投稿

haiku0374

  秋の灯よ降水確率低かりき 教訓:降らずとも雨の用意を。 先週の土曜日は浜松の本屋を巡った。典昭堂では雨をお告げして新書を数冊贖った。時代舎では季節ごとの漢詩の本と岩波文庫の荘子を買った。三度目に漸く辿着いた百寿堂では御店主とお話しする時間があったので名刺を交換した。駅の谷島屋では地域の本棚を立読みし、某創刊号の残部数を数え(たが、具体的な数字はもう忘れた)、ユングの茶色の書挟が未だ片隅にあるのを確認した。冷たい雨の中良い時間を過ごしたと思う。但し、雨脚が強くなるのを警戒して日没後そのまま帰ったので中田島では朗読できなかった。済みません。今週こそ晴れて欲しい。

zekku0023

  秋櫻祭。 郢曲合吁嗟。何能語井蛙。嘗充三頃隴。現有百輪花。 韻麻(下平)、仄起、五絶。 郢曲合に吁嗟すべし。何ぞ能く井蛙に語らん。嘗て三頃の隴を充たすも、現に百輪の花有るのみ。 注釈。郢曲、淫らな音曲、田舎びた歌、元は楚国のものを貶して言った。吁嗟、クサ、嘆かわしくて溜息を吐く。三頃隴、広い畑、周代の三頃は約5.5万平米。現有百輪花、勝手にのみを補ってしまった、許し給え、(抑百輪も無かった、七十輪程だろう)。 すらすらと転結の対句が浮かんだのでそのまま一首書上げた。激辛だが。コスモス祭りというよりはコスモスの開花に託けてはっちゃけたい DQN 金持ちの為の 馬鹿騒ぎ 集会だった。前週の秋祭と同じ顔ぶれではないかと疑っている。 子供の頃見た花畑は地平線迄続いていたとは大袈裟だがそれでも迷路の様だった。昔の網上の資料を調べると五百万本、七万平米との数字があった。近隣市の松潤大名行列の嵩増しも記憶に新しく宣伝文句は信用に堪えない。併し零細地方公共団体にとってはおらが町の自慢にはなり得る規模だったろう。家族写真を探ると未就学児の頭上に万葩が咲誇っていた。誰とも会わず気兼ね無く只管に一日中彷徨うも寝そべるも可能だった。 最近の催しや店舗は何処へ行っても余分な背景音楽が垂流しで何らかを購入しないと居座ってはいけないような圧力を感じない處は無い。無何有郷、本当に自由な空間はこのままでは消滅してしまう。何度も申すが鯫生はクオリアシティを考えたくないのだ。一月の展示もロハで何日でも滞在したくなるようご用意出来たらと存じます。市庁舎なので慌しいが努力致します。 T9ZONE展開! _/_/_/_/_/ 尚、同作品中の理想郷は偏狭でない猫族の集落である事は言を俟たないだろう。もふもふ。 老害は年齢ではなく性格だとの記事を流読みしたが、図らずもその典型となってしまった。これでもピッチピチなのよ。勿論腹回りの事。 度量衡を知ると対句が創り易くなる。国語又は歴史便覧或いは国語又は漢和辞典等に載っているので覕せられよ。

haiku0373

  狼よハダカザルを祭り給へ 豺(一説に狼)獣を祭るは霜降の初候。格好良いので破調にしてでも使いたかった。例句は血生臭い物が多く人類の辱知の祖先を凶暴で知性が見えない装置の様に詠ってばかりだったので多少傷ついた。祭りと表現するからには神職や為政者に準ずる敬意を払って然るべきかと考える。西洋被れが大和言葉で大いなる神と呼んだ由来を解さずに蔑んでいるのが総ての元凶だろう。 イザングランとエルサンもふりたい。 抑、此の食肉目の凶暴性は天稟ではなく後天的に感染する寄生生物が引鉄となる。トキソプラズマが移る事が単独で生延び集団を牽引するのに有利に働くとの研究結果がある。世の中が好みそうな措辞だと進取性や勇敢さを獲得し進化すると云った所か。(無論生物学的に此の用法は正しくない。) 例えば米国の国立公園での観察を読むと、保護されている時は案外従順で、狼子野心は嘘八百と断ぜざるを得ない。指導者(婉曲的用語)の疑心暗鬼だろう。 地球の何処かに毛の無い鼠をハダカデバネズミと名付けて、知恵ある者を僭称する種族があるらしい。鯫生は其の外見と此の慣習を鑑みてハダカザルと呼びたい。間引きの必要がある程の個体数なので森の気高きけだもの(狼、虎や熊)に狩られた方が他の生物の為になるかもしれない。DQNと暴君を優先的にお願いします。 _/_/_/_/_/ 今日も群れに対する忌避感ましまし。

