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9月, 2025の投稿を表示しています

zekku0011

  自哀。 截句能誇詡。其他殫呰窳。駑駘驁驌驦。墨客宜貧窶。 韻麌(上声)、仄起、五絶。 截句能く誇詡す。其他殫く呰窳。駑駘驌驦を驁る。墨客宜しく貧窶すべし。 注釈。截句、絶句。誇詡、大袈裟に言って見せびらかす。 殫 ○ 、 尽 ● 、 悉 ● 、平仄の関係。呰窳、怠けて失敗する。駑駘、歩みが遅く役に立たない馬。驁、あなどる、相手を馬鹿にして威張る。驌驦(馬+霜)、昔の駿馬の名前。 類想を風変わりな韻で調えた。自分用の漢字練習帳。転句を蚍蜉大樹を撼かすにしようとしたが、樹の部分の平仄が合わなかった。然も意味不明。馬を並べたこの句も大概だが。ショーペンハウアーの指摘したように、見慣れない表現に眩惑されて凡作を有難がってはならない。 _/_/_/_/_/ 季節感の乏しい形骸を量産するくらいならいっそと思い始めた絶句。今月だけで十一首でした。来月は秋の俳句を詠尽くしとうございます。気候次第ですが。 _/_/_/_/_/ それなりに重要な告知(別館)

tanka0062

  言の葉の種を鎖せる唇は凍つる三月が解かすなるべし 先の土曜日に月見の里学遊館でワークショップがあった。伝わらない!を楽しもうとの主題だった。鯫生は意味不通が日常茶飯なのだが、詩形特有の属性が把握出来ていないので参加した。 今回持込んだのは「 vernalise と verbalise は一文字違い」という気付きだ。社交網で流れて来た彼岸花が必ず九月後半に咲くとの話を調べている内に浮かんだ。このアハ体験を大和言葉だけで表現したかった。結構上手に仕上がったと思う。厳密には n は歯茎鼻音なので唇はゆるゆるだが許して頂きたい。きゅっと結ぶ両唇鼻音は m である。序でに b は有声唇歯破裂音との学術語を用いる。 文芸の基本である用意された音の塊を組合わせたり、穴埋めをしたりといった準備体操の後に、歯応えのある鑑賞論を検討した。日本の短詩は伝統的に間主観性が読解の前提で、明治維新頃から 戦前 [0930訂正]大戦中までは自意識を確立する事に軸足を移したものの 戦後 [0930訂正]終戦以降また元の様になりつつあるとの話だった。鯫生は近代短歌を je の視点、古典及び現代短歌を on の視点と解釈した。講師が過日示された子規の「われは」連作に対して察知したざらつきが正にこれだろう。刺刺しい自意識過剰性。悠久に胡坐をかいている兼業歌人からすると啄木や晶子の西洋風の声は聞難く感じていた。咀嚼して頂きすっきりした。最後に足早の歌会でお開きになった。共鳴した作品もあったが許可が無いので言及は見送る。 同施設では初めての言語創作活動の催しだったようだ。今後活発になることを期待している。と同時に微力を尽くしたい気持ちも湧いた。実りある時間だった。 _/_/_/_/_/ 論説を拝聴した際、他にはイメージの力第三回で飯森氏が仰っていた浜辺での対話の譬えも想起された。鯫生のようなすかすかの個人を癒すには明治大正の三十一文字は偉大過ぎるが自分を大切にする人には良い処方なのかも知れない。どちらかと問われると当時の和歌が苦手だった漱石の精神に近いのだ。 口や手の動きが思索の強靭化に資するのならば、毎日戯言を綴っているのにも意義があるのかもしれない。詩歌の現代語訳は基本的に致しませんが。大概言外は存在しないので。精々八百字程度しか膨らまないが、片仮名と繰返しを避けて書連ねるのは訓練になる。 ...

