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zekku0234

 [0911遅刻投稿] 秋思、和放哉。 甕牖眺秋霖。耽迷不得吟。明朝令霽止。向海放貪心。 韻侵(下平)、仄起、五絶。 甕牖秋霖を眺む。耽迷して吟ずるを得ず。明朝令し霽止せば、海に貪心を放らん。 注釈。和放哉、「何か求むる心海へ放つ」。甕牖、割れた甕で作った窓、貧乏な家の事。霽止、雨が止む。 詩が書けない。

zekku0154

  嘻哈輪。 埒破競贏輸。多言聳厥軀。君知神髄否。辣賦拉姦夫。 韻虞(上平)、仄起、五絶。 埒破贏輸を競ふ。言多くして厥の軀を聳かす。君神髄を知るや否や。辣賦は姦夫を拉ぐ。 注釈。埒破、饒舌(説唱)の徒の音訳、和臭。贏輸、勝ち負け。辣賦と拉夫、饒舌の音訳。姦夫、悪者。 実は漢音でラツと読む曷韻の字は辣だけ。拉はラフで合韻、埒はレツで屑韻。他に剌、喇等と同音符はラツと読む曷韻の字。溂は和字だが剌と同じで良いだろう。尚、大陸で通用する音訳は拉普。普通を拉ぐとは痛快だ。但し、平仄が合わない為使えなかった。 若くして社会から離れた場に立つ経験は得難い。安直に悪に陥らず見識を広め様々な表現を摸索する。期待が重いだろうか。必ず出来ると信じている。

zekku0148

  喞喞、詩會開催之辭。 叢中聒聒兒。寤寐動孜孜。不久風霜至。於吾敎汝詩。 韻支(上平)、平起、五絶。 叢中の聒聒兒。寤寐に動くこと孜孜たり。久しからずして風霜至らん。吾に汝の詩を敎へよ。 注釈。聒聒兒、くつわむし。寤寐、寝ても覚めても。孜孜、熱心に勤める様。 お気軽な漢詩の会が無いので自分で運営する事にした。 聒聒兒漢詩會 と申します。そこらの叢で詠っているので暫しいらっしゃって下さい。 午後の投稿なので万愚節とは無関係です。念の為。

zekku0138

  謇諤之犬學。 捨報讀音書。陽狂忘毀誉。聾喑於俗語。路側獨樽居。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 報を捨て音書を讀む。狂を陽りて毀誉を忘る。俗語に聾喑なり。路の側に獨り樽居す。 注釈。報、報章、新聞。音書、 言語の音声学の本、又、韻書 [0807訂正]手紙。陽狂、狂ったふりをする。聾喑、聞こえず話せず。樽居、蹲踞(居)の誤字ではなく犬儒派のディオゲネスの故事、亡命した雅典で大きな陶器製の酒樽に棲んだ。 別に顕学になろうとはしていない。衆を切捨てる体制が改まれば良いだけである。 鯫生の場合本当に狂っている時があるのが厄介だ。 [0807追記]音書を韻書とするのは流石に無理があった。

