haiku0200

 

朝影と胡蘿蔔と人参和せり


一応この句の読みは「あさかげとにんじんとひとさんわせり」です。「にんじんわせり」では御座いません。サンワは混じり合って一つになるの意味。三位一体的な映像も立ち上がると自賛しておく。

芹科の臭気が朝露に溶け込む。収穫する人とも渾然一体となって佳景が生まれる。ずっと見ていたい。今冬も長引く酷暑で収穫が遅れ、供給が安定しないらしい。価格も高止まりしている。自然の征服なる幻想を市場人及び消費者は早く捨て去るべきだろう。無肥料無除草の略野放図農法があるという。案外食べられるとか。金を持つよりも土地を持った方が為になるかもしれない。分散投資した方が良いと思う。経済の崩壊は屹度食料欠乏から始まるに違いない。まあ、水道、道路等の社会基盤からかもしれないが。持って十年と云ったところか。この予想が外れることを祈る。御死活に冗費を注ぐべからざるなり。案外新鮮な野菜を持参したら推しにとっては望外やも。遠水近火を救わず。力学的生物学的な熱量を送れなければ所詮は働きかけられないのだ。近隣の実体を助けよ。勿論先ずは自分自身の活計だ。標語に云う自己実現にかまける暇はもうない。

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気付いたら俳句200句目。感慨深い。投稿は全部で270。三季が終わろうとしている。

実際自分はどうしたらいいのだろうか。第一歩は全方位への批判を和らげることか。肯定し続けると自然と現実の細部に目が届くようになるらしいし。かといって噂を信じちゃいけないとは思うが。世間話をする気はない。こういうところだろう。救難信号が雑音に埋もれている可能性は十分にある。

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