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zekku0206

  詩不成。 腦裏老喃喃。遲遲不脱凡。展箋澆沆瀣。溶闇欲書諴。 韻咸(下平)、仄起、五絶。 腦裏老に喃喃たり。遲遲として凡を脱せず。箋を展げて沆瀣を澆ぎ、闇を溶かして諴を書かんと欲す。 注釈。喃喃、喧しい様。沆瀣、夜露、夜の気。諴、誠。 第三回聒聒兒漢詩會に提出。実は締切迄に一首も書いていなかったので管理者権限で期限を延長して滑込ませた句。誠と言っておいてこの為体である。但し、何時か使いたかった沆瀣の熟語を織込めたので満足している。

zekku0137

  詠懷、去聲三十韻其七。 晦匿嘆澆酗。以吾爲國蠹。無如跼蹐何。汲古聽韶頀。 韻遇(去声)、仄起、五絶。 晦匿し澆酗を嘆ず。吾を以つて國蠹と爲す。跼蹐を如何ともする無し。汲古して韶頀を聽く。 注釈。晦匿、愚かさを装う。嘆、嘆く、又、詠う。澆酗、人情が薄く酔っ払っている事、風俗の頽廃。國蠹、国賊。跼蹐、跼天蹐地、人目を憚り行動する事。汲古、古書を読む。韶頀、舜の作った音楽と湯王の作った音楽、広く昔の雅な曲を指す。 常々思うのだが、飲酒禁止のポスターには酗の字だけを画面一杯に書けば事足りるのではなかろうか。携帯の画面だと限限だろうか。 酗

zekku0089

  黍離之歎、入聲十七韻其三。 派遣只鶉褐。肥饒殘旱魃。文章若亂何。宰相無敁敠。 韻曷(入声)、仄起、五絶。 派遣は只だ鶉褐のみ。肥饒は旱魃に殘はる。文章亂を若何せん。宰相に敁敠無し。 注釈。鶉褐、継接ぎの粗末な衣。肥饒、よく肥えた大地。旱魃、日照り。敁敠、(占攴:韻下平塩)(叕攴:韻字)、テンタツ、dian1duo2(或1)、掌に載せて重さを測る、又、他人の心を推量る事、忖度。 内容は名物のぼやき。継接ぎは大袈裟でも穴が開いたり解れたりした服を着ている。 韻目の 曷 カツ は 何 カ と通用する。なに、なんぞ、なにをもつて、いかん、なんすれぞの総てが辞書に載っている。完全に平仄交替字として使えるが何故か詩語集では抹殺されている。古風に聞こえる為だろうか。他の意味では、屢詩経に時の疑問詞いつとして見える。

zekku0066

  邊境行。 玄冬特集異星賓。忘却澆漓想善鄰。輓近嫌猜風叫喚。煢煢慮葦問天鈞。 韻真(上平)、仄起、七絶。 玄冬に異星の賓を特集す。澆漓を忘却して鄰を善くするを想ふ。輓近風の叫喚を嫌猜す。煢煢たる慮葦天鈞に問ふ。 注釈。澆漓、末世、人情の薄い世の中。善鄰、隣の家や国と仲良く付き合う。輓近、近頃。嫌猜、疑い嫌う、風に幻聴が乗るのだ。煢煢、一人で寄る辺ない様、又、憂える様、驚き恐れる様。慮 葦 ● 、パスカルの言う考える 蘆 ○ 、本当はリョロとしたかった。天鈞、自然平等の理、又、極北の寒地。 宇宙人はいると思う。拉致の話を聞くが、恐らく生態調査以上の意味は無いだろう。森や砂漠を分入る学者のような純粋な知的好奇心を感じる。太陽系は銀河系の縁辺部なので同類だろう。地球上でも欧米人以外に辺境を侵略する者はいない。騒ぎ過ぎるのも独裁者気質の取越し苦労に違いない。

zekku0053

  上都又桃源郷、光照派遊戯札。 静謐鳳凰翲。芬盈飲膳饒。行人毋忘却。現實欲零凋。 韻蕭(下平)、仄起、五絶。 静謐にして鳳凰翲び、芬盈ちて飲膳饒し。行人忘却する毋れ。現實零凋せんと欲す。 注釈。静謐、静か。翲、高く飛ぶ。零凋、しぼみ落ちる、普通は草花が秋に枯れる事を言う。 誘惑に負けそうになる。何故地球上にケモノがいないのだ。

