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8月, 2026の投稿を表示しています

zekku0230

  逸農。 健脚濯滄波。頑軀臥綠莎。不聞於晩夏。日化作蕃茄。 韻歌(下平)、仄起、五絶。 健脚は滄波に濯ぐ。頑軀は綠莎に臥す。聞かずや晩夏に、日化して蕃茄と作るを。 注釈。滄波、草木の色が映る青い波、勿論濯纓濯足を意識している。綠莎、浜菅の叢、一般に緑地。蕃茄、野菜の名、トマト。 第四回聒聒兒漢詩會に提出。 電子遊戯の世界のように勝手に食料が生産されると争わなくて済む気がする。先ずは食べられれば良い。

zekku0229

  蟷螂。 希求乘白鷳。肢鋭不能攀。祈禱令天感。三吟宜節刪。 韻刪(上平)、平起、五絶。 白鷳に乘るを希求す。肢鋭くして攀づる能はず。祈禱天をして感ぜしめん。三吟して宜しく節刪すべし。 注釈。白鷳、雉科の白い鳥。節刪、文章を削り整える。 第四回聒聒兒漢詩會に提出。 近くの人にお題を出して貰って作った。それなりの出来だろう。但し、今考えると三角の顔の描写を挿入したかった。 上平15刪は山、間、関、閑を用いないと険韻だと思う。 _/_/_/_/_/ 詩は対句と判るように訓下すと良い。「猿嘯哀/鳥飛廻」とあったら「猿は嘯き哀しむ/鳥は飛び廻る」とする。「猿嘯哀し」では品詞が異なる。 岩波文庫でも校讐を尽くすのは不可能らしい。やはり批判的に精読するに限る。

zekku0228

  詠懷。 出戸遇炎魔。外遊遭戟戈。海洋將放溢。陸地悉鹹鹺。 韻歌(下平)、仄起、五絶。 戸を出づれば炎魔に遇ふ。外遊すれば戟戈に遭ふ。海洋將に放溢せんとす。陸地悉く鹹鹺たり。 注釈。炎魔、暑さを齎す超常的存在、白魔等からの造語。戟戈、戦。鹹鹺、塩辛い。 第四回聒聒兒漢詩會に提出。 何処も罅割れてかさかさである。塩でも取れそうな暑さだ。実際塩田を営む人々が喜んでいるとの話もあった。 _/_/_/_/_/ 二日間市民ギャラリーで律詩の研究をしている。杜甫の対句を精読、書写している。情報としては捜韻などで事足りるが結局は書いたり読んだりしないと覚えない。何時か纏めて小冊子として出版するかもしれない。『大杜律聯筌蹄』と題する。

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  月末恒例句会弁明大会。 八月の展示片付けせぬ五人 展示が終わったら直ぐに撤収する。戦争末期の軍部の乱れを連想した。 槿咲く勤務僅かの漢なり 家の槿の花は低く刈揃えてある。槿と漢との対比は意識した。漢の字を頼りなさげにしないと槿が褪せてしまうので悩んだ。その答えが結局漢字遊びであった。 盆棚に溢れたるいい草の香よ zekku0209 参照。いくさを区切れでぶった切る。

zekku0227

  市廰舎。 慵從欄檻窺。多士欲消飢。我不商麵麭。專能並詭辭。 韻支(上平)、平起、五絶。 慵くして欄檻より窺ふ。多士飢ゑを消さんと欲す。我麵麭を商はず。專ら能く詭辭を並ぶ。 注釈。詭辭、偽りの言葉。 「ただ~のみ」と読む平字は支韻しかない為困る。専はその代用案である。 市役所の昼時、階下の賑わいを眺めていた。学生の頃は公務員になるだろうと思っていた。退院してからは就労支援施設に勤めるだろうと思っていた。今、麵麭の買い手や売り手作り手のように働く事も無く字を並べて展示しているだけの自分が情けなくなった。 _/_/_/_/_/ 鯫生はご苦労様もお疲れ様も使わない。目上の人にはご苦労様を使ってはいけないとの言説が二重に気持ち悪いからだ。苦労にごをつけるのと疲れにおをつけるのと幾許の違いがあるのだろうか。抑、目上と目下と言う概念が意味不明である。尊敬できる人や尊重したい人に対して丁寧に話すならば理解は出来るのだが、馬歯徒増の輩にはぞんざいになってしまう。だから常に有難うとしか申して来なかった。 併し、今回 シチュアシオニストの日常生活論に関する論文 を読み有難うが所有の言葉のような気がしてきた。例えば公共の場の清掃員に伝えるのはその場の所有者或いはその代表として弁じているような気がしてきてしまった。公共の場であるのに所有してしまっている罪悪感に耐えきれない。掃除するのはその場を使う人が体を解しながらやる仕事であっても良い筈だ。余程の掃除好きなら結構だが、金を払って他人の生活を拘束して迄やらせる事ではない。「感謝」の言葉が給金と等価のような気がしてきた。 あらゆる場に必要なのは掃除であって掃除に専念する人ではない筈である。無駄に専門化した結果としての階級を見出してしまって悄然とした。 清掃員と受付から一番遠い席や別室で踏反り返ったり「内職」したりしている輩と拘束時間と給金が同じならば全く問題が無い。責任の重さによって扱いが異なると論ずるものも居るが、捺印と施設保持ならば人の時間を預かるという点で差は無い筈である。寧ろ捺印など機械化すれば良い。現在責任を取って辞めた人を見た事が無いのだから。 鴨江アートセンター等は備品と設備は貸出すが廉価であって、しかも利用者自身が綺麗にして原状復帰するので民主的に思われる。そのような場が増えればと思う。 一共有者として感謝を伝えると...

