投稿

ラベル(木(部首))が付いた投稿を表示しています

zekku0238

 [0917遅刻投稿] 九月一日有感。 何年地震折楹梁。五丈洪濤到靜岡。漫把防飢餠乾罐。消其字作募捐箱。 韻陽(下平)、平起、七絶。 何れの年にか地震楹梁を折り、五丈の洪濤靜岡に到る。漫ろに飢ゑを防ぐ餠乾の罐を把り、其の字を消して募捐箱と作す。 注釈。九月一日、大正関東大震災忌、防災訓練を実施する日で、此の時備蓄品を再配備し古くなった非常食を頒布する事もある。楹梁、家を支える特に太い柱と天井を横に渡した木材、普通は梁楹とするが韻の為倒置した。五丈、周代の五丈は11.25米に当たる。防飢餠乾、救生餠乾とすべき、非常用乾麵麭、尚、挟み平である。結句、三立製菓の容器には赤い四角に白抜きで「カンパン」と書いてあり、最後の一文字を消すと「カンパ」となる。 よくある諧謔だとは思うが自慢したくなった。人は何時か死ぬし、震災の日迄生きている保証は無い。勿論明日にでも津波に襲われるかも知れない。なるようにしかならない。

zekku0219

  憫老父。 錫杖鐵錚錚。不能聞厥聲。桑楡宜共樂。愛語與香秔。 韻庚(下平)、仄起、五絶。 錫杖の鐵錚錚たるも、厥の聲を聞く能はず。桑楡宜しく共に樂しむべし。愛語して香秔を與へん。 注釈。錚錚、金属が澄んだ音を立てる様。桑楡、晩年。香秔、江蘇浙江に産する米を言うが、此処では単に香ばしい粳。 展示資料用に買った鉄の環を幾つか纏めて揺らすと心地良い音が出た。生演奏の鳴り物にどうかと父に聞かせたが反応が無かった。高音域が判別出来なくなってきているようだ。親と喜びを共有し得ない日がこんなにも早く来るとは思わなかった。

zekku0205

  夏至正午。 颱風一去日燒鬟。退在檐陰苟且閑。暗処突然猫子落。母居棚上睨爛爛。 韻刪(上平)、平起、七絶。 颱風一たび去りて日は鬟を燒く。退き檐陰に在りて苟且閑なり。暗処に突然猫の子落つ。母棚上に居りて睨むこと爛爛たり。 注釈。鬟、髪と書くべきだが韻の問題、母を詠んだ爲としておく。苟且、暫く。 第2.5回聒聒兒漢詩會に提出。上平15刪は何回も挑戦したくなる。山の吟が目立つので新風を吹込みたい。 珍しく完全実話。六月の雨の間納屋に間借りしていた猫の親子が台風一過の日に退去したようだ。

zekku0182

[0619遅刻投稿]  展覽會之客。 端然觀出陳。此不話縁夤。一破其沈默。聲容若落椿。 韻真(上平)、平起、五絶。 端然として出陳を觀る。此に縁夤を話さず。一たび其の沈默を破れば、聲容は落つる椿の若し。 注釈。出陳、出展、出品、展覧会、芸術品すべて平仄が合わないので苦肉の策。縁夤、地位を求めて纏わる事。 『「お静かに!」の文化史』なる本の紹介があり、美術館や図書館の在り方を改めて考えた。読書する前の私見を述べる。世間話やよく聞く受売りで五月蠅くしなければ小声で話合う事は構わない。展示品や収蔵品に関しての卓見なら遠慮せずに開陳して欲しい。布置芸術 (installation) は観客も参加者として一体となる事が求められている。其の空間を楽しみたい。慎ましい主体的な人々によって所有できない美が生まれる感動を共有したい。 _/_/_/_/_/ 面白い批評を教えて貰うのも有意義だ。知識と感性から紡ぐ言葉が綺羅星の如く並び耀くのは恍惚を深める。

zekku0171

  喜望峰。 狂風迅電側雙檣。復襲錦帆三丈浪。陸上固無妻母子。人生雖短樂於彭。 韻冬(上平)、平起、七絶。 狂風迅電雙檣を側く。復た錦帆を襲ふ三丈の浪。陸上に固より妻と母と子無し。人生短しと雖も彭よりも樂し。 注釈。 狂 ○ 風 ○ 迅 ● 電 ● 、 疾 ● 風迅 雷 ○ に同じ、平仄を整えた。三丈、凡そ九米。彭、彭祖、長寿の仙人、八百年生きたとされる。 第一回聒聒兒漢詩會に提出した絶句。 バスコダガマが嵐の岬を通過した時の船員の心境を詠んだ。起承はありきたりだが、後半の展開に自信がある。長生きは高望みなので人生五十年と思う事にする。 _/_/_/_/_/ 余りにも投稿が遅くなったので附記。 zekku0172(0523)