zekku0022

  恧平生、得狂字。 予雖傲二郎。未省背爺孃。雁字鶯梭事。纔醫櫟散狂。 韻陽(下平)、平起、五絶。 予傲たる二郎と雖も、未だ省て爺孃に背かず。雁字鶯梭の事、纔かに櫟散の狂ひを醫すのみ。 注釈。未 省 ● 、未 曾 ○ に同じ、尚、 嘗 ○ てと訓むが単独では用いない。爺孃、父母。雁字鶯梭、漢詩文を飾る事。 櫟 ● 散、 樗 ○ 散に同じ。 何やってんすかね。それでも止められないのですよ。周りの人には白居易を引いて忠告しますがね。「莫学二郎吟太苦、纔年四十鬢如霜。」鯫生の場合は詩をひねった末の困窮ではなくて先に発狂があったのだが些細か。 _/_/_/_/_/ 題を狂の字を得てとしたが、実際には梭の字を調べていたら見つかった四字熟語を使いたかっただけです。サ(又は杼チョ)は機織りのひ。さす。シャトル(シャトルランやスペースシャトル、シャトルバスのシャトル)。経糸の間に緯糸を通す流線型の器具。多分乙類の語。古事記の「梭に陰上を衝きて死にき」の用例が真名の為判別不能だが複雑な衣服に関する裳や杼が乙類の仮名であるのでこのような類推も可能かも知れない。尚、毛は甲類。縄文人はイケてる皮衣を纏っていたのではなかろうか。 もふもふ最高。 脱線し過ぎた。 以前取上げた筬(をさ)もワ行オ列を頭に置く二音節語なので矢張織仕事は比較的後世の事物なのではなかろうか。日本語史上の乙類は甲類に後れる概念と見做すのが自然に思われる。 詳しくは連結先(弊リンク集投稿記載)達王先生の網録をご覧になって下さいませ。(責任転嫁)

senryu0079

  須らく笑裏蔵党に入るべし 政治家全員が所属する党はな~に?笑裏蔵党!実質独裁である。皆様の答えもお聞きしとう御座います。因みに、蔵の字を打つ時はくらんど(蔵人)と入力して一字消すと速い。 選挙は無駄ばかり。売名葉書と街宣車と貼紙は10倍の値で承るべきかも知れない。数箇月かけて一軒宛挨拶回りをすればよい。行脚を遂せた豪志は変節漢と誹られながらも未だに当選を続けている。野党時代に岩盤を崩し御殿場周辺を靡かせたのは其の手足に幾分かは因るのだ。身如独楽と雖も、口若春蛙とは切捨てられない。衆議院議員すら且つ各戸を訪問す、訠や市議に於いてをや。高々四分の一の選挙区だろうに。 尚、防衛を謳い乍ら帝京を初め津津浦浦を他国の資本の測量車が走る現況は論外である。無許可電波塔も大問題。機密保持法で真っ先に規制するのは情報産業に於いてだろう。自国の発明を敵視するのでは犬兎の争いだ。何度も云うが、破壊工作は敵地へ排泄物や塩や鋰離子電池を撒きに行けば事足りるのだ。

zekku0021

  詩病。 樗材痛腱鞘。網友怖潛蛟。惡句無煩雜。惡能止瞎跑。 韻肴(下平)、平起、五絶。 樗材は腱鞘を痛め、網友は潛蛟を怖る。惡句煩雜なる無かれ。惡んぞ能く瞎跑を止めんや。 注釈。樗材、樗櫟散木の人材、自己の謙称。網友、ネッ友、大陸では網民と同義語、 netizen。潛蛟、潜むみずち。瞎跑、盲滅法に走回る、又、何も考えずに従うことの譬え。瞎の原義は片眼が物理的に他人から見て分かるように潰れている事。跑は俗語又は現代語で走る。 詩の病が治まりそうにないので諧謔に昇華してみた。悪の字から転結が始まるが、読み(平仄)と意味が異なるのは前述の通り(義義悪悪悪悪の自由律俳句参照)。害のある想像と決付けているのが問題なのだろう。 所で、聡明な諸君はお気づきかと存じますが、歌の病にも罹患している。同音を重ねるのは禁忌だとした歌論があるのだが、鯫生は敢えて踏抜きに行っている。抑有効な慣習ではないのだが折角打立てた権威に些か申し訳なく思ってはいるのだ。

haiku0372

  秋湿のめりのめりと出さじめり 助動詞のじとめりを合わせたのだが、古文で此の用法は見た事が無い。論理上は可能だと信じている。 今日も雨に感けて出さずじまいだったようだ。投函も投稿も衣替えも洗濯も外出も。おめおめとしている人々を横目にして、自分の尻も出して叩いておく。勿論下痢の序でに。胃腸の不調は水道が壊れていた所為で湯呑の洗浄を怠ったからだろう。一人だけ下したのだ。最近作業が滞っていて困る。