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  展示の徒然 色紙に平仄を分け 遺漏なく詩の字を写す 理路が見え詩の面白さ 広がると願い表す 頭韻のみ五七調。 近体詩が解剖出来て楽しいのでやってみて下さい。完成品は順次展示しています。

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  扇風機強く押さねば首振らず 備品の扇風機を壊したかと思い焦った。職員の冷静な判断で何とかなった。 8月27日用 忠言は出世祓いの掲示板 クリエイト浜松で鯫生がどんな対価を以ってお書きしているか考えた。掲示板に限らず直言すれば出世と昇給を不意にしてしまう。得られるはずだった将来の資金を支払っている状態なのだろう。 現実に散在する回り諄い組織は皆で解体した方が良いのだが習慣に染まっている人が益々硬直させていくのだ。個性的な人は砂山を壊さないように遠ざかるべきだろうか。 idolはまだまだみるく見苦しい! そう申す鯫生は銀幕の像よりもすかすかなのであった。 尚、みるいは主に農産物に用いる。

zekku0225

  詠懷。 賬戸寡刀泉。暑來時發癲。何憂孫子事。倉廩有霜秈。 韻先(下平)、仄起、五絶。 賬戸に刀泉寡し。暑來りて時に癲を發す。何ぞ孫子の事を憂へん。倉廩霜秈有り。 注釈。賬戸、銀行口座。孫子事、後裔の事、又、用兵の事。霜秈、白く搗いた粳。 第三・五回聒聒兒漢詩會に提出。 戦争が余り身近でなく、食糧も十分にある。その事実が大いに心の支えとなっている。

zekku0224

  代禿頭翁。 患苦世無義。文眞可遹追。搜歌求斷簡。忘寢食軒岐。 韻支(上平)、仄起、五絶。 世の義無きに患苦す。文の眞は遹追すべし。歌を搜して斷簡を求め、寢食と軒岐を忘る。 注釈。遹追、後を慕い追う。軒岐、黄帝内経を記した二人の医者の名前、転じて医術。 第三・五回聒聒兒漢詩會に提出。 追の字が支韻である事に未だに慣れない。修練が足りない。

zekku0222

  由紫閣歸。 夾詩昏落宿。抛棄紅塵服。自牖眺西邊。樓間沈朏朒。 韻屋(入声)、平起、五絶。 詩を夾みて昏に落宿す。紅塵の服を抛棄す。牖より西邊を眺むれば、樓間に沈む朏朒。 注釈。紅塵服、都会の土埃の付いた服。牖、窓、特に小さい窓。朏朒、月齢の若い月。 第三・五回聒聒兒漢詩會に提出。 七月前半の話で殆ど忘れかけていた。良い詩が書けるようになりたい。

zekku0221

  非廉蟲。 処暑深更熟學書。沙沙黑影齧殘魚。忽持蠅拍三毆打。食後蟑螂亦緩徐。 韻魚(上平)、仄起、七絶。 処暑の深更熟ら書を學ぶ。沙沙たる黑影殘魚を齧る。忽ち蠅拍を持して三たび毆打す。食後の蟑螂も亦た緩徐たり。 注釈。題名、不潔な虫、蜚蠊の覚え方。沙沙、かさかさ。蠅拍、蠅叩き。蟑螂、油虫。緩徐、一般には徐緩とするが平仄と韻の為倒置した。 台所に生ごみを放置していたら夜な夜な漁られていたことが判明した。汚い足で書物を這っていたと思当たり暗澹たる気持ちになった。但し、粘着罠よりも効き目があるので暫く注意して過ごす心算である。毒餌も再び置き直したので心配無用ではあるのだが。

