tanka0009
冤獄に始終余念なきを清けき風の吹きたり駿河の白沙
袴田氏が再審で無罪になった。秋風が漸く訪れた折だった。事件から約60年、死刑判決から44年もの逆境を生き延びた事に、それを支えた人々に感服せざるを得ない。拳闘士の自由への健闘に敬意を表して拙歌を贈りたい。弟は獄中生活で言葉が出辛くなり、すっかり活動的ではなくなってしまった。姉も冤罪に翻弄されてただろう。天地のひっくり返るような奈落への顚躓から熱心な登攀によって無罪判決を勝ち取りつつある。秋霜烈日の合間の実りの秋を堪能されんを願う。真犯人、捜査員、法吏ともども煉獄に抛りたい。
片言折獄を冀うのは自然な心理だが、裁判所の判決文を読解できない国民に対して正確で公正な判決などあろうものか。分かりやすさを追い求めて感情の儘に走り過ぎではなかろうか。絞首刑ではあるものの実態は梟首と変わらない。現行の極刑に対する立場を問わず堀川氏の教誨師を読んで欲しい。白壁断獄が生きやすい世の中に繋がると思う。罪を憎んで人を憎まずとも云う。骨抜きの成果主義も蔓延っている。検討されたし。
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聞道、エンジェルナンバー44は辛い状況を天使たちが見守っている、努力が報われ平穏な日々が訪れようとしている、援けが必要ならば求めるべきと。当たるも八卦当たらぬも八卦ではあるが、少しは前向きな言葉が欲しいこの頃である。
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