haiku0118

 

葉鶏頭薄くなりける我が頭


一つ謎掛を。中年のおっさんと掛けまして九月の艶やかな茶花と解きます。其の心はどちらもはげいとう(禿厭う/葉鶏頭)でしょう。

茶の湯の花図鑑を手に取って九月の項目を調べると最初に雁来紅が載っていた。風炉も終わりに近付き秋の哀れが押し寄せてくる。不老長寿なる花言葉があるらしい。肖りたいものだ。秋の哀れと年寄る身に対して燦然と輝く鎌柄は目の保養と心の滋養になる。

東の海の向こうの国では bold bald fellow は tough guy と好む傾向があるのに、日本では未だに蔑視される風潮が無いでもない。極端な人になると、健康管理を怠った証だとまで仰る。そんなに見たくないならばストレスの少ない人間関係を提供すればいいと思う。闘う漢の勲章と称える必要はないが、苦労したんだな程度には思い遣っても良かろう。

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