haiku0345
蜂十匹燻したりける迎火よ
去年のことだ。叢に居た蜂が燻されてしまった。お互いに驚いた。残暑を避けて夕方に営巣地を探していたらしい。火を焚くのは年中でも八月の二回だけなのでとんだ災難だったろう。
語順の問題だが、迎火や蜂十匹の出でにけりも考えられる。こっちの方が素直で良いのかもしれない。自動詞になってもいるので。素朴に詠めない所が悪癖と何回も申しているのに治らないならば、もう矯めないでいいかもしれない。
自動詞の方が好まれるが、流石にこの句で出でにけるとやってしまうと、火の中から蜂が湧き出したと取るのが自然なので、問題がある。(火蜂って怒首領蜂か!) 迎火を上五にしてしまうと意外性が全くない。普通に読めるようにしてくれとのお声が聞こえてきそうではある。これでも苦心惨憺しているのだ。愚痴は以上。
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殺虫剤が効かなくなりつつあるとの風の便りがあった。実際はどうなのだろうか。
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