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zekku0205

  夏至正午。 颱風一去日燒鬟。退在檐陰苟且閑。暗処突然猫子落。母居棚上睨爛爛。 韻刪(上平)、平起、七絶。 颱風一たび去りて日は鬟を燒く。退き檐陰に在りて苟且閑なり。暗処に突然猫の子落つ。母棚上に居りて睨むこと爛爛たり。 注釈。鬟、髪と書くべきだが韻の問題、母を詠んだ爲としておく。苟且、暫く。 第2.5回聒聒兒漢詩會に提出。上平15刪は何回も挑戦したくなる。山の吟が目立つので新風を吹込みたい。 珍しく完全実話。六月の雨の間納屋に間借りしていた猫の親子が台風一過の日に退去したようだ。

zekku0200

 [0731遅刻投稿] 夕立。 抱袋出書林。驚雷使啞瘖。小人無奈雨。檐下腹涔涔。 韻侵(下平)、仄起、五絶。 袋を抱へて書林を出づ。驚雷啞瘖せしむ。小人雨を奈ともする無し。檐下に腹涔涔たり。 注釈。啞瘖、おし黙る。涔涔、脹れて痛む様、しんしん、しくしく、普通頭涔涔と熟語する、他に憂える様、雨の降る様、涙や汗の流れる様、曇って暗い様等の意味もある。 づッ囙フの一割引券を使ったが雨に降られた。家を出る時に窓を閉めておいて良かった。

zekku0157

  田貫湖晩春拂曉。 協和鳥蟾蜍。嵐包身藞苴。不知時絶頂。鑽石出悠徐。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 鳥と蟾蜍とを協和し、嵐は身の藞苴たるを包む。時を知らざる絶頂に、鑽石出づること悠徐たり。 注釈。嵐、漢文では山気、靄やかすみ。藞苴、邋遢、不清潔。転句、時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ『新古今、伊勢』。鑽石、金剛石、ダイアモンド。悠徐、ゆったりと。 実際は相当夏めいていた。超高音波の溢れる環境で快かった。肝腎の日の出は眩しくて殆ど見えなかった。後で写真を確認した。

risshi0007

  頌。 詩泰斗。突纔黔。驅山畷。側笠檐。時引古。不依占。暄和凛。汝地鹽。 韻塩(下平)、仄起、三律。 詩の泰斗。突纔かに黔む。山の畷を驅け、笠檐を側く。時に古を引くも、占ひに依らず。暄和にして凛たり。汝は地の鹽なり。 注釈。泰斗、芸術の大家。突纔黔、家を空ける事が多く殆ど煙突に煤が付かない。山畷、山間の耕作地の道。笠檐、笠のひさし。引古、典故を引用する。不依占、うらないで決めるような適当な事をしない。暄和凛、穏やかでいて引締まっている。地鹽、マタイ5:13、社会の腐敗を防ぐ者の譬え。 三言律詩を作った。聒聒兒漢詩會では平仄を守れば詩の長短は問わないとの方針。理論だけでは物足りないのでお示しした。詳しくは 四言及び三言の律句について(聒聒兒漢詩會) 。 一文字目と三文字目が常に対になっていて音の変化が少ない。孤平を認めても変化を付けた方が良いかも知れない。二文字目は固定した方が良いだろう。反法、粘法の判定は二文字目と三文字目に力点を置くのが妥当か。 _/_/_/_/_/ 詩歌の場の主導者伴走者になる為に作者の意図に寄添いつつ読みを深める提言を間を置かずに発せられるよう訓練する必要がある。詩会や句会或いは普段の鑑賞の際に少しずつ言語化する習慣が近道か。 _/_/_/_/_/ 聒聒兒漢詩會 の準備が整ったのでお気軽にお越し下さい。参加希望の方は詩会のメールアドレスに雅号・筆名を添えてご応募になって下さい。

