zekku0040

 

戯作。
邪心雖可齭。暇則宜涵咀。爲我亦人常。應扶消苦楚。


韻語(上声)、平起、五絶。

邪心齭るべしと雖も、暇なれば則ち宜しく涵咀すべし。我が爲にするも亦た人の常。應に苦楚を消すを扶くべし。

注釈。齭、ゐる(四段)、酸を嚙んで歯が緩くなる。涵咀、文章を味わう。爲我、楊朱の説。苦楚、苦しみ、ソは同義語。


いると読む動詞を探すと変なのが混じっていたので韻を踏んでみた。この試みが正しく邪心ではある。歯の浮くような言葉が並びますが楽しんで頂けたら幸いです。

遑の字を使う予定だったが、打消しを伴う用法しか見当たらなかったので遠慮した。暇も同じだろうか。閑の字は厳格に判断すると平仄が合わない。

コメント