zekku0010

  福宜遍。 恒河窮織絍。泫泫孤濡枕。君讀聖書不。娑婆如緯讖。 韻沁(去声)、平起、五絶。 恒河の窮織絍、泫泫として孤り枕を濡らす。君聖書を讀むや不や。娑婆は緯讖の如し。 注釈。恒河、ガンジス川、此処では河口の孟加拉国の事。織絍(=紝)、機で織る事、又、其の人。 泫 ● 泫 ● 、涙の静かに流れるさま、同義の熟語は殆どが○○。 孤 ○ 、 独 ● り。緯讖、未来書、予言書、讖 緯 ● を押韻の為顚倒、 図 ○ 讖も 符 ○ 讖も平仄が合わず。 コの部分には夜の字を置く予定だったが、類義語の殆どが仄声だった為諦めた。宵だけが平声だったが、誤読すると困るので避けた。抑、枕と夜では重複してしまう。 余り脅しても仕方ないのだが韻が揃ってしまった。窮民の負担を減らすには服を大切に着続けるしかない。福祉施設で送迎の遅延に三弗の罰金を徴収し始めたら、却って倫理的な閊えが無くなり思惑とは真逆の結果になったという。料金を払ったら後は野となれ山となれとの考えに対して何処かで歯止めを掛けなければならない。 _/_/_/_/_/ 不を否や未と同じ意味で選択疑問文末に据える時の発音は平声だろうか。確証が持てない。一応大漢和のお墨付きはあるのだが。 同韻に飲鴆止渇の前の二文字がある。道理で偶数句末に見ない訳だ。 結句で卑怯にも比況に頼る傾向がある。 鯫生は無宗教です。黙示録は譬え(と押韻の為)に過ぎないので悪しからず。

haiku0366

  秋風の喇叭寝耳に浸透す 晴れても気温の上りが緩やかになってきた。ハクスラし過ぎて体が持たなかったので華胥の国に旅立っていたが、閶闔に捷巧な商工の話し声が乗って来た。喇叭を鳴らし乍ら新豆腐を商う少壮の二人組が車を停めて売込んでいるようだ。元気だなと思いつつ再び黒甜を貪った。 後で冷蔵庫を見たら無添加の高級品が入っていた。どうも母がお試しに頂いたようだ。固く締めた木綿で満足した。

zekku0009

  令息之點心。 拎袋來由校。豆沙丸麵麭。零錢未盡乎。怜悧於交鈔。 韻效(去声)、仄起、五絶。 袋を拎げて來ること校よりす。豆沙の丸き麵麭。零錢未だ盡きざるか。交鈔に怜悧なり。 注釈。拎、下げる、スーパーの小さなレジ袋等の持ち方、尚、提はより重い物に対しても用いる。校、学校、学び舎。豆沙丸麵麭、小豆餡の丸いパン、あんぱん。零錢、零用銭、小遣い。於、~について、関於に同じ。交鈔、紙幣、元来は金及び元代の手形を指す。 連続電視小説が終わったので麵麭で韻を踏む。子供は命令せずとも、否寧ろしない方が伸び伸びと育って思いがけぬ才能の片鱗を顕すものだ。金勘定が上手い事が誇るべきかどうかは別として確実に生活の苦労が減るだろう。持ち手がびろびろになっていたので予測はしていたが御八つはぺっちゃんこだった。 後から聞くと近所の方に頂いたらしい。ちゃっかりしている。金は総て貯蓄していると宣う。吝い。誰に似たのか。 _/_/_/_/_/ 遂に仄韻詩で孤仄を挟んでしまった。良いのだろうか。あんぱんを頬張りたかったので致し方ない。其処は無関係だが。 漢詩の文字を大きくしました。[0926]

haiku0365

  熱暑避け結局穴居で拮据かな もうやけくその無季俳句。文明は進展したはずなのに窖で齷齪するしかない人類の悲哀よ。 _/_/_/_/_/ 新米の急な高騰は抑制し得ているようだが、事態は予断を許さない。そんな気がする。

zekku0008

  無職戲作。 中途難採用。東大即無憂。遠望瀴溟果。藪淵存米州。 韻尤、平起、五絶。 中途採用され難し。東大即ち憂ひ無し。遠く瀴溟の果てを望めば、藪淵米州に存す。 注釈。中途難採用、和臭、学校を新たに卒業した者以外の就職は狭き門である事を謂う。瀴溟、水の遥かに遠い様。藪淵、淵藪とも、物事の寄集まる所。米州、アメリカ。 実際にはこう。 "But he grew old—/ This knight so bold—/ And o’er his heart a shadow/ Fell, as he found/ No spot of ground/ That looked like Eldorado." 誰も苦しみから逃れられない社会を諧謔調で問う。所で、もう一つ私怨を籠めたのだが、流石にねちねちし過ぎだろうか。

haiku0364

  差別につき閲覧注意。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [0924]改行が足りなかったです。御免。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/...

