haiku0146
秋灯の路修道院への並木
北海道の有名な修道院の並木を見て。初めて目にした写真に引っ張られて涼風のとしていたのだが、季語が動くのに慊慊としていた。万聖節の雰囲気に染まってくると韻も湧き出てきた。
10月の詩と云えばポーのユーラルームだ。渠の詩の中でも屈指の音韻的調和で有名らしい。百回以上読んでも完璧に理解できたか謎だ。音読すると穏やかな気持ちになれる。この最終聯を夫人の忠告に従って削除するも後に戻したそうだ。文は分かりやすさに力点を置きがちだ。併し偶には多岐亡羊も味わってみたい。そんな時に読むと良いかもしれない。
神韻縹渺を解さないからと云って一方的な解釈に囚われないようにしたい。それこそが言の葉をぱりぱりに枯れ果てた(crisped and sere)状態にする。無知の知ではないが、捉えきれないことは自然だ。(知ろうとしないのは問題だが。) 決して恥ずかしい事ではない。溶溶漾漾の前に悒悒とすることがあるかもしれない。だが、読み続ければいつかは陶陶たるべし。泰然自若たらまほし。
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フリゲでユーラルームと名のついたのを見た事がある。今年のフリゲで票が入っていたのも覚えている。作者も何か感銘を受けたのだろうか。ジャンルの関係で未プレイだが申し上げてみた。
ポーの詩についての対談。こちら(別館)
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