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zekku0224

  代禿頭翁。 患苦世無義。文眞可遹追。搜歌求斷簡。忘寢食軒岐。 韻支(上平)、仄起、五絶。 世の義無きに患苦す。文の眞は遹追すべし。歌を搜して斷簡を求め、寢食と軒岐を忘る。 注釈。遹追、後を慕い追う。軒岐、黄帝内経を記した二人の医者の名前、転じて医術。 第三・五回聒聒兒漢詩會に提出。 追の字が支韻である事に未だに慣れない。修練が足りない。

zekku0167

  御結場、五月十五日。 迢迢蹬擦汗。欲看畫家團。獨讀單詞本。絶無來鳳鸞。 韻寒(上平)、平起、五絶。 迢迢と蹬ぎ汗を擦ひ、畫家團を看んと欲す。獨り單詞本を讀む。來る鳳鸞絶無なり。 注釈。蹬、(自転車を)漕ぐ。單詞本、単語帳。鳳鸞、優れた人の譬え。 前日分でも使ったが、汗は仄声。チンギスハンなどのハンは平声。よって、初句踏落し。 勿論絶無は誇張。少なくはあるが実りのある話を聞きつつ詩作が出来た。先生と意見が一致した英単語帳を途中で買って来て読んでいた。浜松A&C職員の選曲が良い雰囲気を醸成して落着いた空間で貴重な経験が出来た。序でに詩債完済。お世話になりました。 _/_/_/_/_/ 夕方に驚きと落胆とがあったが、それは明日。疲れた。 [0518備忘録] 日中は地域の一次産業の稗史と駅前不動産の変遷の話、学生の探究活動と今時の生活などが興味を惹いた。数十分作業して帰られた方がいたが、少し焦れたような気配だったのが気になった。 初対面で話が続かないので自己紹介を考える必要がある。気の利いた言葉遊びを用意したいが、酒席 (It was surely November...) で詰まらないと一蹴された経験が尾を曳いている。忘れて構わないと思うのだが。[備忘録了]

zekku0140

  我復不被騙、去聲三十韻其八。 齷齪衆憨戇。遨遊闐陋巷。翌年爲轉屍。不覺躬沖撞。 韻絳(去声)、仄起、五絶。 齷齪として衆憨戇なり。遨遊して陋巷に闐つ。翌年轉屍と爲らん。躬らの沖撞を覺えず。 注釈。齷齪、ゆとりが無く目先の事ばかりを追求める様。憨戇、痴呆。遨遊、恣に遊ぶ、又、周旋する。闐陋巷、狭い街に一杯になる。轉屍、放置された死体。沖撞、唐突に攻撃する事。 人間の持つ侵襲性を意識しない者が多い。場の雰囲気を保てば自分は悪くないとの他律が目立つ。主体性の無い者が集まると得てして意味不明な慣習を強制する。何故決めたか分からない事柄ばかりで過去の記録を遡れない。検証不可能性は非科学であり、非民主的である。そうして戦場に駆出されて初めて「私は騙された」と叫ぶのである。勿論自戒である。 物価高に苦しむならば娯楽位は金を掛けない方が良い。有名クリエイタの商品を買うよりも、有名クリエイタの発想の元になった物事を観察し、自分で表現に昇華し、周りの人と作品について遣取りすればよい。所詮凡百のクリエイタはこの程度の事で集金しているのである。小学館の新玩具逆転バリバリバースのキャラも何処かで聞いた話である。適切に注意力を割当てれば只で楽しむ事が出来るのだ。作品は味わうが商品を買わない選択は幾らでもある。技術と宣伝力だけはある多くの専門家よりも余裕のある一般人の方が面白い。此れを玄人跣と言うのだ。色々な個性が寄合えば一生飽きる事は無いだろう。 _/_/_/_/_/ 若干設定の練りが足りないが、ケモノの作画はお薦めする。金が無く売り方に賛同し兼ねるので買わないが。 昔の漫画家は実際の人を観察したが、今は網上だけの皮相的な描写に終始している気がする。知人とばかりつるむのではボードレールが散文詩「群衆」で述べる「全てとの交わり (universelle communion) 」に浸れないだろう。其れこそ一時的に恥を知らしめても良いのかも知れない。 作品中に小学館の内実を吐露した表現があれば笑える。そんな自己批判や自浄作用に期待すべきでもないのか。 鯫生は利己的である。自分を愛せずして他を愛せる筈がない。認知科学的には適応不可能の時、自己分解の段階に入ると報酬系が逆に働くらしいが此れが現代の衆愚の動機だろうか。人を疎外する体制を支持して効果的に自滅するのだ。そのお零れで養って貰っている...

