haiku0118

 

読書の秋兄ちゃにキティのニーチェをば


灯火親しむなる季語があるが、そこはかとなく歯の浮く響きなので読書の秋を採用した。農閑期に差し掛かろうとしている。読書三余の内の二つが重なる頃合いになってきた。お堅い本だけが役立つではないので趣向を変えてもいいかもしれない。

超人思想、永劫回帰、神は死んだでお馴染みのニーチェ先生の言葉が超訳で出ている。只のビジネス本ならば一顧だにしないが、キティさんが紙面から跳躍せんばかりに所狭しと駆けずり回っていては贖わないのは勿体ない。朝日出版に払うのは癪だが税込660円なら億劫がらなくても良いかと思われる。家族の共用本棚に飾っておきたい。

実は先にハンギョドンの老子を一読した。文章に物申したい気がしないでもないが、魚人達に癒されたのでどうでもよくなってしまった。また、今は絶版らしいと風の便りがあったが、たあ坊の箴言集兼画帳も鬻いでいたらしい。こちらはサンリオ自身が商っていた。文庫の普及本なので総て揃えたい欲が出てきた。生真面目な辞書と学術系のみで鄴架を称するは烏滸がましいだろう。金と時間の許す限り遊ばん。

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個人的には赤の書が欲しいです。或る教授の書架に平積みにしてあったのを未だに羨ましがっている。誰か譲ってください。あと大漢和と古典全集と……。

米国に生まれなくて良かったと思っている。貧富の差も激しいが、外面に凝り過ぎるのも問題だ。男の nerd や kawaii は一瞬で排斥される。白黒映画だけではやはり一期を棒に振っているとしか感じられないのだが。

キティさんは漢語で凱蒂猫(香港は吉蒂猫)。音訳だ。kotyの覇王鬼帝と比較してみても面白い。テイの音素が同一である。遉に鬼の字は当てないが。綺䫕とかどうだろう。

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