zekku0252

 [1007遅刻投稿]

本興寺天狗之碁盤。
炙背觀棋局。妖魔願忘憂。紅顔蒼白走。爪蹟在紋楸。


韻尤(下平)、仄起、五絶。

背を炙りて棋局を觀る。妖魔忘憂を願ふ。紅顔蒼白にして走ぐ。爪蹟紋楸に在り。

注釈。炙背、日向ぼっこの事。忘憂、囲碁の別名。紅顔、天狗の赤ら顔。紋楸、碁盤。


本興寺には三筋の爪痕が残った古い碁盤が保存してある。昔碁の上手な上人が天狗に勝負を挑まれて見事に打負かしたとの伝説がある。傷は腹癒せに刻んで行ったものとの事。囲碁の上達を願って訪れる方もいらっしゃるとか。

尚、初句二文字目から左下に四文字続けて読むと北原白秋の名が隠されている。

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