投稿

11月, 2025の投稿を表示しています

zekku0029

  中秋冷、和韻良寛之詩。 蛛糸露未晞。社網偶知微。何日愁腸差。危嘗銲接扉。 韻微(上平)、平起、五絶。 蛛糸露未だ晞かず。社網に偶微を知る。何れの日にか愁腸差えん。危ふく扉を銲接するを嘗む。 注釈。社網、社交網(絡服務)、SNS。知微、微妙な事情を知る。差、いゆ、瘥、サイ、去声韻卦。銲接、はんだ等でつなぐ、熔接。 後世は締めを「喧争叩竹扉」等とした方が秀逸だったと口惜しく思うだろう。確かに諧謔に傾いているが割と本気で計画していた時期がある。通用門を鎖す前に憂えの入り口である端末を封じてしまった方が効果的なのも承知している。心が判らないから心理と詩を独学しているのに未だに失敗続き。何如ともし難い。

senryu0083

  底抜けの明るき平均株価かな 日経平均が高値を更新したとの大本営発表に呆れている。225銘柄の内精々五つが大幅に上げているだけで、殆どは無関係。中央値に当たる指標は無いが仮にあったとしたら金融市場の意味での底抜けが露わになるだろう。第一三十二分位でさえ怪しいのだ。そして、「希望」の後押ししかない価値膨張が弾けた時に民衆の鬱憤を戦争によって浄化する安直な常套手段に走りそうな輩が政権に居座っている訳でありまして、いやはや。十月末日に記述しているが、投稿の公開迄に大恐慌が発生していない事を祈る。寧ろ起こってしまった方が傷が浅くて済むのかも知れないが。超巨大粉飾決算企業(即ち軟堤)や半導体から家計を独立させない限り危うい。警察、公取、税務署、日銀等の公共機関は拱かざるを得ないが我々は自由なのだ。中央のメディアの話題にならぬ TOPIX 外の身近な生業を応援したい。 _/_/_/_/_/ プロパガンダに挑戦してみた。真に受けて気に病む必要はないが、何があろうとも鯫生を責めるのはお門違いだと予防線を張っておく。 経理の目利きが一般人の手に負えない事は重々承知である。(鯫生も阿堵物に齷齪する暇はない。) 国中が大都市に投資するよりは地元へ銘々に注力した方が倒産の虞に対して柔軟に動けると考えるに過ぎない。看板を背負わせるなかれ。大廈将顚非一木所支と文中子にある。

senryu0082

  冬隣今年も丸で飽き足らず 秋の定義の改訂を求める。日本は四季があるニキと二季しかないニキのどちらが正しいのだろうか。今年は絶句に逃げた自称俳人が申す事でもありませんが。俳諧連歌の春秋への偏愛は最早通用しないだろう。

tanka0066

  林檎捥ぐ復た林檎捥ぐ評価などアポを取れかしモゲとは何ぞ 人をあやめこころくるはすまぼろしの言語は満てり秋の果実に(永井陽子)に和す いい林檎の日記念。 件の秋の果実は林檎の事かと思う。 apple を繰返すとポアなる単語が浮かび上がる。某宗教の教祖の独り言ちだった。精神的に不安定な渠に間断なく襲う幻聴。アポを取れ、アポアポアポアポ……と呟いたのがいつの間にか人殺しの指令に聞違えられて仕舞ったのだろう。苹果の収穫を勝手に評価されたら狂いもする。おべっかの様に褒めちぎられるのも煩わしい。強制は言う迄もない。 序でに白状する。鯫生は彼の団体の秘蹟とも言える食事の風景を幻視したような気がする。夕餉の皿に盛られた料理を世界に見立てて新たな惑星を創出していた。実は保護室に入っていた時の個人的な妄想でもあるのだ。米を食過ぎると亜米利加が絶滅すると信じていた。或いはキャベツが衣でその中に巻かれていた肉が肉体そのものの顕現だと刷込まれた時もあった。勿論禁欲的な立場には堪えた。完食しなかったりぶつくさ言い乍らやっと平らげたりを見守って下さった方々には多大なる迷惑をお掛けしました。 _/_/_/_/_/ 尚、苹果の読みは普通ヘイカ。ヒャウは慣用音。 この下り多分ジョブスをおちょくった時と同じだな。

