zekku0191

 

自戒。
鳳穴愈莓莓。海容相慰誨。雖心惑厭霉。莫使尾生悔。


韻隊(去声)、灰(上平)、仄起、五絶。

鳳穴愈よ莓莓たり。海容して相ひ慰誨す。心惑ひ霉を厭ふと雖も、尾生をして悔いしむる莫れ。

注釈。鳳穴、詩文の才のある人が集まる所。莓莓、草木が茂って肥沃な様。慰誨、慰め教える、辛抱強く諭す。霉、梅雨、又、黴。尾生、橋の下での待合せの約束を守り増水しても避難せず橋脚に摑まり遂には溺れてしまった人、此処では律儀な人の譬え。


尾内氏の短歌「部首はもう忄となっている春の夜更けの淡い嘘つき」を読んだ。立心偏に変わると残念な気持ちになる漢字は何かと考え、其の答えの一つで韻を踏んだ詩。他には魂、清、純なども思付いた。再び確認すると、解釈の方向が誤っていて、決の話をしている可能性も考えた。或いは乱か。文中の淡もあり得る。春の夜更けの淡い星や月か。音で付か。多義的で難しい。新聞に投稿したらしいので常用漢字の話をしている気がするのだが。札占いの如く読み手の心を映す詩歌だろう。

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或いは鯫生の野狐禅をおちょくっているのだろうか。

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