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zekku0186

  龍脈。 煒長龗。通夜衑。偸賞覿。返柴扃。 韻青(下平)、平起、三絶。 煒く長龗、夜の衑を通る。偸かに賞覿し、柴扃に返る。 注釈。龗、龍、又、神。衑、道。賞覿、鑑賞。柴扃、あばら屋。 第二回聒聒兒漢詩會に提出。 韻の一覧から知らない字で作文した。特に意味は無い。 _/_/_/_/_/ 今日は今月末締切の漢詩大会の二つに応募した。網録に掲載する予定だったが為に詩債が其の儘であり落着かない。それは別として、冊子が届くのが楽しみだ。 断食月第三号の散文が定まらないが、適切な疑問提起をしたいと思っている。詩と金融の主題に相応しい漢詩と其の反歌は六月初めに清書してあるので、締切の明日にはご提出する。 蓉堂居士の俳優美輪明弘六月二十日死行年九十二有感賦詩 を読んだ。

zekku0037

  小人與海、平聲三十韻其一。 留連鴮鸅汀。強欲忘沈冥。漫歩求松露。無知踏茯苓。 韻青(下平)、平起、五絶。 鴮鸅の汀に留連し、強ひて沈冥を忘れんと欲す。漫ろに歩き松露を求め、茯苓を踏むを知る無し。 注釈。留連、長くとどまる、又、彷徨い歩く。鴮(夸+鳥)鸅(睪+鳥)、伽藍鳥、鴮は両韻だが今回は上声遇の読みコが望ましい。沈冥、病気、又、生死の迷いに沈み仏法の根本を見失う事。松露、茯苓、共に茸の名前。 題名に就いて。韻籤を手作りしたので今回から平声三十韻に一つ宛五絶を拵えたい。 本当は鷗の心算だったが、平仄が合わないのでペリカンにご登場願った。松露掻きは春の趣だが秋にも発生する菌だ。高級食材で香り高く色も目立つ。一方で茯苓は漢方薬になるが密かに生えている。蕪村の「茯苓は伏し隠れ松露は露れぬ」なる言葉遊びが残る。

zekku0019

  山行。 深山解鳥歌。目睫有潛蛇。何爲吾與樹。竛竮着薜蘿。 韻歌(下平)、平起、五絶。 深山に鳥歌を解せば、目睫に潛(む)蛇有り。何爲ぞ吾と樹と、竛竮として薜蘿を着るや。 注釈。目睫、目とまつげ、転じて時や場所の迫っている譬え。竛竮(立+屛)、レイヘイ、韻は共に青(平声)、ひとりぼっちのさま、また、ふらふらと彷徨うさま。薜蘿、かずらの類、また、其れで編んだ隠者の衣。 鳥類言語学者の鈴木氏の話を聞いて歌と蛇で楽しい詩が作れるかと期待して筆を進めたが、結局暗澹たる調べになってしまった。何かの病いなのだろうか。書留めには臲卼(兀+危)なる熟語をも引いた跡が。見るからに危うい。(勿論ネタですよ。) _/_/_/_/_/ 何為を理由の疑問詞とする時、両方平声に発音する習わしらしい。文句は西田氏等に仰って下さい。(文庫版166頁以降) 鯫生は「なんのために」と訓み、為は去声が妥当と考えるが。(為はため又は助けると訓む時に去声、その他例えばサ変動詞やなる、なす等と訓む時に平声になる。) 語順を変えたのは絶句の切れ即ち二・三に合わせる為。通常は(主語)何為(動詞)が良い。 渉猟した限りでは理由の疑問詞で○○は何為と何如しか無いと思う。結構致命的である。其の前に何故を挟むなと言われそうだが。 詩語辞典を検めたら何由、何因も平平だった。不勉強なだけだった。 奚や胡も平声なので何の用法が流用可能ならば表現の幅が広がる。

zekku0009

  令息之點心。 拎袋來由校。豆沙丸麵麭。零錢未盡乎。怜悧於交鈔。 韻效(去声)、仄起、五絶。 袋を拎げて來ること校よりす。豆沙の丸き麵麭。零錢未だ盡きざるか。交鈔に怜悧なり。 注釈。拎、下げる、スーパーの小さなレジ袋等の持ち方、尚、提はより重い物に対しても用いる。校、学校、学び舎。豆沙丸麵麭、小豆餡の丸いパン、あんぱん。零錢、零用銭、小遣い。於、~について、関於に同じ。交鈔、紙幣、元来は金及び元代の手形を指す。 連続電視小説が終わったので麵麭で韻を踏む。子供は命令せずとも、否寧ろしない方が伸び伸びと育って思いがけぬ才能の片鱗を顕すものだ。金勘定が上手い事が誇るべきかどうかは別として確実に生活の苦労が減るだろう。持ち手がびろびろになっていたので予測はしていたが御八つはぺっちゃんこだった。 後から聞くと近所の方に頂いたらしい。ちゃっかりしている。金は総て貯蓄していると宣う。吝い。誰に似たのか。 _/_/_/_/_/ 遂に仄韻詩で孤仄を挟んでしまった。良いのだろうか。あんぱんを頬張りたかったので致し方ない。其処は無関係だが。 漢詩の文字を大きくしました。[0926]