zekku0116

  欸乃、入聲十七韻其十五。 遡行超網罭。溝壑飛魚翊。遴向瀑泉轟。仰望巒岌嶷。 韻職(入声)、平起、五絶。 遡行し網罭を超え、溝壑に飛魚翊たり。瀑泉の轟たるに遴み、巒の岌嶷たるを仰望す。 注釈。欸乃、舟歌。網罭、魚を獲る網。溝壑、谷。翊、飛ぶ様。遴、行悩む。瀑 泉 ○ 、滝。瀑 布 ● 。巒、連なる峰。岌嶷、山の険しく聳える様。 二連休明け其の一。 飛び魚でさえ滝を登らないのだから、登竜門は嘘だろう。寧ろ足場をと思って返しを設けてしまうのが人間の性でありまして。取組んでいる物事を自分の一部として扱わないようにしなければと気を引締める。其れこそが私心の正体だろうから。 _/_/_/_/_/ 日本語オノマトペ最多論者にはなりたくない。母語話者以外に理解し難い感覚的言語を特にオノマトペと呼ぶのであって感覚を反映しないものは存在しない。漢語でも英語でも其の外でも直感的で説明を疎外する表現は多い。欸乃、翊、岌嶷等拙作にも登場する。

risshi0006

  耆艾獨作詩詞超過八萬首、有感。 亂墜風花失貯金。無聊網上覓靈琛。豺狼當絡貪名吠。獅子隱街求友吟。黃髮不誇多詠意。青衫亦慨少知音。眞難邂逅詩英乂。與我賡酬忘抑沈。 韻侵(下平)、仄起、七律。 亂墜する風花貯金を失ひ、無聊にして網上に靈琛を覓む。豺狼は絡に當たり名を貪りて吠え、獅子は街に隱れ友を求めて吟ず。黃髮詠意多きを誇らず、青衫も亦た知音少なきを慨く。眞に詩の英乂に邂逅し難し。我と賡酬し抑沈を忘れん。 注釈。風花、風に吹かれて飛んでくる雪片、和臭、「片雪乱飛将尽金」ならば平仄もあっているが此の季語を世界に広めたいと思う為其の儘にする。靈琛、神々しい珍しい宝、素晴らしい詩文の譬え。豺狼當絡、豺狼当路が本来だが、絡の右上(又は横書きならば左上)より続けて読むと意味が通じる。隱 街 ○ 、隠 市 ● 、大隠隠朝市[反招隠詩、魏晋の王康琚]。吟、吟詠、又、呻吟。黃髮、老人の事。青衫、書生や若者の事。邂逅、偶然に出会う、巡り合う。英乂、優れた人、俊才。賡酬、詩歌の遣取りを続ける。抑沈、抑鬱と同じような意味。 最近弊網録のリンク集に追加致したが、獅子鮟鱇氏が廿年足らずで八万首余りを詠み、未だに毎日続けていらっしゃる事に感じて作った。近頃は生成人工知能との会話に没頭しているらしいので偶にはお互いに詩歌を贈合うのはどうでしょうかとのご提案の心算。自前の投書欄に反応が無いからと言って余り賢く成り得ない機械とばかり向き合っていると着想が枯渇する。勿論氏の仰せの如く全くの無意味ではござるまいが、学習記録を吸取られ誰かの利潤になり資源と資本を浪費されてしまうだけで殆ど残らない。網上を効果的に検索すれば、流石に漢詩専門の 能 ● 主 ● 乂(nice guy; 主役や主賓たるに耐える格好良い人)は中々見つからないが、墨客との交流が出来る筈なのでどうか諦めないで戴きたい。当代一の詩窖にていらっしゃるので鯫生の菲才及び遅筆故に全てにはお応えし得ないが共に研鑽致したく存じます。 _/_/_/_/_/ リンク集はブログ内検索窓をご利用になって下さいませ。 俳句で動詞を詰めるとせかせかするが、漢詩では余り感じない。頷聯は約半分が動詞なのにすらすらと流せる。不思議だ。 [0210追記] 氏の宣う多作とはヴィヴァルディと同じであり、陸游とは異なる。一読をお奨めする。[追記以上]

