haiku0232
重くれる子へ霧間より白木蓮
重くれるは下一段動詞とか。西鶴の文例しかなく不詳。厚くれる等と同構造の活用語。しょぼくれるも此の類か。(形容詞)そうに見えるの意。季重なりを避ける為に靄間(もやま)があったら便利そうだ。通学路に見事なハクモクレンが咲いていた。コブシは近種だ。漢検常連の辛夷は実はハクモクレンやシモクレンを指すらしい。
某漢字限定掲示板で電子遊戯の訳を尋ねられた。終煙之木蓮とお答えした。焉、煙、蓮は押韻するのでお誂え。鍵絵(key visual)に感銘を受けて詠始めたが、響きを探している内に霧間と季語しか残らなかった。文明荒廃後の世界を脱せられたので辛くも盗作を免得たようだ。
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