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8月, 2025の投稿を表示しています

senryu0068

  ネトゲより寝とけ穢土是は金と下衆 ヱドゼは汚れた世の中が良いとすること。本来はヱドのゼとすべきだが、ネトゲと韻を踏む為に音を詰めた。 The Fix (by Thompson) を読む迄もなく世の中は不健全な依存を是としている。収奪の仕組みを模倣して自身で自身を搾らなければならない。 ソシャと研究との違いは一点を除いてない。課金出来ないと言う事だ。他者の後追いをするだけでは最終的に一番なり唯一なりになることは不可能。試行錯誤するのだ。暗中摸索がそのうち快感になるだろう。まあ、人の褌で相撲を取るT6には早かったか。 _/_/_/_/_/ 電視のサクラのガヤに混ざるのも一興か。例えば皆がへえーと頷く中でそうかなあ、ホントかなあと呟いてみたい。 統一見解は無意味どころか害があると常に疑ってしまう。群れに対する忌避感。 ふん。ソーシャルゲーム(社群遊戯)というのかい?贅沢な名前だねぇ。今からお前の名前はソシャ(社群)だ。……断じてゲームではない。(勿論例外あり。) ネットゲーム、オンラインゲームも贅沢な名前だねぇ。

tanka0055

  秋浅し不織布上の原色を鋭き獅子光の貫き拡がりぬ 風は若干涼しくなり始めたが、まだ陽光は烈しい。立秋前後、特に八月八日はライオンズゲートが最大になる頃。夏の盛りを過ぎる時期に何かを始めたり英気を養ったりするのが吉とスピ界隈では毎年のように教示される。 昨日はつじむら氏の公開制作を観覧し参加した。三原色の円や楕円を宙吊りの不織布に描入れる。大きさは問わないし、重ねても良い。但し、中を塗らないとぶしょったいとの事だった。[同日追記:飽く迄鯫生の如き初心者への忠告] 絵筆を執るのは中学の美術以来だったが、我を忘れて点描し続けた。傾蓋故の如き方で且つ勉強になる。本日も有難うございました。 _/_/_/_/_/ 公開制作「ひかりをつなぐ」は鴨江アートセンターで開催中。参加料は米五百瓦。キャッシュレス決済及び日本円でのお支払いは対応していません。多分。

haiku0342

  鯊の竿短き二本のみ泳ぐ 夕方、満ちつつある河口にて四五尺程の竿を横に動かす。十秒程浅瀬に蚯蚓を泳がせると、弱い当たり、おどおどした調子の食い付き、或いは瞬時にかっぱらう者などがある。室鯊や痩せた鮬を払いつつ一際強い引きを寄せると真鯊だ。 漸く暦の上の秋を迎えようとする頃は水温が高くて姿が見えないらしい。熱水の内を群れを作って凌いでいると言う。一昔前迄は遍在していた為針を投げれば直ぐに掛かった。趣味人は盲鯊と渾名したそうな。今や対岸や中洲、上流も海つ方も釣客は微動だにしない。それでも名人の米飯一炊の〆は桶を満たす。不漁とは何だったのか。釣りは科学だと宣う。長年の記録と今年の忠実な調査の結果とか。恐れ入り谷の鬼子母神。 _/_/_/_/_/ 心無い翁に忙しないと評されたようだが、見応えのある機能的な竿捌きだった。 [追記0809]秘伝の一端を書いたら拙かったかも知れない。とは言え古人の糟粕さえ読解できない者ばかりだから無用の心配だろう。蝦虎魚を鏖殺し終えたら寧ろ感嘆する。

