zekku0021
詩病。
樗材痛腱鞘。網友怖潛蛟。惡句無煩雜。惡能止瞎跑。
韻肴(下平)、平起、五絶。
樗材は腱鞘を痛め、網友は潛蛟を怖る。惡句煩雜なる無かれ。惡んぞ能く瞎跑を止めんや。
注釈。樗材、樗櫟散木の人材、自己の謙称。網友、ネッ友、大陸では網民と同義語、 netizen。潛蛟、潜むみずち。瞎跑、盲滅法に走回る、又、何も考えずに従うことの譬え。瞎の原義は片眼が物理的に他人から見て分かるように潰れている事。跑は俗語又は現代語で走る。
詩の病が治まりそうにないので諧謔に昇華してみた。悪の字から転結が始まるが、読み(平仄)と意味が異なるのは前述の通り(義義悪悪悪悪の自由律俳句参照)。害のある想像と決付けているのが問題なのだろう。
所で、聡明な諸君はお気づきかと存じますが、歌の病にも罹患している。同音を重ねるのは禁忌だとした歌論があるのだが、鯫生は敢えて踏抜きに行っている。抑有効な慣習ではないのだが折角打立てた権威に些か申し訳なく思ってはいるのだ。
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