risshi0004

  和韻人虎傳。 侈奢文弱遌風濤。狂疾些癒始得逃。跛鼈無錢心更僻。蒼鷹有績位彌高。漫漫作句稱詩窖。鬱鬱休遊忘富豪。可是既成狼虎類。以亡言語對人嘷。 韻豪(下平)、平起、七律。 侈奢文弱風濤に遌ふ。狂疾些か癒えて始めて逃るるを得。跛鼈錢無く心更に僻なり。蒼鷹績有りて位彌よ高し。漫漫と句を作り詩窖と稱す。鬱鬱と遊びを休め富豪を忘る。是れ既に狼虎の類と成るなるべし。亡びし言語を以て人に對して嘷ゆ。 注釈。侈奢文弱、奢侈文弱を平仄の為に変更した。遌、予想外の人や物に遭って驚く。風濤、世の中の厳しさの譬え。狂疾、精神病。些癒、瘥を使いたかった、残念乍ら完治しないだろう。跛鼈、足が不自由なすっぽん、菲才の譬え。僻、かたよっている。蒼鷹、厳しい役人の譬え。漫漫、だらだらと、此の熟語の時は平声。詩窖、詩歌のあなぐら、多作の詩人。休遊、遊びをやめる、休み遊ぶでは対句にならない。可是、もしかしたら~かもしれない。亡言語、死語や古語。嘷、吠える。 詩窖と富豪の部分の対応が不完全なので直す予定。音声的に近いのだが。 以前の李徴に関する短歌に付した散文で事実に反する事を書いていたので追記した。あの律詩は稚拙で、翻案元に其の儘載っていた作品だった。中島氏の漢詩で良いのは五月五日自哂戯作と題する五律だと思う。 ところで、山月記の時間に高校生に向かって絶句を作る授業を開いたとの論文があるが、何処の学校に一人一冊宛の詩語辞典があるのだろうか。そして、誰一人不自由なく漢字を使いこなせる学級が存在する可能性の低さを甘く見てはいけない。附属高校で試した教育学部の研究者の発表だろうが、もう少し現実的な提案をして頂きたい。 _/_/_/_/_/ 虎は即座に射殺だろうが狼ならばワンチャンあるか。犬科だけに。野心はないアルヨ。 中島氏は天狼を何回か詠まれていた。冬天に凛としているからだろう。 跛鼈も千里。見かけたら手を振ってやって下さいませ。案外楽しそうな様に驚くかも知れません。深刻なようでいて思索及び詩作そのものが遊びと化しているので。放翁が理想。 格差社会に於ける漠然とした不安を払拭したい。其の為にはネガティブを避けず問題を共有、具体化して一歩一歩解決するしかない。米津玄師も言っていたが、不幸になると抽象に落込むのだ。どちらが先かは不明だが一理あるだろう。 鯫生は詩歌や言葉から広がる諸々に支えられてい...

zekku0081

雁札越巒。 昭和童子耀清眸。積志風船絶本州。踵武生徒今世尚。自爲書簡贈於逑。 韻尤(下平)、平起、七絶。 昭和の童子清眸を耀かす。志を積みし風船本州を絶る。踵武の生徒今世も尚ほ、自ら書簡を爲り逑に贈る。 注釈。生徒、日本では特に中高生を指すが、もともとは学生と略同義語。踵武、先人の行いを受継ぐ事、武は足跡。 65年前に越前の武生東小学校の子がまだ見ぬ同学年を思い風船に手紙を結び飛ばしてから始まった遠州の積志小学校との文通。今も続いているらしい。両校の名前を取って詩を賦したが、若干意味不明。今世尚も重言。本当は一行目に飅の韻を用いたかったが、季節が秋か冬か定かでなかったので見送った。どうやら11月23日の事らしいので使えたかもしれない。そのうち書き直す予定。 _/_/_/_/_/ 四時間程で中部の山脈を飛越えてしまうとは驚きだ。

zekku0063

  臘月蟄居、平聲三十韻其十八。 寒風鎖北窓。纔耐瑟崢摐。道有逍遙者。閑閑太羨尨。 韻江(上平)、平起、五絶。 寒風に北窓を鎖ざす。纔かに瑟の崢摐たるに耐ゆ。道に逍遙する者有り。閑閑として太だ尨を羨む。 注釈。鎖北窓、北窓塞ぐは初冬の季語だが暖冬の影響で時期を迷う。纔、やっとのことで。崢摐(手+從)、楽器を打ち鳴らす音の形容。逍遙、散歩。閑閑、のんびりと、静かに落ち着いて。尨、もふもふもふもふ。 北窓塞ぐと尨を取合せた句を発表した気がしたが、まだだった。長引く夏は地獄だろうが、喉元過ぎれば熱さを忘れ、冬の快適さを羨む。業が深い。尚、楽器は弾けない。無弦の琴とでもしておいてください。