zekku0220

  瞼都蜚龍。 輭飯古風龍。盛裝若侍童。載朋超廣廈。上阜仰星空。 韻冬(上平)、仄起、五絶。 輭飯の古風龍、盛裝すること侍童の若し。朋を載せ廣廈を超えて、阜に上り星空を仰ぐ。 注釈。瞼都、パルペブラ、都市名。輭飯、紐。侍童、貴人の傍仕えの子供。阜、大きな岡。 弾射世界のヒモドラゴンが揺らぎの都市で働き、遂に正装した時の感動は一入だった。今思えば人化していない着飾った古龍をソシャの期間限定枠で出したのは珍事だった。 シュルトさん の背中は羽毛でふかふかだろうから鯫生も乗せて貰いたい。 [0821連結追加]

zekku0219

  憫老父。 錫杖鐵錚錚。不能聞厥聲。桑楡宜共樂。愛語與香秔。 韻庚(下平)、仄起、五絶。 錫杖の鐵錚錚たるも、厥の聲を聞く能はず。桑楡宜しく共に樂しむべし。愛語して香秔を與へん。 注釈。錚錚、金属が澄んだ音を立てる様。桑楡、晩年。香秔、江蘇浙江に産する米を言うが、此処では単に香ばしい粳。 展示資料用に買った鉄の環を幾つか纏めて揺らすと心地良い音が出た。生演奏の鳴り物にどうかと父に聞かせたが反応が無かった。高音域が判別出来なくなってきているようだ。親と喜びを共有し得ない日がこんなにも早く来るとは思わなかった。

zekku0218

  丙午戰前五年。 自國歸燼九九年。人民在市惘如眠。陶朱繼富無周急。爲政所遺何不捐。 韻先(下平)、仄起、七絶。 國燼に歸してより九九年。人民の市に在るや惘として眠るが如し。陶朱富を繼ぎ急を周ふ無し。政の遺つる所と爲りて何ぞ捐てざらんや。 注釈。九九年、八十一年。惘、失望して気が抜ける。陶朱、范蠡の異称、退官して陶の地で朱公と名乗り莫大な富を築いたという、転じて金持ち。繼富無周急、論語雍也篇に見える格言の表す理想の逆。何不捐、国も社会も他人も延いては自分も。 戦争を願う心は社会の不平等から生まれる。鯫生には其れを責める心算も資格も無い。勿論平仄の為に英霊や洋鬼の類を無邪気に並べる気も無い。昭和初期も令和も美化すべきでない。

zekku0217

  報道衒氣。 電視導民如怪覡。欲嘗新語無分析。渾淆強勢又重言。詞海滔滔游即溺。 韻錫(入声)、仄起、七絶。 電視民を導くこと怪しき覡の如し。新語を嘗さんと欲して分析無し。渾淆する強勢又た重言。詞海は滔滔たり游げば即ち溺る。 注釈。衒氣、才能や知識を見せびらかしたいという思い。覡、かんなぎ、みこ。渾淆、まざる。重言、酒に酔う、水に溺れるの類。滔滔、水が勢いよく流れていく様、世の風潮に乗って流れていく様、乱れる様。 千葉県の豪雨の取材で「デキスイ」なる単語を用いて聞取りをしていた事に対して違和感を覚えた。詳しくは 此方の記事(別館) にお書きしました。ご笑覧下さい。 報道機関は既に日本語の唯一の規範ではない。網録や社交網の投稿の一つ一つが言語を作るとの自覚を持って臨む必要がある。

yokudari0170

  悪魔の社交網 写真撮れども余りある 催促に書き振り荒る 奢侈な奴との BeReal 差異ぞ苦になる Belial ヘブライ語では無価値を意味したとも伝わる大悪魔のベリアルは、英語でビーリアルと発音する。即応型社交網の話を初めて聞いた時、悪魔、無価値とは言い得て妙だと感じた。今でも怨嗟が渦巻いているらしいが登録したいとは思わない。 尚、開発国ではビりルと発音するとか。