senryu0077

  墓場から子宮帰れや乳臭児 人生を総括する表現に from womb to tomb がある。美しい。福祉政策の喧伝にも使う。生々しさを避けたのか和訳は揺籠から墓場迄になっているが、実際は掲載句の逆順である。 電視の切取りを何処迄信用すべきか謎だが、南の大陸由りの白人様があたしの化野を荒らしぬる動画を投稿した。調査員に答えて宣く日本人は抑圧され過ぎだからもっと自由になれと。 Are you sure? You had better remember your words, right? と断り諒解しないならば素手で殴付けよう。問質されたら Logically thinking, I have to choke you up, this criminal. と応じ、法に遵う自由を行使せん。墓荒らしは犯罪です。刑法第188条近辺を見よ。国籍関係なく度を越した青二才には鉄拳制裁し、引取って貰わねばなるまい。 Go womb, you damned. _/_/_/_/_/ 余り云いたくないが、豪州は英国の流刑地だった。差はあれども彼の地の入植者は生来の凶暴性を克服しようと努めているのかもしれない。 排外主義を推進めるならば、欧米人を先ず扱下ろし給え。列島を分断した戦犯だから。無理なら我慢せよ。 和人の箍を外すと私刑(MURAHACHIBU)驀地。世界一の陰湿さよ。 _/_/_/_/_/ 勿論、陰キャの妄想。ボードレールの Assommons les Pauvres! に感化されただけ。むさむさ、僕は悪いムササビじゃないよ。 尚、 bomb も comb(櫛) も womb と押韻しない。comb(e)(谷) はする。熟字訓か。会意文字か。因みにポーの傑作 Ulalume の蔗境で用いる響き、穹窿高く渡る風。

haiku0363

  縋れどもおふすべらなり鬼瘤 どもやべらなりを俳句で使うのは無粋だが用いたくなった。韻の為に。埃茸等と共に乾燥した物は馬勃と呼ばれる。一夜にして排球大に膨張し驚かせる。若い子実体は白くて癖が無く食べられるらしいが、生物濃縮している場合もあるとか。放っておくと外側が剝れ氨臭を発生させる傍迷惑な性質も。軈て風化して消えてしまう。兎に角、穢れ無きふわふわは浮き代わりになりそうというのが句意です。実際には破れるだけなので試さないように。

tanka0061

  我は me--mius なりけり何者あす無き genius なればなり なんとなればは理由を後接する漢文訓読語。名詞(理由)なればなりと続く。また、あすは子を産ませるという意味の下二段動詞。本来はあする無きとすべきだが、今昔物語集などで偶に見える用法なので許容して欲しい。一応明日との掛詞。 造語症。他人の才能を天賦と決付ける割には其の遺伝子(gene)を継がせようとしないのは社会の欠陥だと思う。meism に趨るのは当然だろう。だったらちっぽけな自己同一性にミーミアスと名付けても良いよね。なにものかとの自問にそう答えても良いよね。何度も申すがもう鯫生には文化伝達子(meme)の生産しか無価値と刷込まれ服従してしまったのだ。脆い精神はお呼びではないらしいのだ。滅びよ。 _/_/_/_/_/ 或る性格診断で I'm not OK, You're not OK, too. と書いてあったが其処は Neither of us is OK. だろう。too が蛇足。勿論交流分析的な視点による記述であるのは承知の上。 OEDを引けば neither of us を主語として扱う文が25例あり、単数と捉えていると識別出来る事もある。(Nither of us believes it. 等) 本当に大学出身者が監修しているのだろうか。下請けや人工知能を扱使い上役や株主に平身低頭するだけの仕事でしかないのだろう。最高学府も靡くとある英語検定は怠い金儲けでしかないが、600点を獲る為の基本的な文法事項を見逃がしていては単位認定の妥当性が疑われる。外国語は二つ必修だから卒業証明書の発行が拒否される可能性も完全には否めない。某市長は明日の我が身かも。 雑な算譜と校正は枚挙に遑が無い。21thとの表示も散見する。蟹行文字と記号の羅列を読取る能力があるのに其の元の自然言語の知識が無いのは困る。 _/_/_/_/_/ 実は相互扶助論を途中で放ってある。原著は露西亜の学者が英語で雑誌に投稿した随筆で初版の表紙は白地に題名と筆者名だけだった。当然フォントは論文の表紙によく使うものだ。網上で蟹行文字を追っていたのだが挫折している。集中力が持たない。但し、文章に晦渋な表現は無く、其れこそ東大の学部受験生ならば流利に音読できるだろう。検閲の危険がある書なので、原書と大杉氏の訳を取寄せ再...

