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yokudari0039

  俗人の眼 中継車はあっけらかん 肉眼ではなくて裸眼 二九以降教えず放置 忠義忘れたるダラ幹 顕微鏡や望遠鏡を透さず見る事を肉眼と言い、カメラや眼鏡を外した視力を裸眼と言う。後ろの走者が中継車の実況や解説の目にも映るようになってきたのだからまだ後者が適切だと思う。但しけったいな漢字の熟語を使わずに単に私にも姿が捉えられるようになったと表現する方が伝わり易い。隱形眼鏡や眼鏡を持っている人も多いだろうから。ニクゲンには俗人の眼の意味があり自己を卑下したかったのかも知れないが過剰な謙遜だろう。

zekku0077

  感慨、平聲三十韻其二十四。 結徒排適評。顯示衆纏縈。我謹于朋友。不祈金滿籝。 韻庚(下平)、平起、五絶。 結徒適評を排し、衆の纏縈を顯示す。我朋友に謹みて、金の籝に滿つるを祈らず。 注釈。結徒、結束の徒、 fascist。纏縈、まつわる、絡みつく。金滿籝、竹籠一杯の金、財貨の有り余る様、韋賢の子玄成も学問によって丞相に上り詰めた為に故郷の鄒魯では「遺子黃金滿籝、不如一經」との格言が残っているとの事[漢書韋賢伝]。 リバティリバティリバティリバティリバティリバティリバティリバティリバティリバティ……。 十二分に伸び伸びとしているのだが、将来が不安で仕方なくなる時もある。

yokudari0038

  祝賀の日 蜜柑と無関係の三ヶ日 我を曲げちゃった三箇日 ミケンに皺寄せミケ曰 ク 賀を略して三ヵ日 ト 確かに箇の左上を取って个やヶを作ったとの説はあるが紛らわしい。此処は賀の左上を取ってヵとしてはどうだろうか。喜ばしい雰囲気になる。箇と賀とは同韻の語でもあるので是非。丁度変換途中にテンキーで正解を教えてくれた愛猫の意見を尊重したい。 _/_/_/_/_/ *猫は空想の産物です。寧ろ鯫生が猫。

zekku0076

  障碍者施設。 尋家爲繪畫。忘病愉談話。究竟孰區街。須超常否界。 韻卦(去声)、平起、五絶。 家を尋ねて繪畫を爲り、病を忘れて談話を愉しむ。究竟孰か街を區ふ。須らく常否の界を超ゆべし。 注釈、畫、絵画及び描くの意味の時はクヮイと読む。話、漢音はクヮイ。究竟、結局、一体全体、疑問詞の強調。區街、まちを区切る。常否界、健常者とそうでない人との境界。 此の絶句が差別的に聞こえるのは社会や読者の心が成熟してない証である。偏狭になる位ならば障碍者と社不と蔑まれようとも構わない。呼牛呼馬。分化は文化に非ず。大制は割かず。 _/_/_/_/_/ 自分の耳が慣れていないので相手の発言を聞き分けられない時があるが些末な事だ。

yokudari0037

  家の灯 梁を超え段の上 暗がりへ進まんとして 蔵に広がる万灯会 映してみようマントーへ プロジェクションマッピングやどぎついイルミネーションは何となく鯫生の感性に合わない。そう思っていた中出会った展示。階下からの日光を頼りに家の形の箱に空いた無数の穴から漏れ出る光を鑑賞した。時間を掛け感覚を研澄まして漸く見える灯火。日光浴も乙なものだが、黒洞洞たる屋根裏に佇むのも味のある過ごし方だった。