zekku0158

  詠懷、去聲三十韻其十二。 梟雄興疢痗。以世爲蒲簺。火海曷年消。蒸民當詬誶。 韻隊(去声)、平起、五絶。 梟雄疢痗を興し、世を以って蒲簺と爲す。火の海曷れの年にか消えん。蒸民當に詬誶すべし。 注釈。疢痗、熱病と鬱病、此処では剰欲や憂鬱の意味。蒲簺、博打、遊戯。詬誶、責罵る。 久し振りの連作。疢痗と火海の字面が似ていて満足。

risshi0007

  頌。 詩泰斗。突纔黔。驅山畷。側笠檐。時引古。不依占。暄和凛。汝地鹽。 韻塩(下平)、仄起、三律。 詩の泰斗。突纔かに黔む。山の畷を驅け、笠檐を側く。時に古を引くも、占ひに依らず。暄和にして凛たり。汝は地の鹽なり。 注釈。泰斗、芸術の大家。突纔黔、家を空ける事が多く殆ど煙突に煤が付かない。山畷、山間の耕作地の道。笠檐、笠のひさし。引古、典故を引用する。不依占、うらないで決めるような適当な事をしない。暄和凛、穏やかでいて引締まっている。地鹽、マタイ5:13、社会の腐敗を防ぐ者の譬え。 三言律詩を作った。聒聒兒漢詩會では平仄を守れば詩の長短は問わないとの方針。理論だけでは物足りないのでお示しした。詳しくは 四言及び三言の律句について(聒聒兒漢詩會) 。 一文字目と三文字目が常に対になっていて音の変化が少ない。孤平を認めても変化を付けた方が良いかも知れない。二文字目は固定した方が良いだろう。反法、粘法の判定は二文字目と三文字目に力点を置くのが妥当か。 _/_/_/_/_/ 詩歌の場の主導者伴走者になる為に作者の意図に寄添いつつ読みを深める提言を間を置かずに発せられるよう訓練する必要がある。詩会や句会或いは普段の鑑賞の際に少しずつ言語化する習慣が近道か。 _/_/_/_/_/ 聒聒兒漢詩會 の準備が整ったのでお気軽にお越し下さい。参加希望の方は詩会のメールアドレスに雅号・筆名を添えてご応募になって下さい。

zekku0139

  絶句。 禮讃老喃喃。同調僭主饞。仇仇捐請願。岌岌定機椷。 韻咸(下平)、仄起、五絶。 老の喃喃たるを禮讃し、僭主の饞たるに同調す。仇仇として請願を捐て、岌岌として機椷を定む。 注釈。仇仇、驕り高ぶる様。岌岌、迅速な様。機椷、機密。 意味不明。自家撞着。 _/_/_/_/_/ 今日は動けなかった。詩の集まりに出席出来なかった。 明日も浜には行かずに朗読しようと思います。

zekku0135

  酿成濱松、匿名討論板。 社會曫臻條見彈。蠻酋戀戀操羈絆。談論板上逐鸞休。深識新詩欒侃侃。 韻翰(去声)、仄起、七絶。 社會の曫臻り條は彈ぜらる。蠻酋戀戀として羈絆を操る。談論板上逐鸞休ふ。卓見新詩欒まりて侃侃たり。 注釈。曫、黄昏。 條 ○ 、 理 ● 、ことわり、すじみち。蠻酋、異民族の首長。 談 ○ 論板、 討 ● 論板。欒、集まる。侃侃、和らぎ楽しむ様、又、剛直の様。 [0317推敲:結句の頭二文字の卓見→深識、同字重複と音の調整] create を牛津で調べると、創造する以外に(騒動を)引起こす、英国俗語自動詞で不平不満を言うとあった。流石に澱んだ談林を自称するのも憚られるので酿成と訳した。良い酒を醸し微醺に浸る事が出来ればと思う。クリエイト浜松が情報泡沫に鎖されないよう関わり続けたい。 _/_/_/_/_/ 鯫生は基本的に定型詩しか作れないが、自由闊達な表現の創発を楽しんでいる。 絲に絡取られる言葉よ。 [同日追記] また連結の方法を間違えてしまった orz 。親切な方、有難うございました。 [更に同日] 掲示板の番地周りの作譜も有難うございます。