risshi0006

  耆艾獨作詩詞超過八萬首、有感。 亂墜風花失貯金。無聊網上覓靈琛。豺狼當絡貪名吠。獅子隱街求友吟。黃髮不誇多詠意。青衫亦慨少知音。眞難邂逅詩英乂。與我賡酬忘抑沈。 韻侵(下平)、仄起、七律。 亂墜する風花貯金を失ひ、無聊にして網上に靈琛を覓む。豺狼は絡に當たり名を貪りて吠え、獅子は街に隱れ友を求めて吟ず。黃髮詠意多きを誇らず、青衫も亦た知音少なきを慨く。眞に詩の英乂に邂逅し難し。我と賡酬し抑沈を忘れん。 注釈。風花、風に吹かれて飛んでくる雪片、和臭、「片雪乱飛将尽金」ならば平仄もあっているが此の季語を世界に広めたいと思う為其の儘にする。靈琛、神々しい珍しい宝、素晴らしい詩文の譬え。豺狼當絡、豺狼当路が本来だが、絡の右上(又は横書きならば左上)より続けて読むと意味が通じる。隱 街 ○ 、隠 市 ● 、大隠隠朝市[反招隠詩、魏晋の王康琚]。吟、吟詠、又、呻吟。黃髮、老人の事。青衫、書生や若者の事。邂逅、偶然に出会う、巡り合う。英乂、優れた人、俊才。賡酬、詩歌の遣取りを続ける。抑沈、抑鬱と同じような意味。 最近弊網録のリンク集に追加致したが、獅子鮟鱇氏が廿年足らずで八万首余りを詠み、未だに毎日続けていらっしゃる事に感じて作った。近頃は生成人工知能との会話に没頭しているらしいので偶にはお互いに詩歌を贈合うのはどうでしょうかとのご提案の心算。自前の投書欄に反応が無いからと言って余り賢く成り得ない機械とばかり向き合っていると着想が枯渇する。勿論氏の仰せの如く全くの無意味ではござるまいが、学習記録を吸取られ誰かの利潤になり資源と資本を浪費されてしまうだけで殆ど残らない。網上を効果的に検索すれば、流石に漢詩専門の 能 ● 主 ● 乂(nice guy; 主役や主賓たるに耐える格好良い人)は中々見つからないが、墨客との交流が出来る筈なのでどうか諦めないで戴きたい。当代一の詩窖にていらっしゃるので鯫生の菲才及び遅筆故に全てにはお応えし得ないが共に研鑽致したく存じます。 _/_/_/_/_/ リンク集はブログ内検索窓をご利用になって下さいませ。 俳句で動詞を詰めるとせかせかするが、漢詩では余り感じない。頷聯は約半分が動詞なのにすらすらと流せる。不思議だ。 [0210追記] 氏の宣う多作とはヴィヴァルディと同じであり、陸游とは異なる。一読をお奨めする。[追記以上]

zekku0085

  展示会最終日、平聲三十韻其二十九。 欲止慨無聊。遊詞耐凍飆。來年寧靖暇。應募大慈招。 韻蕭(下平)、仄起、五絶。 無聊を慨くを止めんと欲し、詞に遊び凍飆を耐ゆ。來年寧靖にして暇あらば、大慈の招きに應募せん。 注釈。無聊、こだわりがあって楽しまない、何となく気が晴れない、また、退屈である事。耐、凌ぐと書きかけてやり過ごすの意味が無かった事を思い出した。凍飆、凍てつく強風。寧靖、世の中が平穏無事であること。 来年とは言わずに用意を始めるが、暫くは集会、大会と別の催しに注力する。大慈とお書きしたが、寒中にも関わらず、公務員、市民及びご来場の皆様の支えはそれ程に大きく暖かいものであった。世を背きかけた鯫生に対して未だ為せる事があるのだと教えて頂いたので、後は徐々に生きるだけだと思う。普通の仕事は出来ないけれども何かしら関与し続けられれば嬉しい。

zekku0073

  將肴詩、平聲三十韻其二十一。 雖將忤老耼。不可隱狼貪。正月多嘉膳。宜餐壽司蚶。 韻覃(下平)、平起、五絶。 將に老耼に忤はんとすと雖も、狼貪を隱すべからず。正月は嘉膳多し。宜しく壽司の蚶を餐すべし。 注釈。忤老耼、老子の教えに逆らう、耼は字、福耳だったらしい。狼貪、おおかみのようにかぶりつく。嘉膳、御馳走。壽司、中国でもこれで通じる筈、尚、すしは酸し(酸っぱい)が語源で魚の酢漬けを指した。蚶、魁蛤。 正月なので二日連続で食べ物の話。赤貝こりこり。北寄も馬鹿も帆立も好きです。鱈腹食べたい。

