haiku0159

 

我をげに否めり勤労感謝の日

今年もニート来年もまた……


勤労感謝の日は毎年心が重くなる。憲法に明記した義務の一つを果たせない己の不甲斐なさに嫌気がさす。ともあれ、世の中は労働で成り立っているのは否めないからこの日位は気に病むべきなのだろう。他人の疝気にも多少は寄り添うべきなのだろう。

ところで、昔は新嘗祭だった。一応この句は物名になっている。価値の基準が生き延びることから、滅私奉公に滑って来た気がする。社会心理的には進化と認められるとは思う。ただ、資本主義を支えることが至上命題になってはいないか。些事に突っ込むのが悪癖なのは分かってはいるが。自己憐憫に過ぎないだろうが。

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不患無位、患所以立。不患莫己知、求爲可知也。

不曰堅乎、磨而不磷、不曰白乎、涅而不緇。吾豈匏瓜也哉、焉能繫而不食。

知者不惑、仁者不憂、勇者不懼。

論語を箴言集と思っているならば浅い。隣の丘さんの苦悩を感じ取れてやっと話すに足るだろう。教育士なる資格もあるらしいし超訳も盛んだがそんな論調をあまり見ない。中島敦氏の弟子のような語りが出来れば一流。倫語の論理の矛盾こそが生きた言葉たらしめるのだ。

近所の人から見た丘さんとかいう小説の設定は売れそうな気がする。崇めれば崇めるほど貶める面もあるのだろう。

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