haiku0128

 

秋の雨狂い花こそ散りぬめれ


夏日が続く中、まだ植物が青々として、花も絶えない頃に咲いてしまった櫻。冬に咲いた時のように愛でてくれる人も少ない。しとしとと庭木の葉を打ちながら雨るを見るに恐らく既に散ってしまっただろう。

元は秋湿りだったが、感覚が全く異なる語だったので慌てて変えた。秋雨や秋霖の趣もない。天気図を見れば秋黴雨だが。後の村雨や秋の村雨が程よさげではある。兎に角䬆颲(リツレツ;U+4B06,U+98B2)即ち暴風雨と云うべきが襲ってくる。㵗㶔𤃫𣸎(ハウハイクヮウ(コウ)クヮイ;3D57,3D94,240EB,23E0E)たる海川や秋出水にはげんなりする。秋分を過ぎて中立的総称を使わざるを得ないのは秋雨以上に寂寥感を覚える。

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