羽搏かせていると詠っているのだろう。 句末は韻以外も近い発音で揃えた。読ませる気は無いし、特別な意味も無い。 _/_/_/_/_/ 本物の詩人には霊感が備わっているのだろう。眼光紙背に徹っていらっしゃるので畏れ多い。

haiku0084

  樵径の燋槁せし草の蟭螟 この猛暑で樵の通う小道も草木が枯れてしまうだろう。そんな草の上に焦点を合わせるとひょっとしたらセウメイの存在が証明されるかもしれない。蚊の睫毛に棲む虫で列子湯問に記されている。ところで、そんな所に棲む虫があるならば、葉脈の上にもまた別の虫がいるのではないか。どんな名前を付けたらいいだろうか。

haiku0068

  京アニを燬(や)く灼灼と車百合 不幸な事件があった。憎悪が爆発した。死刑判決が下った。 この事件に関わった全ての人の魂の安らぎを願って高原に咲く車百合を捧げたい。 具体的に加害者にどのような属性があったのかは書きたくない。 ......差別や偏見を乗り越えて或る事実が知りたいと思うならDr.林のコラムを拝見されよ。非常に長い文章で今後も追記する予定があるらしいが、読む労力に見合った収穫はあると断言できる。 鯫生の気持ちはいつか表明するかもしれない。

haiku0047

  爛漫たる路端へ五片竹落葉 或る花園を過日訪れたが連日の夏日にも関わらず紛葩爛漫たるさまだった。確かに綺麗だった。だが、印象に残ったのは近くの竹林から降ってきた落葉だった。どうも群れに対する忌避感や焦燥感が障阻するのか、記憶に残そうとしても過ぎ去ってしまう。 竹に関する季語はほかにも竹の秋(晩春)や竹の春(仲秋)がある。竹の落葉(初夏)もそうだが、一般の植物の季節感とは異なる。 爛漫には性命爛漫という用例が荘子在宥篇に見える。これは散乱するという意味らしい。他にもゆったりと歩くさま、あてどなくさまようさまなどの意味が漢和辞典に載っているが、出典や用例が不明なので使いようがない。多義語の難しいところだ。