zekku0007

  園中秘密。 空庭天日斜。赫灼鷄冠花。其中畸狀在。恰如伊甸蛇。 韻麻、平起、五絶。 空庭天日斜めなり。赫灼たり鷄冠花。其の中に畸狀在り。恰も伊甸の蛇の如し。 注釈。 畸 ○ 狀 ● 、 奇 ○ 形 ○ 、 異 ● 状 ● 、平仄交替字。伊甸、伊甸園、エデンの園。 以前の俳句を五絶に流用した。遂に被写体デビュしてしまった紐状の鶏頭を蜘蛛海星と譬えたが、大陸では此の底生生物を蛇尾と書くらしい。結句が何も目新しくなくて愕然とした。尚、鷄冠花の下三連に気付いたのは完成後だった。orz いつか改作しよう。

haiku0362

  鸞はいな雀一億火の車 進め一億火の玉だ。厭な思想ね。人を指嗾して何とも感じない。 稲雀一億火の車。厭な現実ね。分限者はそうでもないらしいとか。金融資産は泡沫。せめて一割即ち数百万円は現金預金にしておきましょう。此の呼掛けが大恐慌の嚆矢にならない事を祈ります。

zekku0006

  説教、次韻憫農其二。 明年當丙午。少壮遺郷土。誰曰妊娠凶。與兒同楽苦。 韻麌(上声)、平起、五絶 明年丙午に当たる。少壮郷土を遺つ。誰か曰ふ妊娠凶なりと。児と楽苦を同じうせよ。 注釈。 楽 ● 苦 ● 、苦楽を押韻の為に倒置、 甘 ○ 苦も 甜 ○ 苦も平仄が。 2026年は丙午だが、流石に迷信は撲滅したと信じている。産めよ増やせよ。鯫生はVHEMTを支持してはいるが、反出生主義が主潮になると大いに困る。大規模同盟罷業の方がまし。現在の趨勢は加速するから、そろそろ帰化人用の和風苗字を捻出す時期に来ているだろう。漢字圏の姓には一文字加えれば良いが、その他は知恵が必要だ。意訳がより適切だが、音訳も許容すべきか。何時迄も半ばが片仮名の名簿を運用する訳にはいかない。第二の故郷と感じて戴かねば。鯫生は劣等遺伝子且つ社不なので日本語を語継ぐ事が重要に違いない。当面は作詩執筆し続ける。 _/_/_/_/_/ 疑問が二つ。先ず、絶句である筈の李紳の詩の平仄が合わない。まあ、仮令律が乱れていても粒粒辛苦が心に逼る言葉なので価値は減じないが。 次に、仄韻詩では孤平禁止を孤仄禁止と読替えるべきか。調べても答えに辿着けなかった。滅茶苦茶な平仄配置表を作成している頁があるので注意。 細々とした規則を諳んじるよりも、先に理屈の無い律句を口に馴染ませましょう。感性の世界です。 掲載した拙詩の大まかなリズム。○○○●霧。●●○○霧。●●●○○。○○○●霧。霧は天気記号を調べて下さい。仄韻です。此を少し組替えています。実際は以下。○○○●霧。●●○○霧。 ○ ●●○○。 ● ○○●霧。 以下が平韻五絶の平起式と仄起式の律。口遊みましょう。七言は頭に逆の音を二つ付け足します。初句での押韻時は転句と同じになります。 平韻五絶の平起式:○○○●●。●●●○回。●●○○●。○○●●回。 平韻五絶の仄起式:●●○○●。○○●●回。○○○●●。●●●○回。 六言詩は知りません。やはりお手上げ。 _/_/_/_/_/ 厳密には●●○○●の句では二番目と五番目の声調が異なる方が良いとかなんとか。

