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zekku0156

  晩餐會。 卓上竝銀釭。滿堂黃髪龐。歡談無實狀。不脫學生腔。 韻江(上平)、仄起、五絶。 卓上に竝ぶ銀釭。滿堂の黃髪龐たり。歡談に實狀無し。學生の腔を脫せんと欲す。 注釈。銀釭、銀色の燭台。龐、太くてしっかりしている。學生腔、語彙の乏しい事、又、生気の無い言葉や文章。 貧乏人の勝手な想像。還暦前後にもなって中身の無い話で金を費やす気にはなれない。 [0418遅刻]

zekku0138

  謇諤之犬學。 捨報讀音書。陽狂忘毀誉。聾喑於俗語。路側獨樽居。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 報を捨て音書を讀む。狂を陽りて毀誉を忘る。俗語に聾喑なり。路の側に獨り樽居す。 注釈。報、報章、新聞。音書、 言語の音声学の本、又、韻書 [0807訂正]手紙。陽狂、狂ったふりをする。聾喑、聞こえず話せず。樽居、蹲踞(居)の誤字ではなく犬儒派のディオゲネスの故事、亡命した雅典で大きな陶器製の酒樽に棲んだ。 別に顕学になろうとはしていない。衆を切捨てる体制が改まれば良いだけである。 鯫生の場合本当に狂っている時があるのが厄介だ。 [0807追記]音書を韻書とするのは流石に無理があった。

zekku0101

  聞飯室谷不動堂護摩行之話、夢中参詣、和韻。 赫赫涼秋比叡山。朦朧宿霧見尊顏。明王氣焰誠無限。懺悔眼光應暴姦。 韻刪(上平)、仄起、七絶。 赫赫たる涼秋の比叡山。朦朧たる宿霧見るる尊顏。明王の氣焰誠に限り無し。懺悔せよ眼光應に姦を暴くべし。 注釈。飯室谷不動堂、比叡山にあるお堂の一つ。赫赫、輝く様。涼秋、寒い秋、杪秋に同じ。宿霧、昨夜からかかっている霧。見尊顏、現れる顔とも、相手に謁えるとも読める。誠無限、誠の品詞が揺らぐ、即ち、確かに無限だとも、真心(慈悲の誓願)が無限だとも読める。姦、よこしま、邪悪、奸とも書く。 結句は使役精霊として魑魅魍魎に襲わせるぞと脅した方が纏まりがあるかも知れない。いずれにせよ不動明王に見えるのは緊張する。 _/_/_/_/_/ 白猫で懺悔しなさいと命じ乍ら殴っていた人を思出す。未だにありありと再生できる。 絶句や律詩の下三文字の塊の頭を詩眼と呼び、此処を観察すると巧拙が解るらしい。まだその境地に達していないが、下三文字を整えてから上に文字を積むと案外上手く出来る感覚はある。