haiku0170

 

冬の蚊は囊中の錐たりうるか


土囊のナウは袋。土のう袋は重言で美しくない。土の卯袋とか戊袋とか土の小袋とか頭の中で誤変換を繰り返した経験がある。㚂(ダウ/ナウ;U+3682)はちり、ほらあなの意味。壤とも壞とも違う字なので注意。紛らわしいので麿や粂と同じように土囊を約めないで下さい。

ナウチュウのきりは穎脱と関係のある言葉。エイダツは準一級頻出語なので覚える価値はあると思う。たりうは漢字では為り得と書く。断定の助動詞にア行下二段動詞がついている。疑問の助詞がついているので、たりうる(連体形)かとする。足り得はここでは誤字なので注意されたい。

東国原氏が凍蠅の句「凍蠅よ生産性の我にあるや」を詠んだのを思い出した。生産性が無いから同性婚は認めないべきだと議論で試しに発言してみたら、感情的に否定され人身攻撃を受けただけで、全く生産的な意見が出なかった。愛に溢れた家庭を築き上げ、養子を貰って立派に育てれば生産性が無いとの謂は的外れである位の言説を期待していたのだが。(子を育てなくても丁寧な人付き合いをしたならば立派な社会貢献だと云うべしと思う。差別偏見を取り除くのも勿論だ。名ばかりの人権擁護委員には辟易しているが。部落の今を考える講演に貴賓席を用意させておいて半分が来ないなぞ何様だろうか。まあ、人権三法とかマイクロアグレッションとか南越語とか当然ご存知の筈なので御欠席になっても構わない話ではあったが。放送大学を見ていれば自然と流れてくる情報ではあった。とは言え当事者の声は貴重だったからやはりいらっしゃって頂きたかった。)

夏に活発な虫たち種々の虫[訂正0101]の冬の姿は詫びを痛感させられる。真面に刺せず飛びもせずの蚊が、世に残るような何かを生み出せるのか、そう問い続けざるを得ない。弊博客にいらっしゃった方に楽しんで頂ければ無妄之福である。

_/_/_/_/_/

lack of reproductivity と云えば現状ではその通りではある。科学技術の進歩次第だ。虐待したら productive ではない。況や棄児する親をや。此処迄来ると産むと育てるとの分業も一考の価値はあるかもしれない。

とある講演の実態を書いたが、鯫生は開会挨拶、国歌斉唱や市民憲章唱和の最中に方法序説を黙読している非常識なので戯れと流しておいてくださいな。

某氏の古文研究会にも半分が。猫の国。尤も氏の矍鑠たる様が一縷の希望ではあった。

ブレイクの蠅の詩は短いので一読をお薦めする。want of thought が lack of thought の意味だと厭でも覚えるだろう。

気付いたら蚊よりも蠅の話をしていた。orz だが蚊の文は紹介しない。寡聞を愧じている。

コメント