senryu0075&0076

  踏み倒せ韻と権威と飲みニティー 例外的に棒引きした。 世界一身近な権威である愚父を腐す。親戚中から合計で数百万円借入れておいて、寿命なる絶対の時効迄逋遁する心算。殆ど返済せず、週に二回飲みに出て計一万円浪費し、毎日晩酌をしては酒税を律儀に納めている。序でにいい年して推し活と擬似婚活。一喝。最早犯罪者だ。同じ血筋と思われたくない。侮られる権威を蹂躙しても意味が無いが、済崩し計画の提出を求める位は当然。遵法的で穏健な債権行使である。而も無利子。誠意の欠如に応じて聖賢と携帯と通帳とを差押さえようかしら。車には温情を賜わん。否、寧ろ…… 身から出た金は委細に錆はいさ また怒鳴ってしまった。兎に角禍泉を愛する者には刀泉を貸せんし、渠等の要求も通せん。 _/_/_/_/_/ 親の罪を隠すのが孝行だとされていた。自身の信用の為には極自然だ。庇立てが組織運営上問題になるのではない。周囲は所詮蛙の子は蛙としか見做さない相互監視と無関心が東亜社会の癌なのだ。天竺の階級制と無関心よりも面倒。

haiku0361

  鶏肋の如き父なり敬老日 老人は散々闘ってきたのだから自分の人生を少しは顧みても良いのではなかろうか。本来肋勝ちなるべき体に高価な食べ物を詰込んで迄動く必要は無い。野外活動は散歩と買い物だけで、後はゆったり読書なり詩歌なり絵画なりに取組んでも誰も急かさないだろう。年金さえ使い込まなければ自由です。集団自決しろとは申さないので選挙権の放棄をどうか真剣にご検討になって下さいませ。労働力や票田と言う商品であり続ける義務は果たしたのだ。 _/_/_/_/_/ 何度も書くが、目は霞み手は震え耳は遠くなり節々は痛む。何かに打込むのに耳順は遅すぎるのだ。若者は今日から始めなさい。 自我の無い者はこの限りでない。偉大なる個に全てを捧げ給え。当然我田引水である。 筆者に年齢を尋ねてはならない。いいね。

zekku0005

  詩不窮、次韻詩窮。 失職食料全。侏儒住海邊。雖非無黒浪。何必詠囂然。 韻先、仄起、五絶 職を失ふも食料全し。侏儒海邊に住む。黒浪無きに非ずと雖も、何ぞ必しも囂然たるを詠まん。 注釈。囂然、喧しいさま、又、憂えて安らかならざるさま。 江戸時代の某が気取った詩を物していたので。現代は恵まれていますな。囂然の意味が多岐に亙り曖昧だ。世渡りが下手だという自己紹介に過ぎない。

tanka0060

  玉章を携ふる臣梓弓引く杜撰なる従者の気不味さ 邪知暴虐の自称大統領又は国家主席に対する使節団。蒟蒻閻魔。無論鯫生も他人事ではない。魑魅魍魎と対峙したくない。 _/_/_/_/_/ 英語を初め言語能力不要論が出ている。確かに挨拶交換機は発展するだろう。但し、以下の二つの理由から負んぶに抱っこは困る。先ず、何年経っても機械越しにしか伝えられない者と不快感無しに共同作業できるか。更に重大な問題は、情報漏洩の危険性がある事。これらを考えずに外国語を覚えないと仰るのは帝国主義に荷担する国際的、地球市民的視座の無い固陋なので相手にしたくない。コミュニケーション能力(藁)採用に与る者がこの為体なのだ。 少なくとも在日の方々の母国語が日本語よりも汚いとは思わない。街中では精々他愛無い会話しかしないだろうが気を惹いて止まないのだ。 散々所謂国際教養を論ったが、他国語よりも自国語が大切なのは当然である。 生成人工知能に上掲の短歌の読みを聞いたところ全滅だった。Haikuが一番ましだった。本当に世人が喧伝される程使えるのだろうか。それともまさかこれが使用者の平均知能だろうか。 [五日前の記事で、すがれおひの対象を似我蜂と書いたが、正しくは地蜂でした。お詫び申し上げます。]

