zekku0101

 

聞飯室谷不動堂護摩行之話、夢中参詣、和韻。
赫赫涼秋比叡山。朦朧宿霧見尊顏。明王氣焰誠無限。懺悔眼光應暴姦。


韻刪(上平)、仄起、七絶。

赫赫たる涼秋の比叡山。朦朧たる宿霧見るる尊顏。明王の氣焰誠に限り無し。懺悔せよ眼光應に姦を暴くべし。

注釈。飯室谷不動堂、比叡山にあるお堂の一つ。赫赫、輝く様。涼秋、寒い秋、杪秋に同じ。宿霧、昨夜からかかっている霧。見尊顏、現れる顔とも、相手に謁えるとも読める。誠無限、誠の品詞が揺らぐ、即ち、確かに無限だとも、真心(慈悲の誓願)が無限だとも読める。姦、よこしま、邪悪、奸とも書く。


結句は使役精霊として魑魅魍魎に襲わせるぞと脅した方が纏まりがあるかも知れない。いずれにせよ不動明王に見えるのは緊張する。

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白猫で懺悔しなさいと命じ乍ら殴っていた人を思出す。未だにありありと再生できる。

絶句や律詩の下三文字の塊の頭を詩眼と呼び、此処を観察すると巧拙が解るらしい。まだその境地に達していないが、下三文字を整えてから上に文字を積むと案外上手く出来る感覚はある。

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