risshi0003

  解嘲。 元来右眼盲。毎使像型平。薈蕞挑千載。駑鉛縋八紘。知多書誨諭。恥寡友聯盟。鎭怒中腸冷。疲羸不應賡。 韻庚(下平)、平起、五律。 元来右眼盲なり。毎に像型をして平らかならしむ。薈蕞千載に挑み、駑鉛八紘に縋る。書の誨諭多きを知り、友の聯盟寡きを恥づ。怒りを鎭むれば中腸冷ゆ。疲羸して應賡せず。 注釈。像型、鋳像の型、勝手に詩歌の予想図の意味に使う。薈蕞、雑多な事の寄集め、自己の著作の謙称。駑鉛、劣った馬となまくら、菲才の事。縋八紘、世の片隅に住まわせて頂く。頸聯、箴言をある程度蓄えても多くの人々と協力出来ない我が身を恥じる。中腸冷、悲しみを感じると腸が熱くなると故人は歌ったが、鯫生の場合は強い感情が発露しようとすると腸を冷えが襲う。 應 ● 賡、 酬 ○ 賡、造語、詩歌に答えて続ける事。 立体感を伴う表現が欠けているのは社会経験の不足に違いない。併し、何となく行動しない理屈を捏ね上げてしまう。此の律詩でも具体的な描写は中腸冷くらいで佳作とは評し難い。遠出すると熱鬧に体力を吸われるのだろうか、三日は寝込む。自転車は漕げるので筋肉の疲れでは無い筈なのだが。 組織人超人説もさっさと棄却しなければならない。どうしても神格化してしまう。軈て失望に至る。方向性は真逆だが差別だろう。人種が違うと結論付け勝ちである。 不健全なT4の如き悲劇に酔う凡人に成下がろうとしている。危ない。生活第一。寒暖差で参っているのだろう。 _/_/_/_/_/ ところで、今回の韻は音読みしても分かり辛い。現代音を参照すると mang2, ping2,  hong2, meng2(又はming2), geng1 である。実は声調を考慮しないと冷(leng3)も同じ韻母なのだが。日本語では音楽的心地よさが通じない。此の類を学部入試で問わないだろう。 広韻での制作に挑戦したが、対句が思浮かばなかった為紘だけ隣の分類(耕)である。 平水韻は広韻を整理した版。字の一覧表は細かい響きの差を考慮した並びになっている物をお薦めする。因みに、電子辞書版漢字源では後者も調べられます。106韻目の直後の<>内の文字がそれです。表記が無い時は共通です。

haiku0102

  鼾雷に拍手喝采聒聒児 字面がこの上なく豪快に囂豗である。実際は乙夜から広漢和を繙いて深更に至った時の様子を素描した。混沌の曲 が止み、がちゃがちゃが囃し立てる。当然鈴虫に陶然とする夜もあるが、今回は轡虫の低音が耳に留まった。先ず同居人の睡眠時無呼吸症候群を心配すべきだが。 近年の八月は残暑ではない。真夏日が途絶える季節がいつになるのか見通しが立たない。陰暦七月の異名、流火に熱の印象が雑ざるのは列島が度を失っている証拠だろう。夜着を退けるより余儀無い。初秋の俳句が夜霧籠って眼前にも脳裏にも、また胸中にも全く過らないので、幾弱り果てているこの頃。もう一度歳時記を読み込もうか。

haiku0002

   叮嚀に 耵聹 みみあか を取るメーデー歌   丁寧に同じ部首を足してできる熟語はもう一つ汀濘がある。  耳掃除は医者にやってもらうほうがいいそうな。もし耳垢栓塞の状態に水が入ったら、耳垢水なる医薬品で耳垢を柔らかくしてから洗い流すのが最善だそうな。丁寧に耳垢を取るのは思ったより苦労する。  メイデーや春闘はすっかり鳴りを潜めているが、もしも聞け万国の労働者を聞くことがあったらきっと血気など微塵も感じない丁寧な声が響くだろう。