zekku0004

  關於同人文集。 網上有文壇。書皮當厭飫。徴収兩萬圓。藻匪娃娃絮。 韻御(上)、仄起、五絶。 網上に文壇有り。書皮當に厭飫すべし。徴収す兩萬圓。藻は娃娃の絮に匪ず。 注釈。網、隠匿(互聯)網。書皮、和臭?、封面、皮子、表紙。藻、詞藻、文章。娃娃、人形。 詩文集の表紙は題名と著者名だけで良い。解題はどちらでも。兎に角絵画無しでも売らねばなるまい。況や人物のかんばせをや。帯も邪魔。確かに箸にも棒にも掛からぬ自称物書きが跋扈してはいる。併し、寄稿料を貢いだ合同誌の面がごてごてしていると、拙文が絵師や辺幅修飾師(designer)を売る為の踏み台にされた気になる。或る zine を見て思った。口では筆者に感謝していると繰返すが果たして。勿論そこに売渡す文は無い。 _/_/_/_/_/ 多分こういう箴言擬きが嫌われる理由だろう。詩中では海藻が綿花の代わりになる筈はないよと茶目っ気を籠めているのだが。

haiku0360

  青天の下の精霊飛蝗の黄 嫌に茶色の目立つ個体ばかり。植物の枯死に適応したのだろう。お盆を過ぎれば少し涼しくなり、青々とした飛蝗が跳回る。それが恒例だったのだが。

zekku0003

  次韻登鸛鵲樓。 白面依親秀。黃翁苦熱流。已崩千戸屋。更建九層樓。 韻尤、仄起、五絶。 白面親に依りて秀で、黃翁熱に苦しみて流る。已に崩す千戸の屋。更に建つ九層の樓。 注釈。白面、白面郎、富貴の子弟。黄 翁 ○ 、黄 髪 ● 、黄 耇 ● と平仄交替、髪や肌の黄ばんだ老人。流、流浪、流離、さまよう、さすらう。九層、九階建て、又、建物の背の高い事。 次韻よりは換骨奪胎か盗作かもしれない。八字同じだ。王之渙が如何に劇的な展開をしたかが良く判った。拙作は三句目が二句目と膠着していて余り面白くない。転結の対句も飛躍が小さい。両方街並みを語ってしまっている。赤心の吐露だけが救いか。(頑固な鯫生は有難い事に紈袴の子弟の方かと思う。此の国で大した不便無く暮らせているので自ら鞭打っておく。明日にでも彷徨う身になるやも知れないが。) _/_/_/_/_/ 漢字圏の方へ。絶句の頁では翻訳機を使わない方が意味が通るかもしれません。尚、○は平で●は仄です。和臭があったらすみません。

senryu0074

  夏菊を徴用せざるを得ぬ節句 大振りの菊は未だ咲きません。青々とした葉を茂らせています。否、本当は枯れかけです。栽培にも冷房を使うと愈々資源が尽きるのではないでしょうか。もうやめて。 庭で辛うじて持っている菊は麦藁菊(帝王貝細工)だけ。勿論豪州の原産だ。

tanka0059

  末枯路を離る眇の蜾蠃追斜に構ふるは実に清清し すがれおひは 似我蜂 [0913訂正:地蜂] を追跡して巣を探す狩猟及び遊びで長野県などの風習らしい。個体に凧の足を括り、ひらひらを目印に付回す。また、韻を踏んでいない七音は言葉遊び。眇を斜めに組替えると省になる。反省や省察がデキる俺ってカッケー!補足ではあるが、斜に構えるは武道で相手に対して体を斜めに構える様で真剣に対処する意味。冷笑系に言及する時には用いない筈。 えん☆さんの記事に敢えて普段使わない言葉を発してみると状況を打開できるかもしれないとあった。感銘を受けたので過去の文章も漁ったところ、T3を初めとして自分に対する侮蔑語を自称してしまう理由が把握できないとあった。例にヤンキーや乙武氏を挙げていた。反骨心と自己顕示欲が関係していそうだと一先ず保留されていた。これに対しては、変えようのない忌まわしい始原を再確認して今や此の如く隔たっていると納得させたいからなのではないかと愚考する。T9的にはまあまあぼちぼちやっていけてるなと楽観の根拠にするのだが、心中心(heart center)の否定点にはもっと激しい情動が潜んでいそうなものである。とは云え、此の仮説を知人に開陳したら自分自身が嗚咽してしまった。自我に対する他人の印象が重要な人々には一層自覚し辛いかも知れない。傷付く方も多そうな話題ではあるが敢えて申してみた。 _/_/_/_/_/ 別の話題だが、保有効果にも触れておく。多分その人が身内になった時に自分を悪く言われるのが厭なのだろう。結局自我防衛の一種に過ぎない。 boot hour, shoot curse で女王蟻と魔王ロールプレイしたいな。もふもふが一番だが、虫も好きよ。

