zekku0194
夜存車処。
籠裏有灰蟬。人訄靜痙攣。轟之飛向燭。不克止回旋。
韻先(下平)、仄起、五絶。
籠裏に灰蟬有り。人訄れば靜かに痙攣す。之を轟へば燭に飛ぶ。回旋を止むる克はず。
注釈。題名、夜の駐輪場。訄、逼る、脅迫する。轟、払う。燭、本当は電灯だが平仄の為である。
駅の自転車置場に帰ると灰色の都会の蟬が隠れていた。逃げるように促しても飛ばない。払うと漸く離れるが、今度は電灯にぶつかるばかり。暗がりの方が却って安全であると気付きようが無いのが哀れだった。未だに引攣っているのだろうか。
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