risshi0002

  荒村。 夙夜耕三畹。唯能離討飯。蕭條陋宅崩。輪奐官衙建。白虎恤澆漓。蒼狐隳粹愿。喬遷太纍人。鶱翥忘猜怨。 韻願(去声)、仄起、五律。 夙夜三畹を耕すは、唯だ能く討飯を離るるのみ。蕭條たる陋宅崩れ、輪奐たる官衙建つ。白虎は澆漓を恤ひ、蒼狐は粹愿を隳る。喬遷は太だ人を纍はす。鶱翥して猜怨を忘れん。 注釈。畹、面積の単位、十二畝又は三十畝、周代の一畝は約1.82アール即ち約182平米、尚大漢和等には願韻も可能との記載有り。討飯、飯を求める事、又、俗に乞食。輪奐、建物の広大さが計知れない様。白虎、此処では四神の一つに非ず、仁獣と謂われる。蒼狐、此処では狡猾な白髪混じりの狐。粹愿、純正樸實。鶱翥、鳥が高く飛上がる。 頸聯が浮かんだのでそのまま律詩にした。つまり、郷愿の愿で調えた。漢語網を閲覧すると、現代では願と愿が通用するとあり、熟語の選定に時間が掛かった。 一言申すと、お米券やプレミア付き商品券配布って何がしたいんでしょうね。憲法の権利を無みして榷利に赴く。官吏が得をしているかのような書きぶりだが渠等の大半も同情に値する。立派な箱物を造る前に中身や周辺を省みたらいかがでしょうか。風流韻事に耽る鯫生が物しても仕方ないのかもしれないが。 _/_/_/_/_/ 大修館書店の社会人のための漢詩漢文小百科にあった平仄の表を検めると、仄韻詩も孤平厳禁と読めたので、以前の疑問の一つは解決した。後は六絶の平仄だが何処に記載があるのか。もう自分で調べるしかないのか。佩文齋咏物詩選他の資料は網上に纏まっているので詩を味わい乍らぼちぼちお知らせします。歴代六言絶句三百首なる書籍が上海の大学から出ているらしい。いいなあ。 横を縦にする商売の時代以前は真名を仮名に直していたので、別に幕末からの特殊事例ではない。所謂学問は殆どが舶来。芸能、芸術は違う筈だが。 人びとの社会戦争に引用してあった「朝晩は星をいただき、昼は梅干しをいただく生活」が秀逸だった。戦前に身を持崩した豪農の話だが。 [同日追記] integral typology で ENFP について熱く語っていたので是非。恐らく宰相の事だろう。個人的には INTP の至らなさを痛感する記事を何度も読んだが。ファッション分らん。行動指針を Si に徹底してはいる筈。ここら辺は T9 sp の面目躍如か。検討も常にしている心算。

zekku0012

  園藝難事。 除草日澆根。未滋於鈷盆。群蟲垂五十。合作子雟飧。 韻元。仄起。五絶。 草を除き日日に根に澆ぐ。未だ鈷盆に滋らず。群蟲五十に垂んとす。合に子雟の飧と作すべし。 注釈。 澆 ○ 、 灌 ● 、 注 ● 、平仄交替。鈷盆、コバルト色の鉢。子雟、杜鵑、平仄は同じ、気分と響きに因る。飧、文字通り夕食、対義語は饔、朝飯。 高さ三十糎の青色の鉢にうじゃうじゃ棲付いていた。蜥蜴食らうかと詠われた方が丁度おわしましたので、鳥葬の私刑に処した。 如雨露は澆水壺、植木鉢は花盆と言う。鉢には植えないらしい。 _/_/_/_/_/ (再度)それなりに重要な告知(別館)

haiku0051

  早仕舞猛雨に撓(しな)ふ濃紫陽花 紫陽花は濛雨に似合う。併し日照りが続いたり猛雨に襲われたりで今年は散々かもしれない。 飛雨の日は客がいないので昼に閉めてしまう。そうして静逸に読書する。雑音が搔き消されるので安心できる。