zekku0128

  陳述書。 保養特橧庥。痢洟無所由。點心防腐剤。可謂毒饅頭。 韻尤(下平)、仄起、五絶。 保養し特だ橧庥するのみ。痢と洟と由る所無し。點心の防腐剤、毒饅頭と謂ふべし。 注釈。橧庥、隠棲、元は樹上に暮らす事。痢洟、下痢と鼻水。 どうも防腐剤入りの菓子を大量に摂ると免疫が落ちるようだ。普段は醱酵食品を中心としていて腸内環境を調えている。其処を殺菌すると均衡が崩れた為にコロナや花粉症の症状が出たのだろう。勿論人工甘味料を含む糖分の過剰も影響が大きい。自制心が試される。

zekku0092

  嘆息、入聲十七韻其五。 桑戸只愚衲。爲鳧無置榻。如廳偶得瘝。脆弱洵嗚唈。 韻合(入声)、仄起、五絶。 桑戸には只だ愚衲のみ。鳧の爲に榻を置く無し。廳に如きて偶瘝を得。脆弱にして洵に嗚唈す。 注釈。置榻、特別の客の為に長椅子を用意する、後漢の徐稚と陳蕃の故事。瘝、やまい、又、その苦しみ。嗚唈、嘆き咽び泣く。 実際には椅子を動かすのが面倒なので雨曝し。ベンチもなく脇息の外れた鉄製の椅子です。誰でも歓迎致します。但し、今は感染の危険があるので控えて下さい。

zekku0090

  公園界隈、入聲十七韻其三。 克逃親戚毒。夜運美人局。窮不可相援。無知拕桎梏。 韻沃(入声)、平起、五絶。 克く親戚の毒より逃ぐるも、夜夜美人局を運らす。窮は相ひ援くべからず。無知なれば桎梏を拕く。 注釈。 美 ● 人 ○ 局 ● 、孤平だがそのまま使った。拕、引摺る。桎梏、足枷と手枷。 所詮鯫生が詩を読書きしているのも死ぬ迄の時間稼ぎでしかないのかも知れない。人生が詰んでいる事は多々あるもので、金を使う趣味だけだったり、抑趣味に没頭出来る環境が無かったりすると心身を痛め経済的損失を負わされる。頭の良し悪しは周囲の人間も影響する。頼むから無計画に交わらないで欲しい。それこそ去勢も、否、優生保護法の焼直しか。

zekku0070

  過年。 蕩子皆醺櫛比。文人獨醒蓬飄。徐書唐詩歳暮。不覓賀状元朝。 韻蕭(上平)、仄起、六絶。 蕩子皆な醺ひて櫛比。文人獨り醒めて蓬飄。徐ろに唐詩を書く歳暮。賀状を覓めざる元朝。 注釈。題名、年越し。醺、ほろよい。櫛比、くしのように並ぶ。蓬飄、よもぎのようにただよう。唐詩、漢詩の事、絶句や律詩が成立し流行したのが唐の時代である、中国では漢詩と言えば漢代の詩を指す。 何となく日常を詠んだら六言の対句が二組出来た。良いお年を。 _/_/_/_/_/ 今回は百度百科の六絶の説明を参考にして格律を定めた。変格の格一に相当。以下の通り。 ▲●△○▲●。△○▲●○◎。△○△○▲●。▲●●●○◎。 此の格は孤平を除いた方が綺麗だろう。又、粘法(承転句間の韻を除く平仄の一致)が些か怪しい気がする。 下三連を忌むので「平平平仄仄仄」等は避ける方が無難だろう。

zekku0051

  空想、平聲三十韻其十一。 魁梧漆黒熊。守圃仰蒼穹。暑至漁山女。寒徴食木通。 韻東(上平)、平起、五絶。 魁梧たる漆黒の熊。圃を守りて蒼穹を仰ぐ。暑さ至れば山女を漁り、寒さ徴せば木通を食ふ。 注釈。魁梧、体格が良くて目立つ様。山女、和臭、川魚の名前、ヤマメ、漢語では後の木通に同じ。木通、蔓植物の名前、アケビ。 以前の漢詩に付した空想で韻を踏んでみた。巷では二季なる語が流行っているらしいが、豊饒の自然が続くのを願っている。

