tanka0003

 

淺からぬ雲箋を読み濺濺と盞盈す餞暑なりけり


センセンは(1)水のはやく流れるさま。また、水のたぎり流れる音の形容(2)涙の流れるさま。センセンを盃に液体を注ぐ様子として使っていいのかは謎。実際に満たすものは酒ではなくて玄酒か博士茶(rooibos)。残暑でなくて餞暑を使うと暑さへの贐になっているような気がする。

電気通信の記録は意外と長く保存されない。このブログも18箇月活動が無いと削除される設定になっている。SNSや通信アプリも大して遡れない。とすると、このような短期記録に振り回されるのは嫌気がさしてくる。電子メールならまだしもメッセージツールのやり取りは多分小説にはならない。味気無過ぎる。でも鯫生は蠅頭細字で乱筆、風流に云うと狂草勝ちで寸楮はまともに読めないと思われるので手紙は出さない。句帳の字もそれは読めたものではない。

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