haiku0097

 

滑り草膝傷むる子殄きぬめり


滑り草で調べると、何故か滑り莧が出てくる。スベリヒユは食べられるが、ヌメリグサは稲科の雑草だ。葉を揉むと滑りが出ることによる命名だ。

夏休みに遊んでいた時によく見た名も知らぬ雑草の一つだ。あのぬめぬめは傷口に塗った膏薬を思い出す。我ながら杜撰な感性だとは思うが。膝小僧を擦り剝いた時の消毒液の沁みも蘇る。現在の外気温では外遊びが出来ないと云われるが、何とかならない物か。車の排音よりも子供の歓声を聞きたいものだ。抑、滑り草も見なくなってしまった。懐古厨の独語は此処迄。

現代は外遊びがし辛くなったが、益々本や情報が手に入りやすくなってきた。一緒に本を読む時間を設ければ昔より遥かに豊かな子が育つかもしれない。昔の方が良かったとは言い切れないものがある。また、ごみを取っておいて箱庭遊びの材料にしてやるのもいいかもしれない。氷菓の蓋とか。

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