zekku0214

  敗戰忌詠懷。 已矣巨酋儕。乾杯忘枕骸。襃猴令上樹。身重玉條歪。 韻佳(上平)、仄起、五絶。 已んぬるかな巨酋の儕、杯を乾して枕骸を忘る。猴を襃めて樹に上らしむるも、身重ければ玉條歪む。 注釈。巨酋、立派な体軀の蛮族の長、誰とは言わない。乾杯、酒を飲干す。枕骸、折重なった遺骸。転句、猿も煽てりゃ木に登る。玉條、美しい枝、又、尊重すべき法律。 侯じゃなくて虎と熊と大猩猩と女狐でしたね。誰とは言いませんが。

zekku0213

 [0815遅刻投稿] 漿酒藿肉。 全家赬尾魴。戸主若寒螿。卑父醺緹盎。尊於君帝王。 韻陽(下平)、平起、五絶。 全家は赬尾の魴。戸主寒螿の若し。父をして醺せしむる緹盎は、君たる帝王よりも尊し。 注釈。漿酒藿肉、酒を清涼飲料と肉を豆の葉と見做す、豪奢な酒食。赬尾魴、魴魚赬尾、おしきうおの白い尾が赤くなる、疲労困憊の譬え。寒螿、つくつくぼうし。緹盎、酒の事。君帝王、立派な帝王、お飾りではなく確りと君臨している者を指す。 抗酒薬詩篇。 xun1ti2ang4/ jun1di4wang2 と三文字の字母が共通する後半の二句を言いたいが為に先では酒を我慢した。以前も尊卑の対照を用いたが何度見ても飽きない。 _/_/_/_/_/ おしきうおはトガリヒラウオが正式名称だが、網上で魴を検索すると先に的鯛が出る。三角魴が其れらしいが詳細不明なので勝手に授精産卵後の鮭を想像している。尚、魴鮄も竹麦魚も日本の用法で大陸及び島嶼では小銀緑鰭魚と書く。 酒、其の商人と酔客は嫌いだが、作ったり詠んだりする者は面白い。酒の異名だけで一冊の本になる現状は最早文化と呼ぶしかないのである。 [同日追記]wikipediaのダントウボウ(武昌魚)を参照するとどうも日本にも流入したようである。普段は白い美しい鰭である。

zekku0209

  盂蘭盆會。 日暮隱松焚。靈壇藺薦芬。不承臨戰奮。可憫世間棼。 韻文(上平)、仄起、五絶。 日暮れて隱かに松焚く。靈壇の藺薦芬し。戰に臨みて奮ふを承けず。世間の棼るるを憫むべし。 注釈。松焚、家では迎え火に松を焚く、煤が良く出る。靈壇、仏壇。藺薦、イグサの敷物。不承、本当は肯ぜずとしたかったが平仄の問題で替えた。棼、紛とも、乱れる。 承転の飛躍が大きいが音声的に寄添っている。現代音で下三音を示すと、第二句がlin4jian4fen1 で第三句が lin2zhan4fen4 となる。 精霊棚の敷物の香りに触発された。簡約で重々しい日本の詩心を漢訳出来て満足だ。 _/_/_/_/_/ やく、やけると言う他動詞と自動詞の対応があるのだから、たく、たけるとあっても不思議ではない。ここで勝手に下二段の自動詞焚けるを決めてしまおうか。

zekku0210

 [0813遅刻投稿] 電磁爐掃除。 除煳以重曹。拂拭壁脂肪。每竟庖厨潔。霑如着獸裝。 韻陽(下平)、平起、五絶。 煳を除くに重曹を以つてす。壁の脂肪を拂拭す。竟に庖厨潔しと每も、霑ふこと獸裝を着るが如し。 注釈。電磁爐、IH調理器。煳、焦げ。 重 ● 曹、炭酸水素鈉の俗称。庖厨、くりや、厨房は冒韻の為不可。霑、発汗して濡れる、汗の平仄交替字。獸裝、ケモノの縫包み。 焦げの字は難しい方を使う必要は無かったが、焼け跡の糊のような物と肯綮に中る形声だったので感心して並べた。 最近焦付きで熱伝導が悪く鍋の湯を沸かすのに二十分以上掛かっていたので清掃を決行した。母と分担して新品のようになった。二度と磨きたくないので煮炊きを終えたら布巾で綺麗にしておく事にする。

