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yokudari0031

  宇宙流快勝 序盤は宛ら太陽 徐々に増える敵の火傷 諸悪は急場より大場 上手下手を分けた埸 武宮氏や山下氏の快勝譜を拝見して。四線以上に石を並べる碁型は多くが苦手とする所で大場と急場の判断に慣れていない。明確な地所だけに目が行き、戦闘の天王山を逃してしまう。そこに習熟の差が出るのだろう。 尚、此の詩の脚韻は視覚韻(Visual Rhyme/ Eye Rhyme)を用いた。尾内氏が俎上に載せられていた。字面を似せる事を言う。今回は「太陽、火傷、大場、た埸」の部分が該当する。発音が無関係である方が面白そう。弊網録の初年の拙句「 油揚 咥え 柚湯 を引きにけり」や「 猪 A 屠 A る 餓 B 狼 C 朗 C ら C に 哦 B う 著 A 莪 B 」も多分当て嵌まるだろう。此の着想を膨らませたい。

zekku0067_haiku0383

  蘆笛を空っ風にも吹かさばや 酬唱。 驚嘆玉詠劬。甚懺舊詩麤。木石猶遺響。況於笳磬乎。 韻虞(上平)、平起、五絶。 玉詠の劬れに驚嘆し、舊詩の麤なるを甚だ懺ゆ。木石すら猶ほ響きを遺す、況や笳磬に於いてをや。 注釈。劬、疲に概ね同じ。木石、心や情けの無い事の譬え。笳磬、あしぶえとケイ、ケイは大きさの異なるくの字型の玉石を吊下げた楽器、多分ウィンドチャイムや吊鉄琴の類。 拠って立つ所がある幸せに浸ってはいるものの、どうしても孤独を歌ってしまう節がある。昨日の絶句に書いた風の叫びに悩んでいるとは持病の症状であって何らの譬喩を含まないのだが、確かに諷刺と捉えるのも可能だった。恐らく嫌猜の語にふんわりとした擬人化が内包されているからだろう。妄想上の意識の集合なのだが。詩歌を読解くのは難しい。Feが行方不明。 _/_/_/_/_/ 最近民明書房から心理学を冠する本が出たが実質は某界隈の批評だった。笑わせて貰ったと共に安直に其の術語を多用してしまうのを慎もうと思った。完全除去は無理だが。社会の澱を曝出し、吐き気を催させて失礼しました。 言論の世界での孤立無援は寂しい。必要な事を提起すれば既得権益に睨まれる。この時に固有名詞が煩わしく感じる。批評を大自然の声として寛大に受入れて戴けると嬉しいのだが。個人攻撃なる七面倒はクリスマスにさえご用意する習慣がないのだ。皮膚科の精神病患者のようなペルソナとの過度の同一視を治されては何如だろうか。 天地不仁、以萬物爲芻狗。聖人不仁、以百姓爲芻狗。 尚、同じ章に多言数窮とあるが箝口令を敷くのには反対で自他を規制する気もない。抑自己検閲を経ているのだから、其れを信用しなくてどうするのだ。

yokudari0030

  電波探索 ちいと二次元バーコード 作って読み込む若人 チート級キャラ出ないまま 月読既にこの高度 攻撃が余りにも激しいので全体回復持ちを求めて端末のレンズの封を解く。粘っても一向に現れないから攻略記事を見た。棚ぼたは存在しない事が判明。地道に交配するしかないらしい。このシステムを含めて諸々が時間泥棒。復た依存産業に敗北した。敵乍ら遖。楽しい。 _/_/_/_/_/ 自発的ステマですよ。

zekku0066

  邊境行。 玄冬特集異星賓。忘却澆漓想善鄰。輓近嫌猜風叫喚。煢煢慮葦問天鈞。 韻真(上平)、仄起、七絶。 玄冬に異星の賓を特集す。澆漓を忘却して鄰を善くするを想ふ。輓近風の叫喚を嫌猜す。煢煢たる慮葦天鈞に問ふ。 注釈。澆漓、末世、人情の薄い世の中。善鄰、隣の家や国と仲良く付き合う。輓近、近頃。嫌猜、疑い嫌う、風に幻聴が乗るのだ。煢煢、一人で寄る辺ない様、又、憂える様、驚き恐れる様。慮 葦 ● 、パスカルの言う考える 蘆 ○ 、本当はリョロとしたかった。天鈞、自然平等の理、又、極北の寒地。 宇宙人はいると思う。拉致の話を聞くが、恐らく生態調査以上の意味は無いだろう。森や砂漠を分入る学者のような純粋な知的好奇心を感じる。太陽系は銀河系の縁辺部なので同類だろう。地球上でも欧米人以外に辺境を侵略する者はいない。騒ぎ過ぎるのも独裁者気質の取越し苦労に違いない。

