haiku0138
焼岳の焚き増さる木木秋の川
上高地は河童橋が取分け名高い。併し、意思のない influencee が群がっているだけだ。それに比べて石に満ちている硫黄岳は壮観だ。アルプスの香炉の山容を梓川の磧礫上から眺め遣ると寒冷地である筈なのに暖かく感じる。奇勝を推重しながら垂釣して一生を終えたい気もした。河原の隠士と共に二色の石遊びをしたい。いっそこの大谷中に居を構えようか。勿論祁寒の気象だぞとの忠告を聞かんことはない。楽観せずに避寒するが。
凛凛たる兀山は屢崩壊する。大正池が出来た百年前の土石流は有名だが、今でも忠実忠実しく浚渫しなければ流れが堰き止められてしまう程だと読んだことがある。また、頂上付近のガレの一部は硫化水素が噴出して近付けない時期も多いという。登りたい山があるならば直ちに向かうべきだ。僕(やつがれ)の人生に献花は幾らあっても足りない。日陵月替は自然である以上少しもけったいではない。明日もその雄姿を見られるとどうして断言できようか。
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