zekku0215

 [0815遅刻投稿] 療養所。 出市入山河。珍奇草本多。天晴風快冷。嵐使我投痾。 韻歌(下平)、仄起、五絶。 市を出でて山河に入る。珍奇なる草本多し。天晴れ風快く冷し。嵐我をして痾を投ぜしむ。 山の日記念。 四文字目を右から横に読むと山本快投となる。もう少し勝たせてやってください。

zekku0223

 [0822遅刻投稿] 詠懷。 曩信說無稽。鬚長可噬臍。尊荘乖桀紂。妺嬉不爲妻。 韻斉(上平)、仄起、五絶。 曩に說の無稽なるを信ず。鬚長くして臍を噬むべし。荘を尊び桀紂に乖き、妺嬉を妻と爲さず。 注釈。無稽、でたらめ。噬臍、非常に悔しがること。桀紂、古代の二人の暴君の名。妺嬉、夏の桀王の妃、王と共に遊楽に耽った。 第四・五回聒聒兒漢詩會に提出する予定だった。市役所で作ったが寝不足の為気の利いた言葉を並べられなかったので一方を取止めた。夜間の方が活動し易いので夜更かししてしまう。

zekku0208

 [0810遅刻投稿] 至砂丘途中。 立秋將夕下河漘。飲水三杯發汗新。激浪炎風何日止。詩腸褶曲熱無垠。 韻真(上平)、平起、七絶。 立秋將に夕ならんとして河漘を下る。水三杯を飲みて發汗新たなり。激浪炎風何れの日にか止まん。詩腸褶曲し熱すること垠り無し。 注釈。河漘、川の畔。褶曲、地層が圧力を受けてぐにゃりと曲がる事。 立秋には素直に涼新たと詠みたいのだが、近年の気候は許さない。土用波は不変だが熱風は先祖からの詩心を圧折る。滅びる季節に対して挽歌を捧げなければ文学の存在意義が無い。

risshi0010

 [0821遅刻投稿] 戲衒耀。 髓腦雖明晰。爲狂不敢任。津津仍怨念。寸寸自尊心。覓蕈游譚海。探鷗臥藝林。彽徊無所入。亂若異邦擒。 韻侵(下平)、仄起、五律。 髓腦明晰と雖も、狂と爲して敢へて任ぜず。津津たり仍ほ怨む念、寸寸たり自ら尊ぶ心。蕈を覓めて譚海を游ぎ、鷗を探して藝林に臥す。彽徊して入る所無し。亂るること異邦の擒の若し。 注釈。仍怨念、自尊心と対句に見える他責の念を用いたかったが和臭が酷いので改めた、他責念は平仄は合うが漢語文法に戻る、責他念とすべきであるが今度は対句にならない。 このような言葉遊びで満足してしまい人付合いに割振る意欲が残っていないのが一番の問題。更に書面で面白がるのがお互いの為になるだろうと諦めてしまってもいる。 _/_/_/_/_/ 対句中の助辞に詳しくない。今回も自に対応する語を故人の詩から抜出した。捜韻、古詩文古書籍網や蔵書の漢詩集を渉猟すれば良いのだが中々気が進まない。 言語化によって却って傷付く可能性があるのは重々承知の上で、それでも読書きしか能が無いから続けるのである。流れた自分の血の色を確認して人間性を追認しなければ落着かない異常な心理状態と言えるのかも知れないが、これが鯫生の生き様と申すしかない。

yokudari0169

 [0815遅刻投稿] 戦争責任 芸台に溜めた詩歌の 文体盗られた好い鴨 軍隊へ責付く女の 粉黛の厳厳しきかも 最近社交網の投稿者で難しい言葉を使うのに接続詞を省き相手との対話に応じない垢があるらしい。鯫生の文体が流用されているのだろう。由々しき事態である。機械除けを弊網録に設けるべきだろうか。 殆どが戦争を望んでいないのに、大規模言語模範に行かれた入力が数行割込むだけで言語道断の出力を吐く。此の機械と煽動者を野放しにするのは危ない。結束主義に対しては雰囲気しか寄与出来ない文学者だからこそ心得なければならない。

yokudari0168

  愚父の携帯:悪推す エモパーなる突然喋り 絵文字もて画面を埋めて エモンス石照るる機械を 得物押っ取り叩き割りたし 頭韻のみ長歌風。エモンス石はテルルを含む鉱物なので枕詞にした。尚、文語に下二段動詞の照るの用法は無い。勝手に逆成した。 以前停止した筈なのに復活していた。消すように依頼するも拒まれる。頭痛の種が増えた。 _/_/_/_/_/ エモパーは絵文字を画面一杯に表示しないが、あの媚びる自動音声なら早晩実装するのではなかろうか。Olds (報知)を垂流すのも放置しかねる所以である。 機械に贅疣を付けて出荷するのは止めましょう。

