zekku0218
丙午戰前五年。
自國歸燼九九年。人民在市惘如眠。陶朱繼富無周急。爲政所遺何不捐。
韻先(下平)、仄起、七絶。
國燼に歸してより九九年。人民の市に在るや惘として眠るが如し。陶朱富を繼ぎ急を周ふ無し。政の遺つる所と爲りて何ぞ捐てざらんや。
注釈。九九年、八十一年。惘、失望して気が抜ける。陶朱、范蠡の異称、退官して陶の地で朱公と名乗り莫大な富を築いたという、転じて金持ち。繼富無周急、論語雍也篇に見える格言の表す理想の逆。何不捐、国も社会も他人も延いては自分も。
戦争を願う心は社会の不平等から生まれる。鯫生には其れを責める心算も資格も無い。勿論平仄の為に英霊や洋鬼の類を無邪気に並べる気も無い。昭和初期も令和も美化すべきでない。
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