zekku0075

  更求鷗盟、平聲三十韻其二十三。 將迂忘鷺鵷。游泳與魚黿。義府于輪奐。無掄友輊軒。 韻元(上平)、平起、五絶。 迂を將て鷺鵷を忘れ、魚黿と游泳す。義府于に輪奐たり。友の輊軒を掄ぶ無し。 注釈。鷺鵷、百官の並ぶ譬え。魚黿、水生生物全般を指す。義府、詩書の事、左伝僖公二十七年より。輪奐、建物の大きく立派なさま。掄、選ぶ、並べて比べる、韻を避ける為今回はリンと読む。輊軒、軒輊、高低。 ダンバー数は三足らずと申す人が幅広い交友に耐えるかは分からないが、墨客の交友を広げたい気がする。色々な詩文を拝読したい。良い契機だから大会に提出しようと練っているのだが中々纏まらない。夏休みの宿題は明けてから始めるタイプだった。小学校から数十年経って少しは改善した筈。

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  遥かなる二日の富士ははっきりと 車走らぬ日日あらまほし。一日交通量を抑えるだけで西は渥美半島の突端、東は芙蓉峰の白雪がくっきりと見えるのを確認した。今から環境問題に取組んでも手遅れではない気がする。 年明けてすぐに中央分離帯縁石をぶつ我がタイヤかな 正月からパンクしたというパンクな生き様。蔵への道を迷う最中に起こった頭がくらくらする出来事でした。手痛い出費。

zekku0074

  詠懷、平聲三十韻其二十二。 希文厭仰攀。去鬧纔居閑。脆弱虞無職。喁於桂玉艱。 韻刪(上平)、平起、五絶。 文希にして仰攀を厭ひ、鬧を去りて纔かに閑に居る。脆弱にして職無きを虞れ、桂玉の艱に喁ふ。 注釈。希文、飾り気が殆ど無い、素朴。仰攀、上流階級に取り入ったり婚姻したりする事。鬧、市街の騒がしさ。虞、恐れる、憂える。喁、魚が水面に出て口をぱくぱくする。桂玉(之)艱、食費が高騰する苦しみ。 正月から詠懷は我慢した。刪(上平15)は数が少なく使用頻度の低い文字ばかりで難しい。古来より閑、山、間を多用し特に江戸時代に於いて新鮮味の無い吟が目立つ。杜甫は父の諱を避けて閑を使わなかったので更に苦労しただろう。

yokudari0036

  嚞 仮初のオーバーホール 地縁をアンインストール 駆り出されるキルケゴール 知恵は時に心を折る 哲の異体字に心を折ると読める物がある。「悊」だ。口をへの字にするだけでは済まなくとも伝えるべき内容がある。大抵意思不通に終わる。世の愚かさを責めても自分のぶっきらぼうを悔やんでも遣る瀬無くなる。其の折に平板な呻きが漏れてしまうのかも知れない。先送りしか能の無い輩の余殃なのだから誰にも咎は無いのだが。 キルケゴールが文筆に飽きて来た頃田舎の牧師を志そうとしたが丁度或る諷刺新聞が悪評を広めてしまった。熾烈な応酬を経て却って書く意欲が湧上がり名著を送出した。作家の宿命の典型だろう。臨床心理士の資格制度が整って三十余年だが、泥水を啜ってでも綴り続けろと命ぜられてしまう哲人の悲哀を癒す者はあるのか。 _/_/_/_/_/ 持つべきは嫌われる勇気ではなく嫌わない勇気である。前者は被害者ムーブが最適解となってしまうのだから。

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  將肴詩、平聲三十韻其二十一。 雖將忤老耼。不可隱狼貪。正月多嘉膳。宜餐壽司蚶。 韻覃(下平)、平起、五絶。 將に老耼に忤はんとすと雖も、狼貪を隱すべからず。正月は嘉膳多し。宜しく壽司の蚶を餐すべし。 注釈。忤老耼、老子の教えに逆らう、耼は字、福耳だったらしい。狼貪、おおかみのようにかぶりつく。嘉膳、御馳走。壽司、中国でもこれで通じる筈、尚、すしは酸し(酸っぱい)が語源で魚の酢漬けを指した。蚶、魁蛤。 正月なので二日連続で食べ物の話。赤貝こりこり。北寄も馬鹿も帆立も好きです。鱈腹食べたい。