zekku0041

  招賢、平聲三十韻其四。 遐陬汎虺豺。華洛溢淫哇。聖哲今安在。高歌休卷懷。 韻 佳 カイ (上平)、平起、五絶。 遐陬に汎るる虺豺。華洛に溢るる淫哇。聖哲今安くにか在る。高歌して懷に卷くを休めよ。 注釈。遐陬、遠い田舎。虺豺、蝮と山犬。淫哇、みだらな心を起こす音曲。卷懷、韜晦、才能を隠す。 虺の字を虺隤以外で使いたいと思ったので好都合だった。毒蛇の意味の時はキと読む。邪な曲と言えば散々擦るが口松小戸助の主題歌は酷かった。脳を乗取る旋律を用いないのは音楽家の良心ではないのか。それに比べるのは失礼だが今回の夫婦が素晴らしい。劇の内容が空疎で鑑賞に勝えないのが遺憾だが。まあ、現代の騒き衆には客観視の契機として欲しい。一事が万事スキップ即ち邯鄲の歩みなのだから。無論脚本の問題であり演技の質を腐してはいない。簡単な事を初めての様に装うのは非常に高度な技術である。鯫生も子供のような詩が書きたい。

zekku0038

  民主的家庭、平聲三十韻其二。 與母味餬饘。同爺審貴權。貧居何不樂。矗則避迍邅。 韻先(下平)、仄起、五絶。 母と餬饘を味わひ、爺と同に貴權を審らかにす。貧居何ぞ樂しまざる。矗たれば則ち迍邅を避けん。 注釈。餬饘、おかゆ。貴權、權貴。矗、まっすぐに伸びる様。迍邅、たちもとおる。 金額で計測すると間違いなく貧乏なのだが、案外豊かに暮らしているのは積善の余慶だろう。両親が真面目に働いたり社交したりするので保っている。麻が枯れても蓬はチクたる事が出来るのだろうか。全く自信が無い。

haiku0295

  大漢和運ぶ南風の䢲䢲と ワクワクは行きて留まらない。また、周る様。諸橋氏等に依る。 書肆にて兌換した大漢和。ワクワクしながら之繞を調べて邂逅した言葉。一晩経っても未だ興奮が冷めやらず。クンカクンカ。 同店では先月も諺辞典を贖った。今回は平仄表と地名辞典も掌中に収めた。矢張、文屋の主人は尊敬致すべき大人だ。字引にも造詣が深くいらっしゃる。所で諭吉をも受付けにならない程の叩売りをなさって口を糊する事が出来るのだろうか。頗る心配である。一先ず大いに恐れ入ります。益益邁進せねば。 _/_/_/_/_/ 邏輯學者を表す擬態語は此の畳語に決定しました。

haiku0217

  英邁のセブンス響け春一番 身分や肩書に関係なく素晴らしきは意識に留まる。先日開放麦克(open mic;開放微音器,麦克風)を訪れ真剣な奏でを拝聴した。高尚な黄鐘が伝播して行く。外の春一番に負けない力強さよ。大層な太簇の演奏会だった。 エイマイは言う迄もなくAmの捩り。七の和音は変曲点に置くし、イ短調はハ長調の平行調だ。一番基本の音階の進行はAm7が聞こえると好奇心が掻き立てられる。 専門用語を散りばめているが、恥ずかし乍ら、六弦琴の琶音と 食指按弦変音法(西班牙語) を 制覇 出来ませんでした。Fを弾ければ今頃江府を靡かせていたのになあ。 _/_/_/_/_/ 詩のオープンマイクがあれば行こうかな。詩吟は惹かれないが朗読したい欲はある。但し、途中で感涙に噎ぶのを克服しないといけない。 八度音を十三分すると十二律が現れる。白鍵と黒鍵を全て合わせると十二種だ。偶然にしてはよくできている。 も一つ十二律で駄洒落。林鐘で輪唱。蕤賓は句が思いついたのでそのうち。

haiku0003

  泥濘 ぬかるみ の 康衢通逵 カウクツウキ を 鯥 むつ が飛ぶ 世界遺産で韓国の干潟を特集していたので。康衢通逵といえば都会の大通りを指す。また、学問などの王道の譬えにも使われる。なんとなく坴(りく)の字がムツゴロウを上から見下ろしたような形に見える。昨日丁寧を特集したから頭の字を替えようか迷った。 ところで、ムツゴロウが食べられると書いてあるのだが、美味しいのだろうか。泥抜きするとどれだけ水が濁るのだろうか。