haiku0160

 

カデンツァの妙なおでん屋訛伝かい


余りにも面白の魚田だったので聞き返してみた。どうも合っているらしい。伊達男に誘われるが儘に、アリアの流れる奥行かしい屋台に辿り着いた。どうせ張りぼての目食の輩の商売だろうと大して期待はしていなかった。お薦めが蕃茄。虫の知らせの通りだったかと落胆しながらやけくそ気味に汁を啜ると広がる旨み。麩胺酸爆弾だから当然だと思い直して鍋を覘いてみた。牛肉もあった。豚じゃないのに肌苷酸が入っている生意気な食材だ。やっぱり引き算が出来ない木っ端料理人の店だったか。相手の奢りだったので、貪り尽くしてやった。大根の仕込み煮込みが確りしていたのは記憶から消し去っておいた。あと白半平を見なかったことも評価から意図的に取り除いておいた。ええかっこしいの貧民にはお似合いの店だった。網上の口コミには星一つにして詳細を投稿しておいた。混まれると困るから。

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何故か星の数と感想文がちぐはぐなのが随所に散見するので想像力を働かせてみた。あとは届いていないのに期待を込めてとか、訪れていないが応援したいのでとかもあるがどうしよう。

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