解嘲。 元来右眼盲。毎使像型平。薈蕞挑千載。駑鉛縋八紘。知多書誨諭。恥寡友聯盟。鎭怒中腸冷。疲羸不應賡。 韻庚(下平)、平起、五律。 元来右眼盲なり。毎に像型をして平らかならしむ。薈蕞千載に挑み、駑鉛八紘に縋る。書の誨諭多きを知り、友の聯盟寡きを恥づ。怒りを鎭むれば中腸冷ゆ。疲羸して應賡せず。 注釈。像型、鋳像の型、勝手に詩歌の予想図の意味に使う。薈蕞、雑多な事の寄集め、自己の著作の謙称。駑鉛、劣った馬となまくら、菲才の事。縋八紘、世の片隅に住まわせて頂く。頸聯、箴言をある程度蓄えても多くの人々と協力出来ない我が身を恥じる。中腸冷、悲しみを感じると腸が熱くなると故人は歌ったが、鯫生の場合は強い感情が発露しようとすると腸を冷えが襲う。 應 ● 賡、 酬 ○ 賡、造語、詩歌に答えて続ける事。 立体感を伴う表現が欠けているのは社会経験の不足に違いない。併し、何となく行動しない理屈を捏ね上げてしまう。此の律詩でも具体的な描写は中腸冷くらいで佳作とは評し難い。遠出すると熱鬧に体力を吸われるのだろうか、三日は寝込む。自転車は漕げるので筋肉の疲れでは無い筈なのだが。 組織人超人説もさっさと棄却しなければならない。どうしても神格化してしまう。軈て失望に至る。方向性は真逆だが差別だろう。人種が違うと結論付け勝ちである。 不健全なT4の如き悲劇に酔う凡人に成下がろうとしている。危ない。生活第一。寒暖差で参っているのだろう。 _/_/_/_/_/ ところで、今回の韻は音読みしても分かり辛い。現代音を参照すると mang2, ping2, hong2, meng2(又はming2), geng1 である。実は声調を考慮しないと冷(leng3)も同じ韻母なのだが。日本語では音楽的心地よさが通じない。此の類を学部入試で問わないだろう。 広韻での制作に挑戦したが、対句が思浮かばなかった為紘だけ隣の分類(耕)である。 平水韻は広韻を整理した版。字の一覧表は細かい響きの差を考慮した並びになっている物をお薦めする。因みに、電子辞書版漢字源では後者も調べられます。106韻目の直後の<>内の文字がそれです。表記が無い時は共通です。