zekku0044

  (無題、)平聲三十韻其七 白面浴清商。黎元荐絶粻。區區心若竈。執柄是棖棖。 韻陽(下平)、仄起、五絶。 白面清商に浴し、黎元荐りに粻を絶つ。區區たる心は竈の若し。執柄是れ棖棖。 注釈。清商、清らな秋風。荐、頻。粻、糧。區區心若竈、韓非子難四に依る、君恩の及ぶ範囲が限られている譬え。棖棖、人の内臓を取るという地獄の悪鬼。 相変わらずの詠懐詩と難しい韻。苛政猛於虎。頼むから退行は止して寝ろ。

zekku0042

  察屋、平聲三十韻其五。 鄰家突未黔。週末闃閭閻。書簏雖罹病。慙羞匪杞枏。 韻塩(下平)、平起、五絶。 鄰家は突未だ黔まず。週末闃たる閭閻。書簏病に罹ると雖も、杞枏に匪ざるを慙羞す。 注釈。突未黔、孔席墨突を参照。闃閭閻、ひっそりとした村の家々。書 簏 ● 、書 厨 ○ 、書 痴 ○ 。杞枏、おうちとくす、良材の譬え。 働き過ぎじゃないですかね。

zekku0021

  詩病。 樗材痛腱鞘。網友怖潛蛟。惡句無煩雜。惡能止瞎跑。 韻肴(下平)、平起、五絶。 樗材は腱鞘を痛め、網友は潛蛟を怖る。惡句煩雜なる無かれ。惡んぞ能く瞎跑を止めんや。 注釈。樗材、樗櫟散木の人材、自己の謙称。網友、ネッ友、大陸では網民と同義語、 netizen。潛蛟、潜むみずち。瞎跑、盲滅法に走回る、又、何も考えずに従うことの譬え。瞎の原義は片眼が物理的に他人から見て分かるように潰れている事。跑は俗語又は現代語で走る。 詩の病が治まりそうにないので諧謔に昇華してみた。悪の字から転結が始まるが、読み(平仄)と意味が異なるのは前述の通り(義義悪悪悪悪の自由律俳句参照)。害のある想像と決付けているのが問題なのだろう。 所で、聡明な諸君はお気づきかと存じますが、歌の病にも罹患している。同音を重ねるのは禁忌だとした歌論があるのだが、鯫生は敢えて踏抜きに行っている。抑有効な慣習ではないのだが折角打立てた権威に些か申し訳なく思ってはいるのだ。

zekku0013

  秋分後。 今夕亦勤勞。金暉若桔槹。蒸民甘菽水。群議附羶臊。 韻豪(下平)。仄起。五絶。 今夕も亦た勤勞。金暉は桔槹の若し。蒸民は菽水に甘んず。群議は羶臊に附く。 注釈。金暉若桔槹、秋の日は釣瓶落としの漢訳。転結、よくある対句。群議、此処では議論ではなくて議員の事、和臭と言うより創作。 五時を過ぎれば暗くなってきた。市民は夏至の頃でも日没前には退勤しない。多くの先生方が銘柄肉や高級魚を見せびらかすだけで業腹なのに戦争に荷担するとは澆季末世よ、という羸瘦の類想。一年前も似た川柳を詠んだ覚えがある。 _/_/_/_/_/ (再度)それなりに重要な告知(別館)

haiku0290

  ぐうたらの批して把れる枇杷ごろり 怠け者に限って衣食住に全力なので審美眼に肖った方が細やかな幸せにありつけるかも知れない。選び出した物は矢鱈と大きかったり意外と美味しそうだったりするものだ。食べる姿も小動物らしさがあって何だか落着く。餌付けしたくなるような人になりたい。食いっ逸れなさそう。戦争や飢饉さえなければだが。ごろごろ……。

tanka0035

  桔槹を結構と為す人今を見ば What they use's nothn' but 贅疣 英語の部分の音節数は三、四(五)なので一応拍に合う筈。ケッカウ(キッカウ)は shadoof: a pole with a bucket and counterpoise used especially in Egypt for raising water. (OED) 棒に桶と平衡錘を括った物、特に埃及で水汲みに用いる。吉も皐も左右対称で美しい。シャドゥーフと聞くと温まりたくなる。 しゃしゃっと湯豆腐、略してshadoof。 贅疣は余分ないぼ。 撥釣瓶を敬遠した農夫は荘子天地に見える。機心を卑しんだ。原始的な揚水機さえ拒んだ人が現代を見ると何を言うか興味がある。晴耕雨読のSNS映えしない一生を送るだろう。 贅疣は excess, nimiety あたりで訳すだろうか。押韻なので外せない。また後者は文法的には without nimiety にせざるを得ない。米語に余剰を厭う表現はあるのだろうか。 mottainai を仮借する国だから、屹度無いだろう。