senryu0070

 

吾輩は恒に穴開靴下Anarchist King


貧乏でも独立した精神を。権力を撥付けるのに王様とはいやはや矛盾しているが。

筑摩新書のアナーキズムを読んだ。大杉栄氏から連綿と続く思想筋を辿った。其の苗裔が牙を抜かれた現代の引籠りやオタクとも見る事が出来ると思うと、先人に忝く感じられた。

この書物には時々しか邂逅しないが辞書を引く程ではない漢字が頻出する。それだけでも嬉しかった。何事も分かりやすく書けとの近年の要請には辟易していたのでお誂えだった。星新一氏のマイ国家の引用で始めるのも瀟洒。或る部分の見出しの視野狭窄で尊大化した自我に「うしろめたさ」はないもぴりりとしている。浅羽氏の論考を渉猟してみたい。

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100分de名著の特集でナショナリズム(自国主義)はあったが、無権威主義は無かった。如何なものか。

anarchy は an-archy(非権威) であって、 anti-archy  (反権威) ではない。共感(sym-pathy)の反対は無関心(a-pathy)なるが如きである。

兎に角鯫生が syn-archy に振舞っていても偶然の一致に過ぎないと留意されよ。飽く迄利己的な合理性に基づくだけだ。

己の自我の暴虐性を認めたくないからこそ無権威を名乗る必要があると思っている。

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