haiku0108

 

銀漢とレンガイ山の熔岩流


間(あひ)の白道すっと藐姑射(はこや)へ

二河白道(←何故か変換できた)は苦海に一筋伸びる、救済へと繋がる路逕だ。創作漢字の108画に及ぶ煩悩を見ると、荼毒塗れの娑婆の実相が骨身に沁みる。先哲の辿った涅槃へ至る轍迹は渺茫としている。明道は昧きが若く、進道は退くが若く、夷道は纇なるが若し。

オルドイニョ・レンガイ(神の山)は坦尚尼亞の大地溝帯にある火山。熔岩が火成炭酸塩岩の世界中で唯一の噴火口だ。普通はケイ酸塩である。融点が低いので噴出物は陽光下で赤く見えない。銀蟾と銀河の下では薄明く光るのではなかろうか。大自然が示す二つの河の間を歩いて行って無何有の郷に逢着するといいのだが。

コメント