zekku0212

 [0814遅刻投稿] 月並。 無飢季語殫。年少蔑俳壇。老婦平凡句。恣情非可刊。 韻寒(上平)、平起、五絶。 飢ゑ無くして季語殫く。年少俳壇を蔑す。老婦の平凡句、情を恣にして刊すべきに非ず。 注釈。起句、室井光広氏の『漆の歴史』中「不測の事態―詩歌保険加入案内」の一節を拝借。 忠実忠実しく句を書留めて既存の体制に疑問を持たず刊行してくれる鳧鴨がマダムなのだ。憤られる前に文法と季語を含めた語の学習をすべきである。文化を腐らせるのは常に女女しさである。何事にも動じぬ貫禄が必要だ。 とは言え句集を出すだけましである。読むに堪えない入門書や随筆を百冊以上出している方は直ちに反省して絶滅季語辞典や季語手帖の続き等意味のある本をご執筆になって下さい。 _/_/_/_/_/ また面白い作家を知った。嬉しい。

zekku0211

 [0813遅刻投稿] 傚寒山詩。 難逃涔旱蝗。不要玉盈堂。齷齪蒸黎貯。欣欣育夥秧。 韻陽(下平)、平起、五絶。 涔旱と蝗とより逃れ難し。玉の堂に盈つるを要いず。齷齪として蒸黎貯へ、欣欣として夥しき秧を育む。 注釈。題名、「土牛耕石田、未有得稲(即ち道)日」の一節に倣って掛詞を駆使した。涔旱蝗、大雨と日照りと虫害。玉盈堂、金玉満堂。齷齪、こせこせする様、心の狭い様、又、不潔な様。欣欣、喜ぶ様、得意な様。夥秧、多くの苗、禍殃と同音。 手広く商っても制御出来るならば問題は無いのだが、往々にして自分の職能を見誤るものである。鯫生は神経質なので勝ち組の筆頭である総合商社には勤められないし経営も無理だ。但し、他人や機械にやって貰った事を自分の手柄とはしないし搾取もしない。

zekku0206

  詩不成。 腦裏老喃喃。遲遲不脱凡。展箋澆沆瀣。溶闇欲書諴。 韻咸(下平)、仄起、五絶。 腦裏老に喃喃たり。遲遲として凡を脱せず。箋を展げて沆瀣を澆ぎ、闇を溶かして諴を書かんと欲す。 注釈。喃喃、喧しい様。沆瀣、夜露、夜の気。諴、誠。 第三回聒聒兒漢詩會に提出。実は締切迄に一首も書いていなかったので管理者権限で期限を延長して滑込ませた句。誠と言っておいてこの為体である。但し、何時か使いたかった沆瀣の熟語を織込めたので満足している。

zekku0205

  夏至正午。 颱風一去日燒鬟。退在檐陰苟且閑。暗処突然猫子落。母居棚上睨爛爛。 韻刪(上平)、平起、七絶。 颱風一たび去りて日は鬟を燒く。退き檐陰に在りて苟且閑なり。暗処に突然猫の子落つ。母棚上に居りて睨むこと爛爛たり。 注釈。鬟、髪と書くべきだが韻の問題、母を詠んだ爲としておく。苟且、暫く。 第2.5回聒聒兒漢詩會に提出。上平15刪は何回も挑戦したくなる。山の吟が目立つので新風を吹込みたい。 珍しく完全実話。六月の雨の間納屋に間借りしていた猫の親子が台風一過の日に退去したようだ。

zekku0203

  垢離夢中。 盛夏沐龍湫。身涼拂杞憂。愛風交與友。曷着黑貂裘。 韻尤(下平)、仄起、五絶。 盛夏龍湫に沐す。身涼しくして杞憂を拂ふ。風を愛し友と交はる。曷ぞ黑貂の裘を着んや。 注釈。題名、五里霧中に掛けて斎戒沐浴三昧を言う、禊や垢離は和臭。龍湫、龍の棲むような淵と滝。黑貂裘、高級な礼服、尚、水垢離や滝行には簡素な白衣を用いる。 第2.5回聒聒兒漢詩會に提出。水、火、又はこれらを含む漢字で押韻だったので使った。 連日の猛暑に涼を差入れる。油山寺で滝行したい。