haiku0377

  雨もよひ風に十筋の枯尾花 相変わらず背高泡立草と熾烈に争う薄だが、曇天の下に吹かれる白銀が絵になっていた。とすぢは髪の毛の少ない事を云うが芒に流用した。体言止めが二箇所あり流れが悪いが、他に良い語順が思いつかない。

zekku0028

  前途、次韻老圃堂。 離殃決出廬。攘臂欲誅鋤。每直無知世。老携恬淡書。 韻魚(上平)、平起、五絶。 殃に離りて廬を出づるを決す。臂を攘げて誅鋤せんと欲す。直と每も世を知る無ければ、老に恬淡の書を携へん。 注釈。出廬、諸葛亮の三顧の礼に因むようで遠い。攘臂、腕捲りする、此の時だけ攘は陽韻(下平)、老子38章で上礼を強制する際の形容に用いる。誅鋤、悪を滅ぼし尽くす。 每 ● 、 雖 ○ に同じ。老、常に、いつも。恬淡、さっぱりとしてこだわりの無い様、虚無恬淡は老荘学派の基調。 晴耕雨読の七絶に和した。起承で余りにも雄々しくなり過ぎたので、後半は和らげた。自ら筆禍に引掛かった。現実で発言しなかったが故の混迷、否、いけ好かない秩序(或いは人工地獄)に終止符を打つ為に少しだけ申上げ仕ろうと存じます。但し鯫生は老害気質なので、飽く迄多様性を包摂する社会へ向けた一意見として提示出来れば幸いだと考えています。それ以上に市井の話から思索の種を獲る詩聖独特の姿勢で臨みますが。 _/_/_/_/_/ 網上の稍殺伐とした言論空間に表れるこの国の実相の一面から目を逸さない人が増えればと思う。仏蘭西語圏の方が拡散していた論語の「子曰、躬自厚、而薄責於人、則遠怨矣。」は勿論心に留めておく。主張するより黙々と実行した方が速いが、上手く折合をつけたい。 暗中摸索を開陳して周囲が善く生きられるのならば、菲才をお見せします。特定の型の非難ばかりだったが、自己開示は遊離型の課題でもあるので少しずつ変えていく所存です。(余り隠していないが。) 交際は足が出るが参加費以上の価値を生出したい。スパゲティを幾らか巻取り消化して頂けると幸いです。鯫生もオムレツを味わいます。

haiku0376

  種採や二三の叢を興すべし 種取で零してしまうのは最早恒例。俳句としても類想なので捻らざるを得ない。結果、ムラオコシをしてしまうだろうと諧謔を籠めてみた。動作知能が低くて厭になる。鈍臭さが周囲の迷惑になるので体を動かす仕事に就くのは自重すべきだろう。誰か養って。

zekku0027

  捧詩原、次韻遊芳野。 多塵空帳開。窓下紙皚皚。執筆休憂慮。詩情自宙來。 韻灰(上平)、平起、五絶。 塵多き空帳開く。窓下に紙皚皚たり。筆を執り憂慮を休めば、詩情宙より來る。 注釈。詩原、詩の始原、言葉の生まれる所、造語。空帳、空しい部屋のとばり。皚皚、一面が白く明るい様、普通は視野を満たす雪霜花を形容する。 菅茶山の櫻を詠う七絶の韻を流用。珍しく平易で純粋に宗教的な表現をしてみた。筆が進む時は大体このようなものではある。紙をどう染めるかだけに集中すると天から降って来るのだ。但し起句の埃塗れのカーテンにずぼらさが出ている。替えた方が良いとは思うのだが金が無い。後、転句の飛躍が小さいので珠玉の作とするには物足りない。 _/_/_/_/_/ 勿論泥臭ください獺祭をしている。辞書引きあっての詩趣。一周年展では試行錯誤をお見せする羽目になりそうで怖いです。興味ある方は是非。皆で詩を書こう。 連詩に憧れ始めている。俳諧連歌等も興味があります。誰か巻きませんか。当方は大抵暇な趣味人なのでご連絡をお待ちしております。スパム除けに暗号化しています。 爺滅入るのあっと印前:ヘボン式羅馬字で「鼯鼠(音読み)どっとじるし連詩(音読み、撥音はアルファベットを重ねない)莞爾(数字四桁)」