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zekku0222

  由紫閣歸。 夾詩昏落宿。抛棄紅塵服。自牖眺西邊。樓間沈朏朒。 韻屋(入声)、平起、五絶。 詩を夾みて昏に落宿す。紅塵の服を抛棄す。牖より西邊を眺むれば、樓間に沈む朏朒。 注釈。紅塵服、都会の土埃の付いた服。牖、窓、特に小さい窓。朏朒、月齢の若い月。 第三・五回聒聒兒漢詩會に提出。 七月前半の話で殆ど忘れかけていた。良い詩が書けるようになりたい。

zekku0105

  想起今年元朝、入聲十七韻其十。 夙起森元朔。登高望富嶽。吟哦了體操。淑氣令吾愨。 韻覚(入声)、仄起、五絶。 夙に起く森たる元朔。高きに登りて富嶽を望む。吟哦し體操を了ふれば、淑氣吾をして愨ならしむ。 注釈。夙起、早起き、蚤起。元朔、正月一日。吟哦、詩歌を口遊む。愨、真面目、まこと。 過去の俳句を振返ると、本当は一月二日の事だった。それにしても、正月は空気が澄む。車が動かなければ毎日美しい富士が見えるのに。雖有舟輿、無所乗之[老子80章]に憧れる。

zekku0101

  聞飯室谷不動堂護摩行之話、夢中参詣、和韻。 赫赫涼秋比叡山。朦朧宿霧見尊顏。明王氣焰誠無限。懺悔眼光應暴姦。 韻刪(上平)、仄起、七絶。 赫赫たる涼秋の比叡山。朦朧たる宿霧見るる尊顏。明王の氣焰誠に限り無し。懺悔せよ眼光應に姦を暴くべし。 注釈。飯室谷不動堂、比叡山にあるお堂の一つ。赫赫、輝く様。涼秋、寒い秋、杪秋に同じ。宿霧、昨夜からかかっている霧。見尊顏、現れる顔とも、相手に謁えるとも読める。誠無限、誠の品詞が揺らぐ、即ち、確かに無限だとも、真心(慈悲の誓願)が無限だとも読める。姦、よこしま、邪悪、奸とも書く。 結句は使役精霊として魑魅魍魎に襲わせるぞと脅した方が纏まりがあるかも知れない。いずれにせよ不動明王に見えるのは緊張する。 _/_/_/_/_/ 白猫で懺悔しなさいと命じ乍ら殴っていた人を思出す。未だにありありと再生できる。 絶句や律詩の下三文字の塊の頭を詩眼と呼び、此処を観察すると巧拙が解るらしい。まだその境地に達していないが、下三文字を整えてから上に文字を積むと案外上手く出来る感覚はある。