yokudari0035

  形骸に接する あそうなんすかと無みした 母音韻繰り返す舌 遊び心はひっそりと 墓域に生み出されました 詩度に関する感想を拝見した。詩の究極は日常語の新しく美しい組合わせにあるのは確かだ。但しそこに至るまでに非日常語を経ねば世界が広がらない鯫生のような愚かな擬きも居るのだ。言語化していない感覚や外国語を適切に翻訳する為には古今東西の言葉を参照して語法に逆らわない追創造が必要である。 形骸に陥らない方法を模索している。偶には辞書を引かず、文法韻を気にせずに書進めても良いのかも知れない。鼻に付くと感じられたらその時点で相手にされなくなってしまう世の中なのだから。 良い詩が書けない。結局完全韻は親父ギャグとしか捉えられないのか。あそうなんすかと聞流していたが、結局ラッパーも試行錯誤の後に母音韻(assonance)に辿着いたのだろうか。最近の自分は文法語法警察に成下がっているに違いない。多分心が拗けてしまっているために真面には成れないのだろう。共感を湧起こすのは賢明な他人に任せて、屠龍の技ではあるが、誰からも相手されない鉱夫として埋もれるのが身の丈に合っているのだろう。 敬愛する人と同じ批評に晒される因果よ。外国に向けるべきか。 _/_/_/_/_/ 心が動かないと名作が生まれない。その意味で、例えば大前提を今一度問直すような、痛烈で正確な批評をこれからもお待ちしています。

zekku0072

  逆夢、平聲三十韻其二十。 飣餖是硨磲。充塡便便臚。荒唐年始夢。塊獨処恬虚。 韻魚(上平)、仄起、五絶。 飣餖は是れ硨磲。便便たる臚を充塡す。荒唐たり年始の夢。塊獨として恬虚に処り。 注釈。題名、事実と反する夢、本来は悪夢を見た人に対して励ます語。飣餖、餖飣とも、飾り用の食べ物。硨磲、貝の名前。便便、丸々と肥えたさま。臚、肚。荒唐、取り留めのないさま。塊獨、ぽつねんとして目立つさま。恬虚、心が凪いで囚われの無いさま。 実際に船盛や三鞭酒の金字塔を見ると卒倒するので現在の食生活に満足しています。限界迄食費を掛ける所存です。

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  迎春を迎合と書く酒もがな 相変わらず杜氏の宣伝が喧しい電視。夕方の報道番組にさえ侵入する。そんな中菰樽の文字を見間違えた。おべっかを槌で粉々にして飲干すパフォーマンスでクリーンなガバナンスのアピールにしたらどうだろうか。 ダッキーに翼か女性初総理 渠を支持した総ての鼻下長は反省してください。某雑誌にしては手温い記事を読む限りでは T2sp のような気がする。親父ホイホイ。

zekku0071

  賀詞丙午、平聲三十韻其十九。 今遭可晦時。幸不覺澆漓。每日蒙高庇。徒呈此拙詩。 韻支(上平)、平起、五絶。 今晦すべき時に遭うも、幸ひにして澆漓を覺えず。日每に高庇を蒙るも、徒だ此の拙詩を呈するのみ。 注釈。可晦時、遵養時晦すべき情勢ということ。澆漓、人の情の薄いこと。高庇、御恩。徒、限定の助辞は多いが支韻でない平声は殆ど無い。 新年明けましておめでとうございます。何時もご覧になって頂き洵に有難うございます。今年も宜しくお願い申し上げます。 _/_/_/_/_/ 繰り返しますが、弊網録の一周年展を開催致します。二年目の内容ではありますが、少しは絶句や四行詩もお見せ出来ると存じます。振るってご来場下さいませ。 ご案内(別館) 。