zekku0127

  啓蟄有感。 洋洋羅府西。日本追牛蹄。恔子將蟬蛻。瞻前遇妙諦。 韻斉(上平)、平起、五絶。 洋洋たる羅府の西。日本に牛の蹄を追ふ。恔子將に蟬蛻せんとす。瞻前すれば妙諦に遇はん。 注釈。羅府、Los Angels。追牛蹄、十牛図を意識した表現。恔子、快い人、勝手に二人称的に用いた。蟬蛻、蝉が羽化する、又、超俗する、栄達する。瞻前、先を見据える。妙諦、優れた真理、又、奥義。 他人を励ますと共に自分にも聞かせている。具体的に何が出来るかは不明だが鯫生の実践が参考になるかも知れない。大作に飽きたら小品に凝れば良い。長編を書いた事の無い文士が申す事ではないが。 _/_/_/_/_/ 漢字源で交の部品検索をした中から一つ選び転句を調えた。 何だか転句の頭三文字を見詰めると餃子の王将が恋しくなる。経験は無いが。

risshi0001

  初冬愁。 菸癮在簷間。詩人不克刪。微軀裝勇力。赤面伐嚚頑。丹款單金句。黃銅兩耳環。啻曰誰家子。超然忘野蠻。 韻刪(上平)、仄起、五律。 菸癮簷間に在り。詩人刪る克はず。微軀勇力を裝ひ、赤面嚚頑を伐る。丹款の單金句。黃銅の兩耳環。啻だ曰く誰が家の子ぞと。超然として野蠻を忘る。 注釈。 菸 ○ 癮 ● 、煙草が手放せない人、厳密にはニコチン依存症。参考迄に、老菸槍はヘビースモーカー。簷間、ひさしの辺り。刪、詩文を添削する事。嚚頑、愚かで頑なな事。赤面、酒精で紅潮した顔。丹款、赤心に同じ。金 句 ● 、金 言 ○ 、残念乍ら禁句でもあった。誰家子、「お前どこの奴だ」。 冷たい雨の降る日、終着駅前の軒下で読書しようとしたら副流煙に中った。面と向かって煙草を止めて戴けますかと聞くと、お前どこの奴だと繰返すばかり。誰の言葉なら聞く気があるのか、広場での喫煙は公害と申して差し支えない現象な訳で医者も条例も禁じているのですが、或いはすぐそこの喫煙所が見えませんか、等際限のない不満が湧起こったが、檸檬酎ハイを握るのを見て此のDQNは、少なくとも現在は、日本語が理解できないのだから相手しても無駄だと悟りそそくさと離れた。勿論詩を以て網上に晒すと決意して。律詩を書く時は大抵憤懣遣る方無い時です。律しなければと思う場合です。哀れむべき渠は、ほろ酔いで紫煙を燻らせ乾風に体を冷まして心地よかったのに文弱の徒に水を差されたと言語化する事も無く、闖入者の残像だけを只管恨み続けるのだろう。 もしかしたら小難し気な本を持つ眼鏡の青年を勝ち組と見做し、社会の羈絆を振切る自分に陶酔する他無い境遇だったのかもしれない。自尊心の蹂躙を恥じている。 _/_/_/_/_/ 依存症と搾取とどちらが先なのだろうか。過労を防ぐと執着が減るのか。当面は合法的依存症患者、即ち買い物、着道楽、車、腕時計、外食、酒、煙草、性、賭博、推し活、会話、電網、遊戯等を我慢できない人々からは税を徴収し福祉に回すべきだろう。貯蓄が出来ないのだから。不健全消費によるGDPを計上している限り生活の実態は統計に表れないだろう。利益は見えるが損失は捉え難い。況や曲突徙薪の功をや。 過半数の障碍は認識出来ない。 難度の高い課題には怒りが有効とあった。煩悶が無ければ七面倒な型式に挑戦しない。李絶杜律と評された詩聖も慢性的に溜込んでいたのか...