tanka0014
轟轟と色無き風の立ちにけり豪放磊落たるロックフェス
コロナ禍中はコンサートを野外で車の中から観覧した。秋風が蕭蕭と吹く中で。元気なフェスが帰ってきて良かったと思う。
仰々しい名前のバンドが某清涼飲料水の宣伝の為に一曲作ったと聞いた。独創性が一切なかったのは馴染みやすさが優先なので致し方ない。問題なのは渠等の元気のなさである。歌番組の演奏は見るに堪えなかった。その名の如く断頭台で空元気も絞り出せないようであった。あんなのがロックを名乗るとは澆季溷濁かと嘆かわしく思った。肌に合わなかった。強悪にも強善にも成れない小人は口を噤んで手を動かすべきだろう。そんな番組を見てしまった自分が悪いのだが。
概観すると、本物のロックミュージシャンは夭折してしまう。佳人薄命はこの界隈にも当て嵌まる様だ。今は亡き歌手の或るサビを思い出した。遣る瀬無い世の中だから常識外れに生きてみるのも一興かもしれない。因習に染まっても歩んでいけると信じるしかない。
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