haiku0053

 

形代が黒し草書の懺悔文


形代は禊、祓、祀等で使う身代わりの紙の人形だ。季語として使う時は夏越の祓の物を云う。

一瞥したときに呪詛かと思い戦慄した。よく読むと、個人情報はないものの過ちを具に書いてあった。表現しても晴れないだろう鬱屈を見た。

形代で印象的な俳句がある。ただただ秀逸だった。

形代や何でも水に流す国    橋本喜夫(銀化)

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