yokudari0029

  歳末の晩 北風の夕べを二人 来りて全身ぐったり 期待する腹を満たさむ きたきすをくたくた煮たり 超正統派の一韻到底。きたきすは牛蒡。

zekku0065

  貧乏俳諧。 慈母爨炊惱深。愚爺不得遺斟。豚兒未惡奢侈。一族無能貯金。 韻侵(下平)、仄起、六絶。 慈母は爨炊して惱み深し。愚爺は斟むを遺るるを得ず。豚兒は未だ奢侈を惡まず。一族能く貯金する無し。 注釈。爨炊、かしぐ、煮炊きして食事の用意をする。遺斟、斟酒を忘れる。奢侈、贅沢。 六言絶句の解説を漸く見つけたので試してみたが、思ったより窮屈だった。中山逍雀氏の漢詩詞創作講座に依ると以下。区切りは222又は42。平仄は七言の五文字目を省いたもの。句の最初及び三文字目は交替可能だが他は厳守する。初句は踏落とすのが通例らしい。愚考を付記すると元来孤平を内在する律なので恐らく気にしないだろう。拙句は仄起式で三韻にしてある。気になる方は声調検査器を使って下さい。 転句の言い訳をすると、別に道楽に耽ってはいないが、趣味に注込む額を加減しないので中々蓄積しないのだ。貨幣以外が殖えていると願いたい。 _/_/_/_/_/ ▲●△○●◎。△○▲●○◎。△○▲●○●。▲●△○●◎。(今回の平仄)

yokudari0028

  入賞記念 宙に浮く有象無象 シューディングの局所無双 終局関東ローム層 中に虚名は沈むそう 投稿が遅れたのはそう言う訳です。電子遊戯依存との闘い。実際には戦闘機に触れる事も出来ないのだから極めても仕方無いのだが。一応は平和な国に生まれた僥倖を不意にするのは愚かだろう。歌を詠む方が心地よい。

zekku0064

  洗脳解除療法士、光照派遊戯札。 掣曳女夢夢。緇衣欲啓蒙。誰知狂大衆。有理是花童。 韻東(上平)、仄起、五絶。 女の夢夢たるを掣曳し、緇衣は啓蒙せんと欲す。誰か知らんや狂へるは大衆にして、理有るは是れ花童なるを。 注釈。掣曳、引っ張り引き留める、人の行動を抑え留めて邪魔する事。夢夢、ボウボウ、はっきりしない様。啓蒙、この手の者が好む表現、現代はモウの識字率が低く啓発を使うが韻の為。花童、 Flower child、昔のヒッピーの別名、今は単に平和主義者の意味。 某診断のINFPの口絵の如き女性が黒服の男二人に挟まれて引き摺り出されて居る場面。純粋に心が痛む。精神科の強権を思い起こす。 _/_/_/_/_/ 数時間遅刻。

yokudari0027

  祝祭の日 酔 え いもせずゆっくり済ます 詞露を今宵も書き澄ます 永劫お世話になるまい 白い次硝酸 蒼鉛 ビスマス 浅き夢見じに続けて読んでも面白いかも知れない。 最終行が白い雪降るクリスマスだと思いましたか。残念でした。抑が降雪のある地域ではないので。宣伝には流されないようにしている。下痢止めを二度と服用せずに済めば良いが、このストレス社会では無理だろう。 特別が無くとも満たされている。来年は此の理想を分かち合う人が増えれば幸いだ。

zekku0063

  臘月蟄居、平聲三十韻其十八。 寒風鎖北窓。纔耐瑟崢摐。道有逍遙者。閑閑太羨尨。 韻江(上平)、平起、五絶。 寒風に北窓を鎖ざす。纔かに瑟の崢摐たるに耐ゆ。道に逍遙する者有り。閑閑として太だ尨を羨む。 注釈。鎖北窓、北窓塞ぐは初冬の季語だが暖冬の影響で時期を迷う。纔、やっとのことで。崢摐(手+從)、楽器を打ち鳴らす音の形容。逍遙、散歩。閑閑、のんびりと、静かに落ち着いて。尨、もふもふもふもふ。 北窓塞ぐと尨を取合せた句を発表した気がしたが、まだだった。長引く夏は地獄だろうが、喉元過ぎれば熱さを忘れ、冬の快適さを羨む。業が深い。尚、楽器は弾けない。無弦の琴とでもしておいてください。

