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詠懷、平聲三十韻其二十二。
希文厭仰攀。去鬧纔居閑。脆弱虞無職。喁於桂玉艱。


韻刪(上平)、平起、五絶。

文希にして仰攀を厭ひ、鬧を去りて纔かに閑に居る。脆弱にして職無きを虞れ、桂玉の艱に喁ふ。

注釈。希文、飾り気が殆ど無い、素朴。仰攀、上流階級に取り入ったり婚姻したりする事。鬧、市街の騒がしさ。虞、恐れる、憂える。喁、魚が水面に出て口をぱくぱくする。桂玉(之)艱、食費が高騰する苦しみ。


正月から詠懷は我慢した。刪(上平15)は数が少なく使用頻度の低い文字ばかりで難しい。古来より閑、山、間を多用し特に江戸時代に於いて新鮮味の無い吟が目立つ。杜甫は父の諱を避けて閑を使わなかったので更に苦労しただろう。

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