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zekku0055

  滅亡之幻想、平聲三十韻目其十三。 逮宵雲黮䨴。鸑鷟獨毰毸。鶱翥過溟海。復將齎燼煨。 韻灰(上平)、平起、五絶。 宵に逮びて雲黮䨴たり。鸑鷟獨り毰毸たり。鶱翥して溟海を過ぎ、復た將に燼煨を齎さんとす。 注釈。黮䨴(雨+對)、タンタイ、雲の黒い様。鸑鷟、鳳凰の一種、紫色らしい。毰(毛+咅)毸(毛+思)、ハイサイ、双声語、鳥が羽を広げる様、羽搏く様。鶱翥、高く飛上がる、高く飛ぶ。溟海、黒々とした大海原。燼煨、燃尽きて灰となる、又、燃焼の残余物。 畳語を韻に用いるのは許容する競技会は多いが、双声語に寛大な大会は存在しないから、提出する時は注意されよ。尚、同じ熟語を王安石が律詩で第二句末に置いている;晴天鏡裏雪毰毸[集禧觀池上詠野鵝]。大漢和の解釈だと、雪のきらきら舞う様とあるが誤りか。青空の下、鏡の如き水面の上に、雪の羽根を羽搏かせていると詠っているのだろう。 句末は韻以外も近い発音で揃えた。読ませる気は無いし、特別な意味も無い。 _/_/_/_/_/ 本物の詩人には霊感が備わっているのだろう。眼光紙背に徹っていらっしゃるので畏れ多い。

zekku0008

  無職戲作。 中途難採用。東大即無憂。遠望瀴溟果。藪淵存米州。 韻尤、平起、五絶。 中途採用され難し。東大即ち憂ひ無し。遠く瀴溟の果てを望めば、藪淵米州に存す。 注釈。中途難採用、和臭、学校を新たに卒業した者以外の就職は狭き門である事を謂う。瀴溟、水の遥かに遠い様。藪淵、淵藪とも、物事の寄集まる所。米州、アメリカ。 実際にはこう。 "But he grew old—/ This knight so bold—/ And o’er his heart a shadow/ Fell, as he found/ No spot of ground/ That looked like Eldorado." 誰も苦しみから逃れられない社会を諧謔調で問う。所で、もう一つ私怨を籠めたのだが、流石にねちねちし過ぎだろうか。

haiku0084

  樵径の燋槁せし草の蟭螟 この猛暑で樵の通う小道も草木が枯れてしまうだろう。そんな草の上に焦点を合わせるとひょっとしたらセウメイの存在が証明されるかもしれない。蚊の睫毛に棲む虫で列子湯問に記されている。ところで、そんな所に棲む虫があるならば、葉脈の上にもまた別の虫がいるのではないか。どんな名前を付けたらいいだろうか。