haiku0359

  秋来ぬぞ暑き白露は露知らず 現代は二十四節気を黄道の角度で決めるので気温の上下は問題ではないと言う知識はある。確かに一月前は日向だった場所が同時刻に陰になって作業しやすくなってはいる。但し、未だに真夏日が殆ど途切れず熱に苦しんでいる。もう季重なりを騒いでいる場合ではない。此が残念乍ら客観写生なのだ。きぬと読むかこぬと読むかは任せた。百米。世界記録。 _/_/_/_/_/ 目には露山杜鵑初秋刀魚。夜明けだけは涼しく草花が濡れてはいるのだが。 律は揃えた。最早川柳か。

zekku0002

  解虫。 颱去顥穹高。闐阡褐色螯。銀輪咿軋逼。遁若踐鈐韜。 韻豪、仄起、五絶 颱去りて顥穹高し。阡に闐つ褐色の螯。銀輪咿軋として逼る。遁ぐること鈐韜を踐むが若し。 注釈。顥穹、大空。 闐 ○ 阡 ○ 、 溢 ● 道 ● の平仄交替。咿軋、車輪の軋る音の形容。鈐韜、玉 鈐 ○ 篇と 六 ● 韜要決、古代の兵法書、転じて兵法の事。 題名の虫を解明するとは蟹の生態。詩中の銀輪は勿論美しい車。鯫生が実際に走らせたのは自転車だが、蟹がさっと捌けたのが面白かった。結句と其の韻が自慢。言うは易く行うは難し。甲殻類の方が賢いかもしれない。観察すると或る者はそのまま横断し終える一方で須臾の逡巡の後翻す者もいた。進退どちらを選ぶ個体が淘汰に耐えるのだろうか。

tanka0058

  大理石上の 雛 ひいな は代議士や内裏の広告代理の代理 電視番組、特にバラエティで賑やかしに招かれる壇上のタレントを俗に雛壇芸人と呼ぶ。周知の事実だが後世の資料として説明しておく。 官僚や議員に自らの権力行使を肩代わりさせているのは、これも韻を踏むが、大企業の資本。金は消費者によって動かされる。愚民は有名人や電通、博報堂に煽られる。永遠に続くわけだが、果たして閉じた円環なのだろうか。別の経済圏と相互作用があって、あの国が導いているのか。そのお偉方はマルクスやレーニンに惚れているのだろうか。語果せないが無論分限を弁えぬ分限者も逃れられぬ天網である。なんだか徒然草の最終段みたいになってきた。最初の御仏は空からでも降っていらっしゃったのだろうとはぐらかしたくなる。鯫生は独立していると自惚れる心算は無いが、狂瀾怒濤に塗れるのはもう勘弁願いたい。 _/_/_/_/_/ 目の上のたん瘤を論ったが良かれ悪しかれ人間関係は総て操作である。遮莫、効率よく資源を分配したいものだ。 さもあらばあれから始まる文を莫迦を遮ると空目した経験がある。

haiku0358

  義義悪悪悪悪 破調、自由律、計十七音也。黒体(御叱駆体)字体有威圧感、故使用別个。 対多民有見性憋衆人席巻而愁衰世之兆者、応之曰現代莫非末世、悪悪悪悪。悪四文字即噫焉憎邪、最初二字同音、次異声調、最後別音。或老師作文曰、陰陰陰(意即隠密裏退避於翳)。鯫生傚此文。 義義:淡水中黄顙魚季三秋、非海水中権瑞季三春。有棘、不気味鳴声(名称之由来)、潜淵如隠者。猶九図類型五番。尚美味、然未嘗嘗、太欲。 _/_/_/_/_/ 電子遊戯夢遊猫模倣中子狐巍巍(為防止暴露展開、勝手当字 )可愛、毛俘毛俘~。(遊戯時全年齢版推奨) 此頃掲示板投稿怠慢中。御免。再開時期未定。

