zekku0049
日本、光照派遊戯札。
儵忽大瀛頭。將成富國疇。蟻螻穿七竅。背嶺起危樓。
韻尤(下平)、仄起、五絶。
儵忽として大瀛の頭、將に富國の疇に成らんとす。蟻螻七竅を穿ち、嶺を背にして危樓を起つ。
注釈。儵忽、にはかに、又、人為の譬え。大瀛頭、太平洋のほとり。疇、たぐひ、範疇。蟻螻、ありとけら、小人の譬え。七竅、七つの穴、荘子応帝王篇末の渾沌と儵忽の話より、文明が自然を害う寓話。結句、背山起楼の換言。
イルミナティの日本の札には旭日を背景として列島上に摩天楼が林立している。様々な解釈があるが、発売した平成初期当時の情勢を顧みて詠った。当然文明批判を含む。多分今も経済厨 (economic animal) と嗤われているだろう。データセンター、電波塔、総合商社、官衙、タワーマンション等のバベルの塔を解体すれば、和の心が疲弊した自国及び世界に癒しを与えるのではなかろうか。
所でパラメータの符号が誤っているような気がする。支配力と影響力をマイナス二倍した方が肯綮に中るだろう。滑稽だ。尤も、未来は変えて見せる。
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イルミナティカードの陰謀論を時々耳にする。一枚ずつ賦すのも良いかもしれない。タロットを刺戟とした作品が存在するので可能だろう。山海経を詠う陶淵明が現代人ならば屹度見逃さない。**
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