haiku0341

  涼風至る干割田を実らせ給へ 切望。根気強く懇祈。

haiku0340

  じゃんけんは弱き監督夏の果 これは略一年前の報道特集で見た話に基づいて当時直ぐに書留めた作品だ。公開時に似通った情報が発信することのないように願っている。 少年野球の大会は猛暑を避けて実施している。暑さ指数が基準値を下回ったら試合開始。だが、回毎に計測し直して閾値を超えたら中断。その間子供は特別の熱中症対策のないベンチで待機だ。剰え規定回に達しない場合は監督のじゃんけんで勝敗を決めるそうな。夜間試合を行えない規則らしい。打席に一度も立たずにひと夏の終わりを迎える選手もいるとか。これからは教育者の動体視力や心理的駆け引きの能力も試されるかもしれない。 霍乱に対する責任論に攪乱(本来はカウラン)される現場が窺われる。契約書なぞ用意せずとも髫鬌かその少し上の人間の将来は指導者と保護者と社会全体で分担して支えるものではなかったのか。後遺症が残ったとしてもスポーツに打ち込んだその気魄を評価し一個の人材として活用する風潮や制度を醸成しているか。順風満帆でなくとも醇風美俗に浴せられる世間でありたい。 _/_/_/_/_/ もっとわかりやすく具体的にとのご鞭撻はご尤もだと承知しております。しかしながら、これ以上の具象化は誰かを傷つけかねない。この虞を迂回し、詳しく描写するのは鯫生の力が及ばないのであります。そう云えば監督はじゃんけんだけは絶望的に弱かったなと笑って振り返っている状況を想定しています。

tanka0054

  風底 しなそこ の 底生生物 ベントス を復た焼べむとす炎帝統ぶる厨にやあらむ しなそこは水底に倣った造語。 最早夏の神の贄でしかないのかもしれない。平らげられる日を待つだけの苦しみよ。明後日は立秋なのに。

haiku0339

  梟牢の冷蔵庫前きょろきょろと ケウラウは空しいさま。鴟鴞の檻は確かに広々としている。音を当てただけだと思うが。からんやがらんに似た調子だろう。 良心的な店の設備が遂に壊れた。温度管理や液漏れが許容範囲を超えてしまったらしい。酸酪も納豆も水雲酢も暫く売らないそうだ。五月頃から涼む為に意味もなくぶらついていた。経営に深刻な影響が無ければ良いが。お疲れ様でした。 _/_/_/_/_/ 改修方法が気になる。

haiku0338

  灰色の蛙の行列喜雨来る かへるのギャウレツは向こう見ずな人々の譬え。後ろ脚で立つと前が見えない事から。 先月は上旬に数日降っただけで二十日間は一滴も無かった。米の不作が濃厚になり、農水大臣への非難が噴出している。とは言え、展望の無い糶糴斂散を叫んだ手前述べられない灰色の蛙である。但し、一回目の備蓄米を農協が殆ど買占めたのはどう見ても公正取引委員会案件。あのせいで二回目以降に大量放出せざるを得なくなった。今更しゃしゃり出てきて菩薩顔する資格は無いと牽制しておく。

haiku0337

  砂丘灼く窮せる犰狳に救与せむ 丸まっているのを事にしてサッカーを始める無邪気さ。アルマジロにあるまじき仕打ちをする子。咬まれるぞ。そっと日陰に置いてやって下さいな。 _/_/_/_/_/ サンド可愛い。サンド可愛い。サンド可愛い。重要なので三度云いました。白いのも好き。 個人的には歯式の数が小さい生き物は咬むと表記し、大きいのは嚙むと書きたくなる。挟む感じと擂潰す感じを受ける。哺乳類以外は前者だろう。蛇、虫、鳥が嚙むのは想像出来ない。但し、貧歯目には別の字を設けた方が良いかもしれない。(飽く迄雰囲気の話。) 動詞塗れで据わりが悪い。

haiku0336

  来し方の己心と語る木下闇 炎熱が容赦なく呵責するので木陰でも明るい気持ちになれない。暗澹たる過去を思出す。劣等感の素になる経験を濾し去ってしまいたい。でも、それは果たして自分と云えるだろうか。 尚、鯫生の立場を表明すると、自己は虚像か精々皮膜であると思っている。同時にこの態度が芸術家の中では特異である事に悦に入っている。詩人の使命である所の生き生きとした私を描けない補償かもしれない。