tanka0004

 

縫包みぶしょったく着て流光にえ飛下りざりしパパゲーノなり


折句:勿忘。N'oubliez pas. (ヌブリエパ) ヌブリュエパになっている。許し給え。

ぶしょったいは不格好、だらしないさま。流光は水面に反射する月や星の影。パパゲーノはこちらの句をご覧ください。ラ行やパ行から始まる和語が全くないので折句の時には大いに悩まされる。

縫い包みと云っても三十万円以上する本格的なものではなくて、顔出しのキャラ物や動物物のプレタポルテです。数千円だが、どう考えても贅沢品なので敢えてこう云いました。

世間ではお泊り会に着ていくのが一般的らしい。そんな人がいるわけもなく家で寂しく着ていた時期があった。一度そのままで深夜の街を裸足で徘徊したことがある。縫い包みを着たままなら大海原の向こうへ泳いでいけると本気で信じていた。(マリオのカエルスーツやペンギンスーツみたいに) 結局海まで辿り着かなかったが、目隠しをして歩いたにも関わらず何故事故に遭わなかったのか今でもわからない。入院(≠進学)の数日前の事だった。

精神が壊れた時の事を書くと狂っていたことがよく分かる。恐ろしい。

コメント