haiku0129

 

朝な朝な猋泣すなり狗尾草


飄風は朝を終えず驟雨は日を終えずとあるが、毎朝疾風に雀の粟が欷歔するようだ。猋泣は猋拉の誤りと説明する辞書もあるが、敢えて使った。また、風鳴の美しさは荻が代表的だが、をぐなる動詞を気にしなければ猫じゃらしも趣深く聞こえる。狗尾草は犬がうじゃうじゃしているように見えなくもないが、何故か群れに対する忌避感が働かない。もふもふの魔力か。

何かと鶏犬不寧で邑犬群吠して淮南の鶏犬が大きな顔をする。狗尾続貂頻りに狗馬の心は蔑ろ或いは口吻だけ。兎死狗烹も真屢に聞こゆ。興奮して豚児犬子が蜀犬吠日の如きを為すは世に遍し。驢鳴犬吠と罵られ所詮画虎類狗に過ぎないと嘲られようとも刻鵠類鶩と心頭滅却して白衣蒼狗の娑婆を孤高を保ち糊口を凌ぐ。仮令虎口を凌ぎ竜穴に入るとも、ボナンザなんざないと閉明塞聡するには余りにも長すぎる。醜い家鴨の子のような馬鹿果報もないではないから。畢竟すると合水和泥は禰祖来の血に合わないと云って逃げるだけの卑怯者。自己愛ばかりの文で吐き気を催す。どうのこうのよりも耨耕が良いのですがね。惜しいが雑草なので芸ってしまいましょう。耘鋤。耘鋤。

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