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zekku0157

  田貫湖晩春拂曉。 協和鳥蟾蜍。嵐包身藞苴。不知時絶頂。鑽石出悠徐。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 鳥と蟾蜍とを協和し、嵐は身の藞苴たるを包む。時を知らざる絶頂に、鑽石出づること悠徐たり。 注釈。嵐、漢文では山気、靄やかすみ。藞苴、邋遢、不清潔。転句、時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ『新古今、伊勢』。鑽石、金剛石、ダイアモンド。悠徐、ゆったりと。 実際は相当夏めいていた。超高音波の溢れる環境で快かった。肝腎の日の出は眩しくて殆ど見えなかった。後で写真を確認した。

zekku0052

  遣悶、平聲三十韻其十二。 越俎屢噬臍。頑愚匪突梯。衆人無解語。懲臛吹醃齏。 韻斉(上平)、仄起、五絶。 越俎すれば屢臍を噬む。頑愚にして突梯に匪ざればなり。衆人語を解する無し。臛に懲りて[同日脱字修正] 醃 齏を吹く。 注釈。越俎、職分を超えて差し出がましい事をする。噬臍、悔しさを抑えきれない様。突梯、圭角の無い様、世の中に逆らわない様。結句、臛は汁物、醃齏は漬物、失敗に懲りて必要以上に慎重になる事、懲羹吹膾の四字熟語の方が人口に膾炙している。 鼯鼠が相手の語彙の無さ及び意味を調べようとしない態度を詰れば、分かりやすく書けとの仰せを返される。南華の悔いの典型だ。おっかなびっくり提出すると今度は無味乾燥と評されたら良い方で大抵無視される。具体や一般的な情緒を持たない凡人にはあらゆる言葉を駆使するしか闘う術が残されていないのだ。抒情詩人としての才能の欠如に嫌気が差す。尤も、プラトンは共感だけの作品を排斥すべしと述べている訳だが。 _/_/_/_/_/ 流石に話す時に奇を衒ったりはしない。時間の無駄だから。但し、落語の枕のような目的を持った表現を試みる場合はある。

zekku0040

  戯作。 邪心雖可齭。暇則宜涵咀。爲我亦人常。應扶消苦楚。 韻語(上声)、平起、五絶。 邪心齭るべしと雖も、暇なれば則ち宜しく涵咀すべし。我が爲にするも亦た人の常。應に苦楚を消すを扶くべし。 注釈。齭、ゐる(四段)、酸を嚙んで歯が緩くなる。涵咀、文章を味わう。爲我、楊朱の説。苦楚、苦しみ、ソは同義語。 いると読む動詞を探すと変なのが混じっていたので韻を踏んでみた。この試みが正しく邪心ではある。歯の浮くような言葉が並びますが楽しんで頂けたら幸いです。 遑の字を使う予定だったが、打消しを伴う用法しか見当たらなかったので遠慮した。暇も同じだろうか。閑の字は厳格に判断すると平仄が合わない。