haiku0171
三椏を蒸す雪山の陽かな
セッセンと読む時は大雪山、則ち印度北境の山を指す。仏典では釈迦が前世で修行し身投げした場所として出てくる。後にヒマラヤ山脈全体の総称になった。
新紙幣の原料は尼婆羅の三椏だ。清寒な山間に精悍な半袖の男達がせっせと裂いて蒸している。この事業を企画した日本人が双方良し(win-win)の関係を続けたいと仰っていたが、虫唾が走った。某政党党首選の投票用紙並みの奇物に金を掛けすぎだ。(序でにダサい。) 不亀手の薬(皸予防の軟膏)を買い叩いて出世した某将軍みたい。赤貧の穽陥なる罪にも等しい状況に擠陥しておいてこりゃ盛観と然るべき者に正諫もせずに静観している。物は試しだが、益荒男達(当然官吏ではない)に現物支給してやったらどうだろうか。或る分限者が分限を忘れて散蒔いた気分も理解できるかもしれませんよ。
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紙作りと雪の対比は富士川の紙パルプ産業も乙なものだ。いつか詠みたい。
奇物で調べると社群遊戯の道具が出るが無関係だ。云う迄もなく老子57章の語である。言語の崩壊し廃~れ~るや此処に極まるか。
[改訂1211;麓を陽に][1220 崩壊、を崩壊し廃~れ~るやに加筆]
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