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  二科展の書より読みたき即興詩 ムラキング氏賛 今日から東京で金太郎飴の御開帳らしい。弊網録は権威を輘轢する方針なので斯様な句を載せた。一部の書家は自分が何の字を書いて、どんな文意なのか理解しないとか。世間で絶賛されようとも意志無きは下の下である。由って、季語が立っていないのは当然。 あれ、そうなると鯫生の感動が伝わらないかもしれない。 先月下旬、遂に妄想恋愛詩人の尊顔を拝見した。去年の詩幣や網上の作品を拝読し乍ら膨らませていた想像通りの出立ちだった。蓬頭だが、放蕩から程遠い質だった。手書きの解読は正直確証が無いが、豊かな世界を生きていらっしゃるようだった。 朗読の時間に詠まれた即興詩が白眉だった。ルフランを用いて丁寧に景を塗重ねたのは流石で、場数を踏み、真摯に向合い、咳唾を珠となすよう魂を磨いてきたのが伝わった。復たお会いしたい。 _/_/_/_/_/ 以下釈明。鯫生は 以前の記事 で秋元氏に引退勧告を突付けた。其れに加えると、作文としては目の付け所と翻訳調の奴隷ではない事が良いが、楽器や斉唱とは和さない。後、高校生向けばかり意識していると感性は腐らなくとも表現が陳套化すると思う。偶には名状し難い物、金にならない物も吐出して欲しい。多分、此処は意見が合わないだろう。 国家が書写の上手を集める仕組みは四庫全書の時代に於いては有意義だったろう。現代では形骸化している。それとも印刷機が使えない時代の資料保存を見越しているのだろうか。大した慧眼である。但し、古文漢文の試験も課した方が、否、これ以上は科挙の二の舞か。 手書きの揺らぎを算譜で完全に表現出来たら面白そう。お手本を取込んでその軟体に掛けるとそれらしき文字列が出力されるとか。機械にも偶然性を織込めたら人間らしさの拡張としては更に発展したと評しても良いのかもしれない。 翻訳調にせよ、展覧会のお手本にせよ、T6の悪癖。有害規則を濫立し逸脱を天誅する。

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  川縁の櫻が黄ばみ落ち九月 黄葉の季節になりました。そんな筈はありません。最初の残暑見舞いが届いて一月経とうとしているのにも関わらず、連日の猛暑。温度が比較的低い所でも枯始めている。来年も変わらぬ花見が出来るだろうと楽観し続けるのも無理に思えて来てしまった。大丈夫だろうか。 暦の上では秋だと洗脳しないと炎天下で意識が飛びそうになる。全く。未だに正午から四時迄は自転車を漕ぐ気にならない。灼熱地獄だ。風炎現象は阿鼻叫喚。 _/_/_/_/_/ 即ち、数日前の扇置くで感じた涼しさは新涼や処暑では無かったと言う訳です。或いは十年以上前の美化された思い出。 某氏に季語の整合性を問われたので急遽お書き申し上げた次第にございます。

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  秋宵自嘲 白頭翁莫莫。以壟斷爲功。雖幸多豪引。何年滿鳥籠。 韻東、平起、五絶 白頭翁莫莫、壟断を以つて功と為す。幸ひにして豪引多しと雖も、何れの年にか鳥籠を満たさん。 注釈。白頭翁、椋鳥、動物名。莫莫、暮暮に同じ、暮毎に、造語。 豪 ○ 引 ● 、豪 友 ○ 、優れた 朋 ○ 、 勝 ● 引、平仄交替字、造語。 白頭翁は昔漢検で見た気がするが、その時の模範解答は鵯だった。他に翁草の意味もある。 何が自嘲かと云うと各行最後の字を続ければ自明です。銀魚垂れ絶句。 椋鳥五月蠅いなあ。他意は無い。強いて説明すれば田舎者よりは群れに対する忌避感。地方出身者よりは拝金売名屋共。尚鯫生は村人Aです。膝に矢を受けてしまってな。 _/_/_/_/_/ 牢籠(一纏めにして閉じ込める)や株連蔓引(関係者を次々にしょっぴく)を使いたかったが平仄が合わなかった。 破調、翁が逸脱した韻字、強引な造語、稍意味不明で悪い詩。あいうえお作文に拘り過ぎた。縦読みを諦めた改作は成功した。序でに卑屈が尊大になった。これはまたの機会に。某誌に投稿予定。 五律は四十字、七律は五十六字故に短詩と呼ぶのか謎。平仄を整えた対句が上手く作れる気がしないので一先ず勘弁して下さい。