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zekku0255

  代詠。 終看傳送帶。戊夜去工場。暫不能回首。晨風手足僵。 韻陽(下平)、平起、五絶。 傳送帶を看るを終へ、戊夜工場を去る。暫く首を回らす能はず。晨風に手足僵ばる。 注釈。傳送帶、ベルトコンベア。戊夜、夜明け前頃を謂う。僵、こわばる、悴む。 第五・五回聒聒兒漢詩會に提出。 工場夜勤は絶対に体を壊すと確信している。石油も無いし需要は縮むばかりなのだから、もっとゆったり暮らしたい気がする。

yokudari0181

 [1018遅刻投稿] デジタルアナクロ 支離滅裂で飛び飛びの 掛け算に嵌る人々 後目にまた来る五十日を 駆けずり回れるびとびと デジタルの世になって頻繁に催促される。此の時流から退避してまったり過ごす事をデジタルデトックスと言う気がする。

tanka0102_tanka0103

 [1017遅刻投稿] カムチャツカより静岡に揺れが来る百キロ超の深さの箴言 緊急地震速報の誤発令に際して、箴言の深さ140粁と書いてしまった。 感情を置きスマートに 学識者 ウラマー を恨まず歌う歌 animato アニマート   自他の感情に手当を施さないのは問題だと判って居ても情報の内容が気になってしまう。 他人の考えは中々見えないので勘違いが多いが、xNTP の考え方は決して smart ではない。文章として出す時は整頓するが頭の中はいつもごちゃごちゃである。そして常識を破壊する新しい発想を待望んでいるのだ。無駄のない、時に偏狭な考えを持つのはどちらかと言うと xxTJ だ。 感情は思考の省略機構である。最初に拒否的な反応をしてしまうのは致し方ないが、じっくりと省みてやって来る可能性に対して開いた方が良い。

zekku0257

 [1018遅刻投稿] 數位解毒、其二。 電飾煌煌使客盲。去高樓至引間城。宮邊碎石祛邪念。草地如存敢不橫。 韻庚(下平)、仄起、七絶。 電飾煌煌として客をして盲せしむ。高樓を去りて引間城に至る。宮邊の碎石邪念を祛ふ。草地もし存せば敢へて橫たはらざらんや。 注釈。引間城、浜松市の旧城趾、現在東照宮の境内にある。転句、玉砂利、コンクリや硬い地面ばかりで寝る場所が無い、抑寺社で寝る事が不遜ではあるが。敢不橫、反語、寝たい、「不敢橫」即ち決して寝ないとの混同に注意。 其一で橫の字を誤って使ってしまったので「敢不橫」の三文字で締める事を目指して其二を拵えた。一寸歩けば浜松城公園の芝生があるのは言わない約束。途方もない疲れに襲われているのです。 _/_/_/_/_/ [同日訂正]転句下三文字の「祛邪鬼」を「祛邪念」に変更。

zekku0256

 [1018遅刻投稿] 數位解毒、其一。 濱松路上兩肩赬。與醉翁談贋草坪。警備員來追放客。移長椅笑不喧爭。 韻庚(下平)、平起、七絶。 濱松路上兩肩赬し。醉翁と談ずる贋草坪。警備員來りて客を追放す。長椅に移り笑ひて喧爭せず。 注釈。肩赬、肩が赤くなる、重荷を背負って疲れる。贋草坪、本来は人工草坪、人工芝の事。 豪橫、横暴な振舞い。 喧爭、喧しく争う。 クリエイト浜松で聞いた事を詩にした。街中の人工芝で歓談していたら追払われたとの事。浜松の街中では最早煩わしい日常から離れられないのかも知れない。 _/_/_/_/_/ [同日訂正]詩の最後の三文字の忘豪橫を不喧爭に変更。ほしいままの意味の時は仄字(去聲敬韻)だった。

yokudari0180

  機械詩、451℉ 軋んでいる憎き諸因果 機心溢れる燬書員が 師弟秘伝の奇書引火 して威張るのはきしょいんだ 大規模言語模範の学習用に日本の古書が輸出され、焼捨てられているとの報道を受けて。確率計算に勤しむ機械の心が、其れを操る面々が、華氏451度の主人公のように文藝に目覚める日は来るのだろうか。 _/_/_/_/_/ 遠州聯詩に投稿。

zekku0254

 [1017遅刻投稿] 歸途遠。 由西古刹回。石路破輪胎。日没無燈燭。單車重可推。 韻灰(上平)、平起、五絶。 西の古刹より回る。石路輪胎を破る。日没して燈燭無し。單車重けれども推すべし。 注釈。輪胎、タイヤ。單車、二輪車の類、此処では自転車。 虫護謨が擦切れたと思ったらチューブも逝った。結局軽トラで運んで貰い翌日修理に出した。

zekku0253

 [1008遅刻投稿] 本興寺園庭。 林梢秋日斜。闃未會僧伽。席上芒然佇。人間佛道遐。 韻麻(下平)、平起、五絶。 林梢秋日斜めなり。闃として未だ僧伽に會はず。席上に芒然と佇めば、人間と佛道と遐かなり。 注釈。僧伽、僧侶の集まり、三人以上の僧侶を謂う。席上、畳の上、畳は和臭。 「水の音ただにひとつぞきこえけるそのほかは何も申すことなし」と白秋が請われて詠んだというが、本興寺林泉及び続は其処迄上手ではない。鯫生は軽々しく歌を捻出すような大それたことはせずに慎もうと思った。 但し、此の拙作も考えた割には酷い出来である。実景を詠んでいない。

zekku0252

 [1007遅刻投稿] 本興寺天狗之碁盤。 炙背觀棋局。妖魔願忘憂。紅顔蒼白走。爪蹟在紋楸。 韻尤(下平)、仄起、五絶。 背を炙りて棋局を觀る。妖魔忘憂を願ふ。紅顔蒼白にして走ぐ。爪蹟紋楸に在り。 注釈。炙背、日向ぼっこの事。忘憂、囲碁の別名。紅顔、天狗の赤ら顔。紋楸、碁盤。 本興寺には三筋の爪痕が残った古い碁盤が保存してある。昔碁の上手な上人が天狗に勝負を挑まれて見事に打負かしたとの伝説がある。傷は腹癒せに刻んで行ったものとの事。囲碁の上達を願って訪れる方もいらっしゃるとか。 尚、初句二文字目から左下に四文字続けて読むと北原白秋の名が隠されている。

zekku0251

  北遠山行。 乘車且入奧濱山。碑曰二叉熊往還。加速若光登急坂。林疎南望遠湖灣。 韻刪(上平)、平起、七絶。 車に乘り且に奧濱の山に入らんとす。碑曰く二叉に熊往還すと。加速すること光の若くして急坂を登る。林疎らにして南のかた遠湖の灣を望む。 注釈。奧濱、奥浜松、北遠、天竜等は平仄が合わなかった、呼称にまだ違和感がある。二叉熊往還、実際は二俣熊往還、石の標識に刻印した文字、本来は二俣と熊という二箇所の地を結ぶ街道との意。遠湖、遠江、浜名湖。 クリエイト浜松で二度目のオクハマ紀行を拝読した。紀行の投稿者が苔生した石の標識の解読を頼んでいたが、即座に答えが返ってきていた。其の文字列を読んだが、初めは山の中で猛獣が往来しているので気を付けるように書いてあるかと勘違いした。此の詩は山の中で標識を誤読したらどう思うかと想像しながら詠んだ。