yokudari0026

  馬脚 ネット上で争ってる 主 にし を暴ける冬至点 西の間者牛耳ってん 妬ったい嘗ての兜率天 韻の為に無理な言葉遣いになった。主はぬしの音変化で代名詞、お前。妬ったいは今回は間投詞的に使っていて、ちぇ、ちきしょうのような意味。兜率天は仏教でいう歓楽に溢れた世界、弥勒菩薩の浄土。昔の和やかなツイッターを回顧している。 今年の冬至は結局何日だったのか。暦には22日とあるが、社交網上では21日として扱っていたようだった。地球の自転が速くなっているとの発表があったのでずれ込んだのだろうか。このような疑問を覚え調べた。国立天文台によると、冬至点通過が日本時間の午前0時3分で、中国以西は 昨日 前日[同日訂正]が冬至だったようだ。確か人民中国の投稿だったので辻褄はあっている。因みに冬至の俳句を漢俳や五言二句に翻訳して紹介していた。 最近国籍確認機能が自称Xに実装されたが、それから漏れていた人々も今回炙り出せた。友好の為の交流は歓迎するが、居住地を偽って対立を煽る輩は許さない。正に天知る地知るだ。架空名義垢や生成人工知能の戯言を見分ける眼識も必要だ。事実に基づく判断が何時かは虚構を白日の下に引き摺り出すだろう。 _/_/_/_/_/ 抑、標準的日本人が自律的な考えを持つのは不可能だろうし、政治活動を推し活よりも優先する気がしない。 情報泡沫に陥らない為には複数の膜の内に入り込むのが早いだろう。即ち、垢と端末を目的別に分けて位置情報も操作してしまうのだ。自由な情報収集の為には止むを得ない投資かも知れない。逆解析は漢の浪漫。

zekku0062

  辻村氏之展示。 終日留高屋。漫談忘殺戮。煌煌活寫光。靜待陽來復。 韻屋(入声)、仄起、五絶。 終日高屋に留まり、漫ろに談りて殺戮を忘る。煌煌と光を活寫し、靜かに陽の來復を待つ。 注釈。高屋、鴨江アートセンター三階、結構天井が高い。談、初稿は描だったが次句と重なるので改めた。殺戮、厳密には死刑の事だが、一般に殺人を言う。転句、平仄の為に倒置したが、きらきらとしたひかりをいきいきとうつすの意味。陽來復、冬至を表す四字熟語を部分的に使用、陰が極まって陽が戻って来る節気である。 世の中が殺伐としているが、平和な時間が流れていた。談笑し乍ら筆を動かしたり陽光を浴びたりしていた。有意義な情報を遣り取り出来た。誠に有難い。鯫生も穏やかな参加型展示を催したい。飽く迄本来の意味の民主主義なのだ。開かれた小理想郷を築ければ幸いだ。

yokudari0025

愚父 親父はマイルドヤンキー お止めよ期待が大きい お山狂いと思われて 瘁やすのスマホのきいきい   久し振りの一韻到底。 携帯から鬱陶しい音声が拡散される。軟体の整理を行ったのだが、結局は某動画社交網に流れただけ。頭に余分な負荷が掛る他に、知人のお薦めをも汚染するので止めて戴きたい。情報技術に疎く地縁に期待し過ぎるのは博報堂に勤めていらっしゃる方の提唱した概念に当て嵌まっている。遺伝子は粗変わらない筈なのに典型的な低脳向けの宣伝の対象になってしまって哀れである。総ての端末から通話と電子郵便の機能以外を取り上げた方が宜しいかも知れない。 _/_/_/_/_/ 三十歳迄は刺戟に対して脆弱性があり依存症になりやすいとの説を実感している。低年齢しか議論されないが、高齢者も深刻である。電視は持ち運ばないので安全だとの旧論も現実に合っていない。年寄りは外出しなければ常に陣取って光害と音害を撒散らすのだ。 やはり別居すべきか。金が無いが。 昨日はドンデコルテの「人生をスワイプ」に笑ってしまった。あのような逆説に因る軽みが理想なのだが中々難しい。尚、釈迦に説法だが数位解毒には電視も含むので悪しからず。 決戦に進んだ三組は独自の型を固めて中身を詰めた実力ある漫才師だった。タクロウの業界用語に馴染めない間の抜けた掛け合い、エバースの緩くも理不尽な技巧とそれぞれが光っていた。 決勝のネタに番組側からお題を提示している気がする。伸び伸びとした本来の芸でないと思しき挑戦者が目立ったからだ。綏撫に活用したくなるのは分かるが、更なる束縛は慎まなくてはならない。

zekku0061

  年末雜詠、平聲三十韻其十七。 尊廉忌吮癰。不意棄捐庸。來歳除圭角。留心毎海容。 韻冬(上平)、平起、五絶。 廉を尊び吮癰を忌む。意はずして庸を棄捐す。來歳は圭角を除き、毎に海容なるを心に留めん。 注釈。廉、清廉。吮癰、できものを吸う、ひどく媚び諂う譬え。棄捐庸、一般的な感覚を捨て去ってしまった。圭角、性格の角張った所。留 心 ○ 、留 意 ● に同じ、心掛ける。 圭角とされる部分も真心よりするとの言い訳で、来年の抱負とする気は全くございませんが、もう少しどうにかならないかなと思う。損し過ぎなのだ。この考えが危ういか。被害者権利に毒されているかも知れない。